サラリーマンを長く続けているとダメだと強く感じる事があります。それは、「仕事への取り組み方」についてです。
この話を始める前に、世の中には多くの優良な自己啓発本があります。例えば、「スティーブ・ジョブズ」 。
他にも「ドラッカー」など。
このあたりの書籍は世の中の多くの人が読んでいるはずです。そしてこれ以外にも様々な良書は存在します。しかし、周囲を見渡した時に、尊敬できるようなサラリーマンは存在するか?
答えは自分の周囲を考えてみると一目瞭然です。
では、なぜ日本のサラリーマンにはカリスマ的指導者が生まれにくいのか。それには、日本企業独特の体質が影響していると考えられます。
まだまだ根強く残る終身雇用制度
今の日本では終身雇用制度は崩壊していると言われますが、まだまだ、制度は残っていると感じます。
以前、常駐していた顧客の課長が頭を悩ませていたのが、やる気のない社員を辞めさせることができないという事です。その為、仕方なく業務を与えるが、出てくる成果も乏しく、周りにも悪影響を与えるので、対処に困っていました。
企業にとって「使えない社員=コスト」である為、できれば辞めてもらいはずです。また、当の本人もクビになる危機感がない為、仕事に対しての態度は全く変わらないのです。
つまり、社員を囲うこの制度は、会社にとってリスクが大きいという事になります。
また、これと同様に、給与に反映する評価制度にも問題があります。今の日本では、実力差に対して、給与差がないので、仕事ができる人も、そうでない人もそれほど給与に差がないのが現実です。
これが、できる人のモチベーションダウンとなる原因になっているのです。。。
日本のサラリーマンが減点方式で仕事をする理由
通常、自営業の場合、稼げば稼ぐほど、会社の利益になります。その為、自営業者は、稼ぐために試行錯誤するようになります。逆を言えば、これだけ稼げばいいだろうと、基本的には制限をかけたりしません。
その為、収益が増えれば、規模を拡大していき、ビジネスが大きくなります。
しかし、サラリーマンの場合、与えられた仕事をいくら頑張ったところで、収入が劇的に増える事はない為、どこかでブレーキをかける事があります。
他にも、時間で仕事をしていると考えている人の場合、定時まで手を動かせれていればいいと思っている場合、仕事に対して試行錯誤する事はなくなります。ビジネスで成功する為には、常に改善意識をもって行動していかなければなりませんが、こういったマインドセットの人は、仕事に手を抜くことや、早く定時になることばかりを願っています。
つまり、企業家、自営業者は常に成長を求めるわけですから、昨日より今日。今日より明日と日々、成長戦略を考えていきます。しかし、サラリーマンの場合、収入が決まっている為、その枠の中で働こうとし、その枠を超えた時間は「頑張ったら損」と考えてしまうのです。
数字で例えるなら、企業は常に110%以上を求めます。しかし、サラリーマンの場合は、100%以下になる事を目標にします。
私の知人の開発系エンジニアで成功した人がいるのですが、その人は雇われの身からフリーランスの道を選んで成功しました。
そして、その人はフリーランスのエンジニアとして成功する為には、「常に110%を目指して仕事をする必要がある」と言っていました。
常に、自分の満足する一歩先を行くことで、仕事のレベルもあがり、顧客の満足を得る事ができると言うのです。
そう、顧客の満足度を上げ続ける為には、100%ではなく、110%を求める必要があるのです。このオーバーした10%が顧客へのサプライズとなり、信頼へとつながるのです。
なぜ、スティーブ・ジョブズが偉人と称される理由は、常に顧客の想像を超えた製品を生み出し続けたからにほかなりません。
日本のサラリーマンが過去の偉人の書籍を読んでも成功できない理由を理解しなければ、何冊読んだところで、大きな成果を上げる事が難しいでしょう。