よろづやアンテナ

ITから生活の参考になる情報を備忘録代わりに残していきます

人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない

f:id:merrywhite:20210130170034j:plain


最近、書籍を購入する際に、アマゾンレビューをチェックする事があるのですが、レビューで批判や内容の荒さがしをしている人を見て、とても残念に思います。


例えば、成功哲学に関する書籍の場合、成功するまでに様々な道があってそこにたどり着きます。その為、書籍で語られる成功哲学がすべての人にマッチするわけはないのです。


昔から、哲学というもので様々な議論を繰り広げられているのも、考え方は千差万別であり、むしろ、個によって違うから社会は化学変化が起きるのだとも思います。


その為、書かれている内容に100%間違いがない事を求めるのではなく、書かれている内容の中から、何を得るかを考えて書籍を読んだ方がいいと思います。


「書いている内容に間違いがある!」と意気揚々とコメントしている事自体が、すごく時間を無駄に過ごしていると感じます。


さて、そういった意味で賛否両論が多そうな書籍が「人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない」です。

 

かなり前ですが、この前に出版された「憂鬱でなければ、仕事じゃない」も読んでいて、感動したので本書も手にとりました。

憂鬱でなければ、仕事じゃない



当時、「憂鬱でなければ、仕事じゃない」を読んだ時は、ある大手ベンダでブラック組織にアサインされて、システムエンジニアを続けようかどうか悩んでいる時期でした。


そこから脱出する為に試行錯誤していく中で、こういった書籍の数々が自分の背中を押してくれたのだと思います。


さて、本書も、前作と引き続き、テーマにもとづき、見城氏による言葉を藤田氏が言葉を添えていく形になっています。


この書籍を読み終えて感じた事は、見城氏の強い意志です。私は今、システムエンジニアの仕事をしていますが、「仕事に対してプロであれ!」と思って仕事をしている人は多くないように感じます。


特に、私の周りでは、仲良く仕事ができればいいと思っている人が多く、お互いにテリトリーを決めて、互いに干渉しないように仕事をしている傾向を強く感じます。


本書はかなり主張の強い本なので、内容に合う合わないがあると思います。しかし、「今のままではダメだ!」と決意を新たにさせてくれる考え方が書かれているので、サラリーマンなら一読しておくといいと思います。


では、書籍を読んで感銘を受けた内容を一部紹介したいと思います。

 



考えに、考えて、考え抜け
 
世の中の仕事において、あまり考えなくても仕事が成り立つものがあります。逆に、考えなければ話が進まないものもあります。


ルーチンワークで、考える事を不要とさせらる仕事を続けていくと、モチベーションの高い人は、考えない事に苦痛を感じるようになるかもしれません。逆に考える事が嫌いな人は、考えないで済む仕事に魅力を感じるかもしれません。


以前、土方の日雇いで仕事をしていた時がまさにそうでした。仕事をしていても、それほど頭を使う事がありません。 雇い主の指示に従い、体を動かすだけです。そこで、私は強い危機感を感じました。


「このまま何も考えずに済む仕事をしていたら、自分の人生が終わる・・・!」

 
そこから、20代後半でITエンジニアの道を選ぶわけですが、それまで頭を使ってこなかった代償は大きい。既に前に進んでいる人、20代半ばで結果を出している人。


少しでもその差を埋める為に、自分にできる最大限の努力をしてきたつもりです。その結果、土方時代から比較すると、2~3倍の給与を稼ぐ事ができるようになりました。


書籍内でも、見城氏の仕事に対する考える事の必要性が強く書かれています。見城氏は本を作るときに、閑雅に考え抜いて作り上げるとあります。


それは、フォント(書体)、開いた時の余白、表紙のデザイン、帯の文句、宣伝方法など、細かいところまで全部自分で考え、一人ですべてを決めるそうです。


そして、電車や車に乗っていても、食事をしていても、トイレに座っている時も、布団に入っている時も、46時中頭から離れる事がないそうです。


そして、その考え抜いた答えも、一度視点を変えて検証するそうです。さらに、検証過程で落とし穴に気付いたら、また一から考え直す。


そのような過程を得て、「よし、これで行こう」と決めた時は、大抵失敗しない。


この言葉を聞いて感じるのは、仕事ができない人はこのプロセスを無視して、結果を得ようとしています。安易に結果を求める人は、なんとかうまくいっていても、いずれ躓くようになっています。


同様に藤田氏も、人間は追い込まれないといいアイデアはでないと言っています。


経営者であれば、会社を存続させていく必要がある為、日々、自分を追い込み、考え抜いていく必要がありますが、サラリーマンの場合、大した成果を出さなくても、それなりの給料をもらうことができます。


さらに言えば、年功序列の文化がしっかりと残っているような組織だと、中間管理職が一番大変というような事もあるでしょう。しかし、サラリーマンだから、自分の哲学を持たない事や、自分を追い込む事はいらないかというとそうではないと思っています。


私たちは、与えらえた枠の中で行動していれば、いつまで経っても大海を知らない”井の中の蛙”になってしまいます。本当に、自らを成長させたい場合は、自らにブレーキをかけることなく、考えに考え抜き、行動していくことだと思います。


このブログもまだまだ成長段階ですが、日々、考え抜く事によって、絶対にブロガーとして成功してやる!と心に誓っています。

 

 

人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない