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ESXi6.7 VMFS6でフォーマットされたデータストアは自動的に容量を再利用しない

ESXi6.7 VMFS6でフォーマットされたデータストアは自動的に容量を再利用しないという事象があるようです。一般的に使用されているストレージの場合は、再利用されると思いますが、環境によっては再利用されないケースもあります。

 

VMFS6 でフォーマットされたデータストアは自動的に容量を再利用しないという事象のKBに関する情報の共有です。

 

- データストアの構成で容量の再利用が有効になっている

- バックエンド ストレージ アレイが自動的な容量の再利用もサポートしている

 

原因

これは、VMFS が削除されても、ブロックはバッキング アレイにまだマッピングされているためです。VMFS6 に再作成する時、VMFS6 が、どのブロックが VMFS ボリュームによって以前にマッピングされたものであるかを分かる効率的な方法はありません。そのため、VMFS6 は、VMFS6 ボリュームの作成後にマッピングされ(書き込まれ)てからマッピング解除されたブロックのみをマッピング解除します。

 

解決方法

これを回避するには、次の 2 つのオプションがあります。
1) 元の VMFS データストアからデータを削除し、このデータストアを手動でマッピング解除し、このデータストアを削除し、VMFS6 と同じ LUN をフォーマットして新しいデータストアを作成します。
2) 新しい VMFS6 データストアに同じ LUN を再度使用しないでください。新しい LUN では、何もマッピングされていません。また、VMFS6 の自動マッピング解除は、VMFS6 で書き込まれてからマッピング解除されたブロックのマッピング解除に効率的であるため、正常に機能します。

 

ワークアラウンド

新しい VMFS6 データストアが以前に使用していた LUN 上にすでに作成されている場合は、dd ユーティリティを使用してデータストアにデータを書き込み、データストアの使用率が100%に達するように偽のファイルを作成してから、そのファイルを削除すると、自動マッピング解除は想定通りに機能します。

 

ちょっと分かりにくいですね。。。ddユーティリティはOSへの影響も考える必要がありますし、不都合がなければ静観もありかもしれませんが。

 

「参考」

https://kb.vmware.com/s/article/60267?lang=ja