よろづやアンテナ

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仕事がつまらないがつまらないけど会社は辞めないという日本人

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普段仕事をしていて、やりがいを感じている人ってどらくらいいるのでしょうか。はたまた、仕事に対してエキサイトできている人。


日々、仕事をしていて楽しいと感じている人は、その人生は本当に充実しているのかもしれません。私の場合は、今のシステムエンジニアの仕事はやりがいがない事はないですが、ただ、すごく好きな仕事かというと、トラブルも多いし、常にストレスにさらされている楽な仕事ではないと思います。


同様に、仕事に対してネガティブなイメージを持っている人というのは少なくないと思います。日本人が仕事が楽しめない理由は、もしかしたら国民性も関係しているのかもしれません。


仕事がつまらないのは、実は日本の国民病なのかもしれないという記事が私の愛読する日刊SPA!に書かれていました。

>>「仕事がつまらない」は、日本の国民病!?(日刊SPA!)

 


本記事で紹介されているのは、コンサル会社のタワーズワトソンが’12年に行った調査によると、総合的なエンゲージメント(仕事への熱意)が高い社員は、グローバル平均で35%いるのに対し、日本では13%しかいないそうです。


また、逆にエンゲージメントが低い社員はグローバル平均が26%なのに対し、日本では50%に上るそうで、日本人の場合、仕事を熱心にしているのが約1割、そして、半分はモチベーションが低いとの結果が出ています。


つまり、2人に1人は、仕事に対して熱意がないという結果になっています。


この日本の現状についてもびっくりしますが、この記事で注目したいのが”「転職する気はない」と考えている社員が異様に多いのも日本の特徴”という内容です。


というのも、私が転職活動をしていて感じるのは、常に言われる定着性というキーワード。確かに、同じ会社で頑張り続けるのは大切ですが、世の中にはブラック企業もたくさんあるし、キャリアパスを考えて転職するのは全然アリだと思っています。


私自身、転職に失敗した事も多々ありますが、逆に転職してよかったというほうが少ないです。これまでの転職経験から考えると、2割アタリで残りは失敗でした。つまり、満足できる会社の方が少ないのです。


では、私が失敗と考えたら理由は、待遇が悪い、入社前に嘘をつかれる、自分のしたい仕事ができないなどが挙げられます。


また、高度な仕事を要求してくる割に、給料が激安という会社もありました。しかし、多くの人はそんな環境にも甘んじて転職を選択しない人も多いのが事実なのです。


そして、記事に書かれているこの言葉にすごく納得ができる訳です。

「仕事はつまらないし会社に対する忠誠心もないが、ほかに行くところがないから居座ろう」というのが、典型的な日本のサラリーマン像なのだ。

 


例えば、私が勤める会社は給与制度が経験者にとって不利な状況になっていて、私より4年先輩の方は、私の給料が少ない事が発覚しました。それまで何度も給与をアップしてきたそうですが、元がどれだけ低かったのかと驚きます。それでも働きつづけている訳ですから、まさに、上記の典型的な例とも言えます。


不満はあるけど行動しない。それが日本人なのです。そして、さらに納得のできる文面が以下です。

 

「この“社員が会社を辞めない”という事態が、あらゆる不幸の温床になっていると言えるでしょう。このせいで職場にはムダな管理職が溢れており、彼らは要らぬ口出しをして部下のヤル気を削ぎます。さらに、こうした環境でも部下が辞めようとしないため、部下の不満をすくい上げようという上司は少なく、働く環境は一向に改善されない。さらに、社員に求められる責任や貢献が不明確なので、部下は手を抜き放題。これではモチベーションが上がるわけがない」



私はこの10年以上、システムエンジニアの仕事をしていますが、仕事が楽しいかどうかは、一緒に仕事をする人によって大きく変わります。ブラックかどうかも、まさに組織、人次第です。


例えば、上司で「お客様を第一に考えろ!」と言う割に、実際はお客様をないがしろにする事なんて普通にあったりします。そんな人の下で働いていたらモチベーションが上がる訳がありません。


最近の若い人はやる気がないなんて言っていますが、こういった情報から考えると、やる気をなくしているのは意外と先輩、上司だったりするのかもしれませんね。よくサラリーマンがディスられることが多いですが、こういった仕事のやりがいを感じさせない仕事の在り方を今一度考えてみることがたいせつだと思いますね。

 

週刊SPA!(スパ) 2016年 6/21 号 [雑誌] 週刊SPA! (デジタル雑誌)