システムエンジニアという仕事柄か、精神病と診断されて、休業する人が増えています。
システムエンジニアという仕事は、職場によっては、パワハラが当たり前のように行われる現場もあるので、メンタルが強くない、繊細な人、真面目な人は考えすぎて、精神病にかかってしまう人が多いです。
実際、私自身も軽い鬱病であると診断された事があります。
ちなみに、この病気の怖いところは、徐々に症状が悪化していき、治るまで時間がかかるという事です。
私の場合は、職場の環境と、仕事のプレシャーなどが原因でした。
しかし、現場から逃げるのは間違っていると思い込み、当時、我慢した結果、回復するのに時間を要してしまいました。
何が言いたいかというと、精神病は我慢できると過信して放置すると、回復に時間がかかるほど重症な状態になる可能性があるということです。
特に、「私が鬱病になんかなるわけない。」と思っている人ほど、危険な可能性があります。
鬱病は伝染する?
鬱病は、実際にウイルスなどのように、伝染する事はありません。しかし、鬱病の人が近くにいると、自分自身も鬱病にかかるという事はあります。
実際、私の知人の夫婦で、旦那さんが鬱病にかかり、奥さんまで鬱病になったという事例があります。
旦那さんは、元々関東生まれで、育ちもずっと関東でした。そして、奥さんは地方生まれの、地方育ち。
出会ったのは、関東で、奥さんの強い要望から地方に移り住む事になりました。
結婚生活の最初はよかったのですが、旦那さんが田舎暮らしに慣れず、鬱病になってしまいました。
おそらくこれまでの生活とのギャップに違和感があったのだと思いますが、奥さんにも相談できず、ストレスを溜めこんで、鬱病を発症してしまうのです。
そして、奥さんも旦那さんのフォローで精いっぱい頑張っていたのですが、ストレスによって、鬱病を発症してしまいます。
以下の書籍は、真面目なツレ(旦那さん)が鬱病になり、社会復帰するまでが描かれたものですが、奥さんが楽観的な性格をしていたからこそ、乗り越えられたと思います。
実際、読んでいくと、鈍感な性格でよかったという内容が書かれています。
鬱はまじめな性格の人がなりやすいのです。実際、私もそうでしたが、悩めば悩むほど、泥沼に入っていくのが鬱病だと思います。その為、先に挙げた、夫婦共にうつ病を発症したのも、奥さんが真面目に受け取り過ぎて、自分自身も悩み過ぎた事が原因だと思うのです。
この病気の恐ろしいのは、”死”というものを意識し始める事です。
その奥さんは、あまりに悩み過ぎて自殺未遂(リストカット)をしてしまったのです。考えて欲しいのが、奥さんをこれほどまでに追いやった原因は、旦那さんのストレスから始まっているのです。
人生は意外と、楽観的な方がうまく行くことが多い気がします。今の私も、真面目に考えすぎないようにしていますし、この行為が意外と仕事も円滑に進むコツだということも気づきました。
改めて考える”うつ病”の怖さ
うつ病は、誰でもなりうる病気であると思います。そのきっかけは、自分では予想ができないから恐ろしい。
日本は、自殺者が多い国として知られています。それは、真面目な国民性を表していると同時に、精神的な病にかかりやすい国民性を持っているとも言えます。
日本人は人生を楽しむのが下手だと思います。真面目なので、仕事が中心になってしまうのです。
仕事が中心になると、プライベートが疎かになってしまいます。
しかし、人生を充実させる為には、プライベートの充実は欠かせません。そして、プライベートを充実させているからこそ、人間性が豊かになり、仕事にもいい影響をもたらすと考えます。
しかしながら、そうは言っても今の現状から脱する事は難しいというのが現状ではないでしょうか。
その為、多くの人が精神的なストレスを溜め続け、仕事をするという粗悪な環境の中にいます。
その中で、環境、もしくは自分を変えなければ、現状は変わらないという事実を受け止める必要があります。私の場合は、自分を変える事が難しかったので、環境を変える事によって、なんとか乗り越える事に成功しました。
ただし、環境を変えたから回復するわけではないので注意が必要です。あくまで、環境を変える事で、頭の中を切り替えるきっかけに使っただけです。
そして、何度も言いますが、一度うつ病になってしまうと、回復までに時間がかかるのと同時に、きっかけ一つで再発する可能性があるという事です。
人生を豊かに過ごすこと。これを成功させる為には、健康である事はとても重要です。
特に現代社会は、様々なストレス要因が身の回りに多く潜んでいます。
だからこそ、私たちは、そのストレスを回避する方法、解消する方法を考えて生きていく必要があります。
人生を豊かに過ごす事。これが人生における重要な要素である事は間違いないのですから。