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少年院は「自分のことを強制的に振り返る時間」少年法の適用年齢は下げるべき

少年院は「自分のことを強制的に振り返る時間」という言葉に考えさせられます。少年法の適用年齢は下げるべきです。


記事では、少年法の適用年齢を現行の「20歳未満」ではなく「18歳未満」に引き下げたらどうか、その議論を法務省の法制審議会が続けているそうで、2022年施行の改正民法によって「18歳、19歳も成年」になることなどに伴う議論とのこと。

引き下げが実現すれば、少年院などでの更生ではなく、「現行法では未成年の18歳、19歳」も刑法の枠組みに則り、大人と同じ基準で裁きや更生のレールに乗る。ただ、引き下げには異論も多い。少年犯罪に対する司法の取り組みや更生は現行の枠組みで十分機能しているとの評価が専門家に根付いているためだ。実際はどうなのか。少年院を経験した「元」少年や研究者らを訪ね歩いた。(木野龍逸/Yahoo!ニュース 特集編集部)


「少年院に入る前は怖かった」 しかし……山に囲まれた長野県の町。


「元」少年のXさんは、ここで妻や子どもたちと暮らしている。出身は関西。18歳の時に暴走族の乱闘に関係し、傷害と共同危険行為の罪で少年院に入った。それから十数年。30代の彼は長野県内の企業で「部長職」を務めている。


少年院送致が決まった時、Xさんは「終わった」と思った。


「人生終わったっていう絶望感と、少年院での生活の不安。もともと僕はそんなに根性が据わってるわけじゃない。臆病で、ただのビビリなんです。それを隠すために強がって、やり過ぎるタイプだったように思います」


成人の刑事事件では通常、警察に逮捕された被疑者は48時間以内に検察に送られ、検察は起訴するかどうかなどを判断する。起訴されると、「被疑者」は「被告人」へと身分が変わり、公開の法廷で裁判を受ける。一方、未成年者の事件では少年法が適用され、事件は家庭裁判所少年審判(非公開)で処理される。その後は少年院に入院させたり、保護観察にしたりといった処分が下る。


少年院でXさんは何を感じたのだろうか。


「時間の過ぎるのが遅くて……。1年持たないと思いました。つらかったのは、先が見えないこと。少年院の収容期間は不定期なので、1年と言われていても延びるかもしれない。自分が悪かったんですが、実際、僕の出院は半月延びました。だから、出た時には二度と戻りたくない、と」

 


少年院のルールは厳しい。


「暴走族をやっていた時は好き放題に生きていたから、少年院での生活は、ルールを守ったことのない自分には衝撃でした。『腕立て伏せ50回』と言われたら、普通は1回、2回って数えますけど、1の次も1なんです。いつ終わるか分からない。ルールを破ると、一日中正座させられることもある。あれに比べたら、実社会を優しいなと感じることもあります」


少年院は「自分のことを強制的に振り返る時間だった」とも言う。


「それまでは、『これからどう生きたいか』とかを考えたことは一度もなかった。でも、この生き方でいいのか、これからどう生きたいんや、って考える時間をもらえました」少年院が本当にプラスだったと感じたのは、出院して数年後だった。それまでは、「どうせ俺は少年院を出てるから」とふてくされることもあったそうだ。


「社会でやっていけるって思ったのは、仕事が続いた時です。6年ぐらい続き、気付いたら落ち着いていた。それまでは『自分なんか社会に通用しない』と思って……。仕事が軌道に乗りだしてからは『あの時に捕まったから荒れた生活にブレーキを掛けられたんだ』って前向きに考えられるようになりました」


20歳を超えていた暴走族の人は、刑法で裁かれ、最終的に罰金刑だったとよく耳にした。逮捕時のXさんは18歳。仮に、あのときに適用年齢が引き下げられていれば、成人として裁かれた。成人の先輩が罰金刑だったことを考えると、Xさんも矯正施設入りを免れ、厳しいルール下での更生を経験しなかった可能性がある。~

 

引用元


少年院は「自分のことを強制的に振り返る時間だった」とあります。好き放題で来ていたころから生活が一変するわけです。あそこに戻りたくないと思わせることは大切かもしれません。普通に仕事をして生活することのありがたみをしることも大切です。


家族に守られていたことを知ることも大切です。犯罪は極悪であればしっかりと罪を償うべきだと思います。