たまたまブックオフで読んで、衝撃的な皮膚病の写真から始まる書籍”あらゆる皮膚病はこれで治る!”。
そして、アトピー性皮膚炎などの皮膚病の症状を抑える為に、ステロイド剤などを長期的に使用する事によって、その症状が全体に広がった患者さんもいるそうです。
病気は緊急性がある場合は、効果の強い薬に頼るのは致し方ない場合もあるかもしれませんが、薬だけに頼る治療はとても危険だという事に気づきます。
実際、私たちが病院に行くと、病院の待合室にはおじいちゃん、おばあちゃんがたくさんいます。
多くの場合、 薬による治療が中心になっているのではないでしょうか。病院で食事療法や生活改善方法などを指示された記憶ってあまりありません。
私は持病に喘息をもっていますが、喘息の場合、病院に行く時は緊急時だけ。その為、テオドール錠、アドエアなどの薬だけ処方してもらい、病状が安定したら通院は止めるという形が多いです。
同様に、高齢者の診察も、「お代わりないですか?」という質問の後に、いつも通り薬を処方される事が多いのではないかと思います。
すべての皮膚病にはストレスが関わっている
「すべての病気は神経と関わり合いが深い」そうです。遺伝子と、体質は別として、神経が人間の身体に与える影響は非常に大きいという。
実際に、ストレスが胃潰瘍になったり、円形脱毛症になったり、白髪が増えたり、と様々な症状が出る事からも明確だと思います。
同様に、ストレスがたまると、まず、皮膚に影響がでるそうです。そして、ストレスがかかると、アトピー性皮膚炎の症状が悪化することはよく知られている事実だそうです。
現代人の食生活も皮膚病の原因となる
書籍の中で、現代人の皮膚病増加に関係している大きな要素は「食」だとあります。
実際に、日本人に皮膚病が急増したのは、経済の高度成長以降のことだそうです。その結果、動物性食品、加工食品、保存食品の増加と皮膚病の増加は関連性があると書かれています。
正しい食生活を指導し、実践してもらうと、初期の皮膚病であればほとんど治ってしまうそうです。つまり、食生活が皮膚病が発症する原因である事を意味し、それを改善する事が皮膚病が完治する。
現代人は、便利と引き換えに、体に悪いものを取り入れる習慣を得てしまったという悲しい結果に陥っているという事ですね。
食事もストレス体に与えるストレスの一つです。私たちは便宜性を選び、食事の重要性を忘れているのかもしれません。この書籍を読んで、今一度、手作り料理の良さを考えるようになりました。
ちょっと面倒でも、栄養バランスを考えて食事を作る事。これが家族の健康、そして幸せにつながると感じました。
病名は違っても皮膚病同士は親しい関係
この書籍を読んでびっくりしたのは、”病名は違っても皮膚病同士は親しい関係”という内容です。
書籍によると、皮膚病は以下の二通りがあるそうです。
①他人からうつるもの
②自分にうつるもの
①は、最近が存在しており、ほとんどが抗生物質で治るそうですが、②の場合、疾患の面積が広がったり、賞状の度合いがひどくなったり、最初とは異なる病状になったものを指します。
そして、この自分にうつる皮膚病の原因は一つであり、悪化する原因はストレスによるものだそうです。
皮膚病には様々な種類があり、その症状はそれぞれ違いますが、本質は同じであることが、蔡さんの臨床研究から分かってきたそうです。そして、患者によって病状が違うのは、本質は一緒だが、体質の違いで、病状の違いがでるという。
その為、蔡さんの治療は、薬ではなく、本質(体の中)から改善させるというのが治療法のようです。
皮膚病は、体の異常を知らせるサインであり、それを薬で抑え込むのは、返ってより危険な状態にするという事が理解できます。
【皮膚疾患の人が食べてはいけない食事】
・カップラーメン
・インスタント
・ハンバーグ
・イクラ
・カズノコ
・ケーキ
etc
加工品は体によくないのは分かっていますが、体にいい食事を続けるのは、現代の食生活に慣れてしまった人にとっては難しくなっていますね。だからこそ、現代病というものが、生まれたのだとも思います。
そして、書籍の最後に、皮膚病を完治した人たちの手紙の内容が書かれています。
その内容を見ると、治療がとても辛いものだったということがわかります。特に、皮膚病のひどい人が、ステロイドなどを止めると、強いリバウンドが発生し、とても耐えれるものではない状態になるそうです。
しかし、それを我慢しないと、完治というゴールは見えてこない。しかも、薬漬けになった期間が長ければ長いほど、完治までに時間がかかる。
だから、安易にステロイドを処方する治療と言うのは、とても危険であると分かります。
ステロイドを使う治療がもたらす危険性を知ったうえで、医者は治療をしなければなりませんし、この話が事実であれば、薬だけの治療ではなく、患者の正しい食生活から指導してあげる必要があるのだと思います。
少なくとも、薬は自然にあるものではありません。長期間使い続けて体にいいわけがありません。
それを理解した上で、薬を処方する。そういった治療ができる医者こそが、患者の事を真剣に考えている医者だと思いました。