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映画 最後の命 ネタバレ レビュー 幼少期のトラウマに悩まされる翻弄される若者 心の傷は深い

 

映画 最後の命 ネタバレ レビューです。タイトルがきれいだったので特に何も考えずに視聴しました。

 

まずは作品紹介です。

 

【解説】
芥川賞大江健三郎賞をはじめとする日本国内の文学各賞を受賞、日本人として初めて米国の<デイヴィッド・グディス賞>を受賞し、ウォール・ストリート・ジャーナルが選出する<年間ベスト10ミステリー>に二年連続で選出されるなど、世界で注目を集める作家・中村文則の原作小説を、劇場デビュー作『まだ、人間』が園子温監督から絶賛された監督の松本准平が、原作の映像化に対する想いを中村へ伝えることで中村文則作品初の映像化を実現させた。


幼少期に凄惨な事件に巻き込まれ、事件の記憶に苛まれながら成長した桂人と冴木が再会した夜、桂人の部屋で顔見知りの女が殺される――。事件の真相に秘められた絶望の果ての希望とは――。


一見静かな生活を送っているが、幼少期に巻き込まれた事件の記憶に苛まれている明瀬桂人を演じるのは『クローズEXPLODE』『闇金ウシジマくん Part2』や、ドラマ『アオイホノオ』での演技が熱い注目を集めている柳楽優弥。事件以後、社会的に決して認められない激しい衝動に駆られ続ける冴木裕一には、ドラマ『リーガル・ハイ』シリーズや映画『サクラサク』『ふしぎな岬の物語』などへ出演している矢野聖人が、徐々に精神を蝕まれながらも明るく振る舞う小泉香里には、本作が映画デビューとなるモデルの比留川游が扮しているほか、内田慈、池端レイナ、りりィ、滝藤賢一中嶋しゅうら実力派バイプレイヤー達が参加し、登場人物達の葛藤する心理や、心の奥に隠している闇が表現されている。また、ラストシーンで流れるCoccoの『Snowing』が繊細な感動を紡いでいる。

 

【ストーリー】
幼少期に凄惨な事件に巻き込まれた明瀬桂人と冴木裕一。大人になった桂人は事件の記憶に苛まれ、人と肌を重ねる事に穢れを感じる様になっていた。目的無く続けるフランス文学の翻訳作業。顔見知りの****嬢。心を病み入院をしている同級生で恋人の香里との電話。最低限の人との関わりの中で生きる彼の元に、冴木から高校を卒業して以来の連絡が届く。「俺だけど、冴木だけど。久しぶりに会わないか?」そして…。二人が再会した夜、桂人の部屋で顔見知りの****嬢が殺された。取り調べを受ける桂人に刑事が告げた「冴木裕一を知ってるね。奴は**連続暴行で全国指名手配中の容疑者だ」。幼少期に巻き込まれた事件の時、冴木はあの光景に何を感じ、あれから何を抱えて生きてきたのか。そして何の為に桂人に会いにきたのか。満たされた高校生活を送っていた様に見えた、あの頃の桂人、冴木、香里の三人。彼らは、ずっと心の闇を、人に気づかれない様に生きていた。一つの殺人事件によって、心の奥に隠してきた歪んだ彼らの人生が炙り出される――。

【キャスト】
柳楽優弥 矢野聖人 比留川游 内田慈 池端レイナ 土師野隆之介 板垣李光人 りりィ 滝藤賢一 中嶋しゅう

【スタッフ】
原作:中村文則『最後の命』(講談社文庫)
脚本:高橋知由 松本准平
監督:松本准平
エグゼクティブプロデューサー:吉田正
プロデューサー:中林千賀子 三宅はるえ
音楽:小瀬村晶
撮影:長野泰隆
照明:児玉淳
録音:尾崎聡
美術:山本志恵
製作:beachwalkers.
企画:fishwalking
制作プロダクション:ブースタープロジェクト
主題歌:『Snowing』Cocco(スピードスターレコーズ)

【公開日】2014年11月公開

 

 

視聴時に参考にしたレビューです。

 

「音楽が好きで観てみました。
確かに、多くの方が映画に求めているスタンスからすると面白い映画ではないなと僕も思いました。
物語に入った視点で観ていくと、人間の成長の中で起こる出来事からある方向へ歪み、自戒とさがと共に大人になっていく。
何度もそこから降りたくても降りれず、命の終わりのチャンスを探していた。
最後の自殺は、むしろ清々しくもあった。
単なる狂気だけでなく、生きていく葛藤が濃く、寂しげな映画でした。
でも、人間らしいなと思った。」

 

「幼いころのトラウマとかPTSD的なものでずっと苦しんでいる人たち。
心の傷は目には見えないけれど、それを完治させるのは見える傷よりずっと長い時間がかかる。

人間の汚い部分を幼いころに目にしてしまったことへの衝撃というかショックがよく伝わってきた。そして、人間の本質は悪ではないのかもしれないというわずかな希望が見えたような気がした。」

 

「少年期に体験した衝撃的なことで、PTSDになってしまった2人の少年を描いているのですが、
一人は苦しみながら犯罪者になり、一人は生きることへの疑問を持ちながら・・・
暗い内容ですが、柳楽さんの高演技で見ていて引き込まれます。
どう展開してゆくか予想しがたく、不思議な空気感でどんどんストーリーが進みます。
なにか、感動して涙する事はなく、心を動かされる感動もないままにストーリーは終わるのです。
でも好きな映画になりました、なんでかな・・・
実は気がつかないうちに、なにかに感動、心動かされたのかもしれませんね。

観てください、皆さんはどう感じる映画でしょうか。」

 

未解決事件、おぞましい事件関連の動画をyoutubeで見ることがありますが、子供の頃の経験や、親の育て方によって、ゆがんで大人になってしまうことがあるのですよね。今回は、ほんらい恐怖を感じるところで、子供の一人が興奮してしまったところに、成長後の彼の行動が形に出てしまっているという内容で、実際の事件でもこういったケースがありましたよね。

 

そして、あふれる感情を抑えられない人が事件を起こしてしまうわけで、すでに正常ではないと思います。よく病とか言われますが、、、

 

最後のかばったというところは、ちょっときれいな話になって、急展開でしたが、ラストシーンは少し物足りない気がしました。しかしながら、作品としての評価は大きくわかれる内容だと思ったのと、矢野聖人さん、色んな人に似てますね(笑)