よろづやアンテナ

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無免許でひき逃げ死亡事故でも未成年であれば少年院ですむ日本社会の矛盾

今の日本社会はある人にとっては矛盾だからかもしれない。そんなことを考えるニュースがよくあります。


というのも、犯罪を犯した人間に対して、日本は優しすぎるのかもしれないということです。


以前も紹介しました驚くべきニュース記事があったのですが、過失で人が亡くなった事故で、懲役3年6カ月は短すぎてびっくりしたニュースがこちらです。


「ポケモンGO」でひき逃げ 懲役3年6カ月


記事は運転中の「ポケモンGO」で起きた死亡ひき逃げ事件で、男に懲役3年6カ月の判決が言い渡されたというもので、、、


以下は記事の抜粋です。

2016年11月、福島・相馬市で起きた死亡ひき逃げ事件では、33歳の会社員の男性が、45メートルにわたって車に引きずられ、命を落とした。
 
この事件で、逮捕・起訴されたのが、北海道・函館市の解体工・****被告(38)。運転中に「ポケモンGO」で遊んでいて気を取られ、男性をはねて死亡させた。 27日の法廷には、亡くなった男性の母親と、婚約していた女性が訪れ、判決を待った。
 
懲役5年を求刑されていた**被告に対し、言い渡されたのは、懲役3年6カ月だった。亡くなった男性の母親は、「息子は、こんな3年半なんていうのは、納得いかないと思うし、(息子は)戻ってこないし、納得いかない」と話した。


こういったニュースを見てなにがなんだかわからなくなりますが、運転中に気軽にスマホを見て、人を殺してしまっても懲役3年6か月。


子供の命を奪われたほうは決して報われません。わざとではないにしても、この懲役の短さにはちょっとびっくりしました。

 

さらにびっくりしたのがこちらのニュース。

未熟運転少年を少年院送致 大阪家裁が3度目の審判で決定…遺族「残酷な結果」


記事によると、無免許で初めて車を運転した際、死亡ひき逃げ事件を起こしたとして、自動車運転処罰法違反の危険運転致死罪のうち、未熟運転の規定で家裁送致された少年(18)の3度目の少年審判が10日、大阪家裁で開かれ、初等・中等(第1種)少年院送致(3年を超える相当長期間)とする決定を出したとのこと。


以下は記事の抜粋です。

決定理由で家裁の永井裕之裁判長は「更生には快不快の感情ではなく、物事の善しあしを吟味し、行動に移す習慣を身につけさせることが必要不可欠だ」と指摘。「刑事処分よりも少年院で、資質上の問題点に見合った矯正教育を施すのが相当だ」と結論づけた。

 過去2回の少年審判では家裁が悪質性を重視し、「刑事処分が相当だ」として検察官送致(逆送)を決定。一方で検察の起訴を受けて開かれた大阪地裁の2度の裁判員裁判では、いずれも「更生が期待でき、保護処分が相当」として少年を家裁に送致し直すなど、判断が分かれていた。

 地裁決定によると、少年は平成27年8月13日、兵庫県尼崎市市道で、無免許で初めて車を運転。自転車の****さん=当時(80)=をはねて死亡させ、そのまま逃走した。

無免許運転で人をはねて殺しても、刑事処分を受けないのが今の日本ということになります。言い方を変えると、未成年であれば、罪によっては軽い処罰を思われるものもあるということです。


刑事処分を求めていた肥後さんの長男、**さん(51)は審判後に「被害者にとって残酷な結果で、救われない」と話したとありますが、これって、おそらく加害者の人間性なども問題になっているのではないかと思います。


最近、被害者の思いを無視した結果が続いていますが、それは、判事がそれだけ過去の判例にひっぱられた判断をしているに過ぎないという現状を表しているのかもしれないですね。