今の派遣会社に勤めて2年が経過しました。これまでの実績を買われて月収を10万円上げることに成功しました。
月収が10万円あがると収入が増えるのでいいことばかりのように見えるかもしれません。しかし、月収があがるという事は、派遣先への単価も上昇するので、選択できる案件が限られてくるとも言えます。
派遣会社では、社員によく支払う倍の金額が、派遣で提示する金額だと言われています。
例えば、月収30万円なら60万円、40万円なら80万円と単純に倍々計算したときに、単価80万円以上となるとスキルセットも必要ですが、それだけの金額で受けいれる企業も少なくなっていきます。
私の知っている中でも、80万円以上をポンと出してくれる企業は大手企業の中でも中々ありません。
もちろん、金額に合うスキルや実績があれば、例え100万円でも出してくれるのかもしれませんが、派遣社員でそれだけ実績を出して、スキルが高い人は年齢を重ねるごとに減少していく傾向があります。
理由は、引き抜きです。
上記の金額提示の天井がある程度見込まれるので、本気で給料アップを望むなら派遣会社から大手企業へ転職したいと考える人が多いです。
その為、スキルが高い人は、基本的に上昇志向が高いので引き抜きに応じる人が多いというのが実感です。逆に、派遣会社に30代半ばを超えて残っている人は、以下のような項目があてはまるのでないでしょうか。
・大手企業では難しい上のポストを狙いやすいと思っている
・一つの会社に縛られたくない
・派遣会社でスキルが高いとチヤホヤされる
・我がままが言いやすい
・人がいい
・転職する勇気、覚悟がない
・派遣会社への帰属意識が強い
私はこれからの時代は人のスキルがより重要視される時代が来ると思っています。巷では「終身雇用制は崩壊した」とよく言われますが、まだまだ仕事ができない人を囲う習慣が日本の企業には残っていると言えます。
しかし、この文化はこれからの日本の再構築においては無駄なコストであり、外資系企業のように実力主義の時代が訪れるはずです。理由として、企業がコストを保持し続ける体力がなくなるからです。
特にIT系企業であれば、人のコストはそのまま会社のコストにつながりますので、無能な30万円支払っている人を3人雇用するなら、有能な人一人を60万円で雇用した方がよっぽど価値があるのです。
ここで無能と言っているのは、単純にスキルがない人ではなく、以下のような人です。
・仕事が合わない人（本人が仕事にやりがいを感じていない）
・モチベーションが低い人
・上昇志向のない人
・自己中心的な人
・責任感のない人
これは上げたらきりがないのですが、要は会社にとってメリットがない人は、今よりもより明確に、切り捨てる時代が来るという事です。会社は慈善事業ではありません。利益をもたらさない人を雇用し続ける義務はないのです。
そして、会社がコスト削減する事により、有能な社員に給与や待遇面で還元できるようになり、プラスのスパイラルが働くようになるのです。
話がズレてきましたが、この流れで話をした理由は、派遣会社にいるデメリットも知っておいた方がいいという事です。派遣会社のメリットもあるから、私はこれまで派遣会社に勤めていたわけですが、色々と学びも終わったので、そろそろ転職を考えています。
私は幸い、様々な大手企業へ常駐する事で、ITスキルをほどよく身に着ける事ができたので、引き合いももらう事が多く、転職しやすい環境にあると言えます。だからこそ言えますが、IT業界で言うと、派遣で30半ばまで運用・監視をしていたら、そこからの展望はないと言えます。
人生は戦略を持って生きなければ、成功する事、もしくは自分が望むような人生を歩む事は難しいでしょう。
なぜ自分がここにいるのか、そして、数年後はどうしていたいのか。ここを明確にしておかないと時間だけがドンドン過ぎ去っていくことにもなりかねません。
きちんと出口戦略をもって、何事もスタートするようにしましょう。
私がよく見るのは、実力に伴っていない給料をもらっている人もいれば、逆に能力があるのに、給料が低いという方もいます。
世の中、お金がすべてではないですが、やはり稼げるうちに稼いだ方がいいと思います。特にこれからの時代、どういった経済状況になるか分からないので、稼げるうちに稼ぎまくりましょう！
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