よろづやアンテナ

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派遣会社の陥る失敗とは?新人の雇用、教育に力を入れる事

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IT系の派遣会社にいると様々な戦略を打ち立て、方向性のないまま進みだすことが多々あります。


私が最初に就職した派遣会社も当時は、従業員数は2000人近くまで増えて成長していくかに見えましたが、様々な戦略を立て、その度に振り回されたことを覚えています。


その一つが新人雇用・教育です。


ただ、新人雇用自体が悪いとわけではありませんが、新人を雇う場合、派遣会社はいくつかの点で注意が必要です。

①社会人マナーから教育が必要
②戦力になるまで時間がかかる
③教育側のコストになる
④期待通りに成長しない事がある



色々と書いていますが、新人を雇用するという事はコストがかかるという事です。例えば、①ですが、私もIT業界に飛び込んだときに、無知識・未経験からスタートした為、最初はNWエンジニアの仕事よりも、メールの書き方、officeの使い方を学ぶところからスタートしました。


そして、当時、同期が20人近くいましたが、一年間くらいで約半分が転職していなくなりました。4年経過して振り返ると、残っていたのは5人程度でした。辞めた人の多くは、他業種からの転職組が多かったのですが、想像していた華やかなIT業界とは程遠い現実に、モチベーションを失っていました。


そして、その中でもNWエンジニアとして設計、構築まで進んだのはわずか2名しかおらず、残りは運用・保守業務を続けていました。


最終的には、半数以上が退職したり、別の職種へ転職するというのが現実です。つまり、派遣会社は人の回転が速いという事があります。


私の場合、派遣会社に勤めてから早くも9年目になり、中堅扱いになる為、会社から変な期待感をもたれています。


先日も、NWの案件にフォロー役としてアサインされたり、大型案件が来た場合、矢面に立たされそうになったり。厳しい環境が自分を育てるので、やるしかないのですが、それにしても人材が不足しています。


大型案件、高い技術を要求される案件では、それなりの人材が必要になってきます。特に、大手ベンダの設計・構築業務は新人が対応できるレベルでもないですし、それなりのクオリティーが要求されます。


それが、新人雇用ばかりに注力されると、既存の中堅メンバーに負荷がかかる事になりかねません。結果、中堅メンバーも低い給与や待遇に嫌気がさし、転職してしまうという流れができてしまいます。

 



新人を雇用する場合は、コスト意識を持つことが重要

新人は上述の通り、ある程度の期待できる仕事ができるまで時間がかかります。さらに、すべての新人が期待通りに成長するとは限りません。その為、新人を育てる為には、最初からある程度のコストを見込んでおく必要があります。


例えば、中堅エンジニアを雇えば、当月からお金を稼がせる事は可能ですが、新人だと業務内容によりますが、アサインできない仕事があると、社内で教育などを行う必要があります。


また、一つ考えておかなければならないのは、社内での教育期間はお金を生み出さなという事です。


その為、新人教育に力を入れすぎるという事は、コスト増大につながる事を意識する必要があります。


私の場合、最初に勤めた派遣会社では、技術研修などなかったので、入社してすぐに客先に常駐する事になりました。


つまり、仕事をしながら技術を学ぶことからスタートしました。色んな会社のエンジニアと話をする機会がありますが、右も左もわからないまま、現場に放り出される経験は、何度かあったそうです。


私の経験上、現場に出て、実際の業務を学ぶことが一番の成長につながると考えています。体力のない会社ならなおさらですが、新人教育に力を入れすぎる事は、上述したコストの観点からも難しいと感じます。


会社が成長する為に必要なのは人材


私は経営者ではありませんが、今のIT業界には多くの無駄が存在すると思っています。その一つが仕事に熱意をもって取り組まない人です。


こういったタイプの人は、中・長期的に会社の負担になっていきます。逆に、熱意があれば、仕事のクオリティを上げる努力をしますので、熱意がある人材は会社や組織の財産になります。


こうした熱意のあるなしを見極めるのは、はやり現場が一番分かりやすいです。少なくとも、上述した教育の現場だけでは、推し量るのは難しいでしょう。


なぜなら、教育の場は、一方的な意思疎通になる事が多く、カリキュラムに則り、行われる事が多い為です。


現場では、予期しない様々なトラブルが発生したり、想定通りいかない事が発生します。そういったトラブルに対して、どう対処するかが、その人の能力を見極める絶好の機会になると思います。


少し前に、勤怠的にかなりブラックな企業で仕事をしていました。そこでは、同じ会社から10名近く出向していましたが、そこでの業務態度を知る事で、その人の本質を見極める材料になりました。


ある人は、少しでも仕事を楽にする為に、メンバー間で情報共有をしたり、自分が用意した資料を他のメンバーに渡したりしていました。


一方、やる気のないメンバーは、自分を守る為に、自分に振られるタスクを断ったり、誰かを助けるような事は一切しませんでした。その業務態度を見るだけでも、各メンバーの仕事に対する姿勢や考え方を知る事ができました。


そして、驚くべき事は、年齢が高い人ほど、情報共有をしなかったという事です。この事は、別の機会に話をしようと思いますが、結論、それまでの経験や年齢では気付けないものが、現場では気づくことができるのです。


結局何が言いたいかというと、人は厳しい環境に置かれた時に、その人の本性が表れると思うのです。つまり、人の将来性を確認する為には、現場で適材適所の業務を与えるのが一番いいという事です。


IT業界の仕事は多岐にわたりますし、新人に行う1、2か月程度の教育では、客先で評価される知識や技術を落とし込むのは難しいと思います。その為、効率よく人を成長させる為には、現場で学ばせるのが一番だと、個人的には感じます。


なぜなら、最終的に身に着く技術というものは、受け身の姿勢で教わるものではなく、自ら学ぶものだからです。

 

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