よろづやアンテナ

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映画 CURE キュア ネタバレ レビュー 役所広司、萩原聖人が若い 恐怖が伝道するサイコ・サスペンス 面白い

 

休日だったので、映画 CURE キュア を視聴しましたので、ネタバレ含むレビューになります。

 

まずは概要です。

 

   医科大の精神科の学生だった萩原聖人扮する青年が、催眠術を使って偶然出会った人々の心の奥に潜む狂気を呼び覚まし、次々と殺人を教唆(きょうさ)していく。役所広司扮する刑事は事件を追っていくうちに、自らが抱える不満を表出していき、皮肉にも癒されていく。
 「僕の映画の中ではホラーならホラーといった、単純なジャンル性が次第に混乱を来していく」と監督が語っているように、この映画はサイコ・サスペンスの枠を超越し、人間のもろさや狂気を鋭い視点で描いた超一級作品。
   観る者をぐいぐい引き込んでいく緊張感のあるストーリー展開のあいまに見せる、妙に広い病室、人気のまったくない診察室、空中を走る路面バスや残酷な殺害シーンのバックに流れるすっとんきょうな音楽は、現実と非現実がないまぜになった黒沢清独特のユーモラスな映画的世界だ。精神を病んだ妻を支える一見妻思いの刑事が、妻への殺意を表出し、癒されていく姿を演じる役所広司の演技は必見。(野澤敦子)

レビュー
『大往生』の役所広司、『マークスの山』の萩原聖人共演によるサイコ・サスペンス。被害者の胸に文字が刻まれるという猟奇殺人事件の謎に迫る、ひとりの刑事の姿を描く。
-- 内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)

製作: 加藤博之
監督・脚本: 黒沢清
撮影: 喜久村徳章
音楽: ゲイリー芦屋
出演: 役所広司/うじきつよし/中川安奈/萩原聖人/洞口依子/戸田昌宏/蛍雪次朗
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)

 

 

続いて、参考になるレビューです。

 

「端々が今見ると情報の提示の仕方がちょっと粗めだったり、
視聴者が答えを導き終えるよりほんの少し早く場面転換したり…
最後まで視聴させる、最後にちゃんと考えられるように作られていていい脚本と見せ方だったと関心。
難解というわけでもなくすべて提示されているからこそ、最後こうなるのはわかっていたとはいえ少し悲しい気持ちになる。
ただ、最後の高部は天才すぎてちょっと苦笑いしてしまった。
結局解決したわけでもなくただ連綿と続いていくレールの交差点を見た、そんな映画でした。素晴らしい、よかった。」

 

「久々にいいサイコサスペンスに出会えた感じです
心の奥底まで手を突っ込まれ、そこにモヤモヤを放り込まれたような異質感

内容的には催眠術によって人を操り、次々と犯罪を犯す犯人を
主人公である刑事が追っていくという話ですが
その真意としては催眠術による殺人が「なぜ起こるのか」という点ではないでしょうか

ここからは私の解釈になってしまいますが
重要な鍵なのが、最近の言葉で言う「ペルソナ(仮面)」でしょうか
この世にいる誰もが、自分の心をありのまますべて外に表現しているわけではありません
そんなことをしたらあっという間に自滅まっしぐらです
だから人々は仮面をかぶって自分を偽り、本当の自分というもの外には出さないのです
しかし、そのせいで人は本来の自分と仮面の自分のギャップに苦しめられていく

主人公である刑事は、日頃から苦しめられていました
日々相手する犯人たちや、精神を患う自分の妻、そして日常の些細な苛立ち
仮面をかぶっているから表に出ない「本当の自分」
そして間宮と出会い、その仮面を徐々に外されていく
そして・・・

細かい所も見逃せない内容で、実に注意深く作っている感じがすごいです
正直ラストシーンはここのレビューで気付かされたほど
刑事の末路は最後のシーンでなんとなく予想はできましたが
まさかラストシーンのウェイトレスの行動でそこまで描くとは
と感心しきりでした

素晴らしい作品だと思います
是非一度だけでなく、二度三度見て頂きたい内容でした」

 

「久々に映画を見て圧倒されました。
前半は純粋なサスペンスかと思っていたものの、中盤のあるシーンから演出に変化が生じます。
その切り替わりで主人公高部に何が起きたのか。タイトルのCUREの意味とは。
全てが説明されていないからこそ考えれば考えるほど奥深い。
画面内にしかけられたトリックが多く、この演出にはこんな意味があったのか!っと気づいた時のゾクゾク感が楽しい。
度々カメラワークや登場人物の行動により、まるで視聴者を催眠にかけるようなトリックが其処此処に仕掛けてある。
間宮の気怠い声で紡がれる心の中を乱すような言葉を聞いていると、次第に本当に催眠にかかっていっているような気分になってくる。
高部の精神状態の推移を如実に表現した役所広司と、「あ、この人はやばい…!」と思わせる荻原聖人の演技が素晴らしく良かった。
ラストシーンはゾクッとして最高に好きな演出。
一度観た後、考察を見てからもう一度じっくり見直したくなる映画。」

 

高評価、低評価、意見が分かれる映画かもしれませんが、個人的にはすごく楽しめました。

 

ライターの炎や、水など何かに集中させて暗示をかけるというもののようで、どんどん暗示をかけられてとんでもないことをしてしまいますが、当の本人は覚えていない。

 

指紋などの物的証拠で追い詰めるものの、最後に古い動画にあったクロスをされ、さらに、蓄音機で催眠を受けてしまい、、、恐怖が繰り返されるというのが最後のシーンだと思います。なかなかクオリティーの高い名作だと思います。後、役所広司萩原聖人が若いのにびっくりしました。かなり前の作品なのですね。

 

しかし、最後の病院の●体もそうですし、ウェイトレスの行動が怖い・・・。ホラー好きならおすすめの作品と思います。