以前、記事にしましたが、ホリエモンの寿司職人が何年も修行するのはバカという発言が炎上したことがあります。この論議をしていく時に、修行を全くする必要がないと言っているのではなく、すし屋をスタートするのに長い期間をかける必要がないというものなのではないでしょうか。
この発言で、色んなコメントがありますが、修行の有/無というイチゼロの話ばかりしていて、議論が極端になっている気がしますね。
大事なのは、それを準備する期間がどれくらい必要かというものだと思います。何年やったら一人前という考え方自体がナンセンスだと思いますね。
先日、あるテレビ番組で、広島の有名なラーメン屋のすずめのドキュメンタリーが放送されていました。その番組では、すずめの閉店を惜しんだ常連客が店主を訪れて、店で1月ほど修行して、お店を新規開店させるというものでした。
びっくりしたのはその開店までの期間。わずか一ヵ月でした。すずめの店主も、この期間でこれだけの味を出したのは大したものだと言っていました。
すずめのラーメンと言えば、広島では超有名ですし、ミシュランにも掲載された名店です。そのお店を何年もかけて修行しなくてもいいという事を証明したと思う訳です。
もちろん、味を完全再現した訳ではないと思いますが、すずめファンからしたら嬉しいですよね。さらに言えば、味はこれからもっと完成度を上げていけばいいので、今の味ですべてを判断するのは間違っていますよね。
こういった事も含めて、何年たったら一人前という判断は絶対におかしいと思いますね。
一人前という判断は、技術を受け渡す側が判断すればいいし、今の時代、目で見て盗めの時代ではないから、昔と比べて結果を出しやすいと思います。
さらに、昔と違い、情報がすぐに検索できますし、昔のような閉鎖的な環境は少ないので、もっと効率よくビジネスをすればいいと思います。
ホリエモンの言うように、何年経ったらOKはないと思います。むしろ、努力が足りなかったり、意識が弱い人は逆に何年経っても一人前にならないのと一緒です。
ただ、、、期間が短ければ、それだけ経験が少なくなるということは知っておく必要があります。
そして、タイトルにありますが、news every「ぷらまいッ」の3か月寿司職人、女性店長が髪さわった手で握るが議論になっているそうです。
髪の毛を触った後にすしを握った女性店長 3か月間で養成の「すし職人」ってこんなもの?
その女店長は自分の髪を触った後にすしを握り出したそうです。また、まな板の上の包丁の向きも違っているとネット上で指摘され、3か月で技術を習得できるのかもしれないが、職人としてのマナーやルールができていないとの批判が出ることになったとのこと。
問題のシーンは2017年5月31日放送「news every.」内の経済の身近なニュースをピックアップする「ぷらまいッ」で出てきた。「3か月で『すし職人に』。どうやって?」というテロップが流れ、大阪市にあるすし店を紹介した。ここの店員8人全員が3か月間の研修で「プロ」になった。そしてコストパフォーマンスが良い店としてミシュランの「ビブグルマン」に掲載されたとし、女性店長がすしを握る様子が映されたのだが、目を疑うような光景があった。店長は右手で自分の髪を後ろに掻き上げる仕草で髪に触り、その手をまな板上のタオルにチョンと置いた後にすしを握り始めたのだ。
ツイッターではこんな意見がでているとのこと。
確かに3か月では、すべてを完璧にするのは難しいでしょうね。以前も確か、別の番組で対決していたような気がしました。
ただ、期間を短くする工夫はとてもいいと思います。スタートが早ければそこから学ぶことも多いでしょうし。じっくりやればなんでもいいというのも違う気がするし、今回の件は、一つの生長点として考えればいいのではないでしょうか。