よろづやアンテナ

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孤独死による遺体の腐敗臭が4階から1階にまで臭いが漂う!特殊清掃から学ぶこと

 

今年の7月に父親が孤独死をしてしまいました。最後にあったのは2年前で、警察からの連絡で判明しました。私は地元に住んでいないので、新幹線を使ってすぐに地元に戻りました。


警察から連絡を受けた経緯ですが、父親は70歳を超えて生活保護を受けていました。年金も期間が不足していてもらえませんでした。その為、少し前から生活保護を受けるようになったそうです。


その生活保護の関連で連絡が取れなかったので、警察に相談があって、警察が賃貸マンションの部屋に入ったところ、腐乱した遺体があるのを発見したそうです。


●死後数週間すれば身元確認は難しい事実

最初、警察は身元確認の話になりましたが、腐敗がひどいらしく身元確認は難しいと言われました。後から分かった事ですが、死後、約2ヶ月経過していたそうです。では、実際にどれくらいの期間が腐乱が始まるのかというと、意外と早いのにびっくりします。


色々と調べると亡くなった人の体質や部屋の環境、経過日数により、腐乱程度は様々だそうですが、夏場であれば2~3日で、冬場でも5~7日程度で、孤独死した遺体は腐乱始まるそうです。


つまり、夏場であれば一週間もあればかなり腐乱が進むようです。実際、2週間経過した腐乱遺体を確認した方が書いた内容がネットで発見しましたが、既に本人と判断ができない状態だったそうです。


今回は、警察のアドバイスもあり、身元確認はせず、検察の検死を行う事にしました。ちなみに、警察が検死を行うのは、事件性がないかを判断する為です。私の父親のケースの場合、鍵がかかった自宅の部屋で亡くなっていたという事実から、事件性はおそらくないだろうと言っていましたが、仕事は仕事なので、検死を行ってから、遺体の引き取りの話になります。


ちなみに、今回の検死によって父と判断できた日数は当日でした。最初は、今日中に身元の確認とれるのは難しいかもしれませんと言われていましたが、割と時間がかからずに本人であるということが分かり、すぐに身元を引き取る事にしました。


●身元確認後、身元の引き取りを決める

検死による身元確認後、警察に遺体を引き取る話をする必要があります。この際、引き取らないという選択肢もあります。例えば、様々な問題で遺体を引き取る事ができない場合ですね。ただし、その場合はお骨を受け取ることができなくなります。


私は、家族と話をして身元を受け取る事にしました。ただし、今回は腐乱が激しいため、通夜は行わず、そのまま翌々日に遺体を火葬する事になりました。


生活保護を受けていると役所が火葬の手配をしてくれる

今回、父親は生活保護を受けていた訳ですが、姉が役所とやりとりをして役所側で火葬の手配をしてくれる事になりました。もちろん、これは自分たちで準備する事もできます。今回は、警察から父の死が役所に連絡があり、そこから広島の葬儀社とやりとりを行う事になります。


ちなみに、今回対応して頂いたのは、広島中区役所 厚生部 生活課でした。また、葬儀社は自分たちで準備しない場合は、葬儀社を選ぶことができません。


また、自分たちで葬儀をする場合、色々とかかる費用が気になるのではと思います。実際、日本の葬式は、世界的にも高いと言われていて、ちょっと調べると全国の葬儀費用の平均は200万円くらいだそうです。


つまり、両親で400万円必要という事になります。実際にそれくらいのお金を用意できるかというと、現実は厳しいです。低所得で生活だけでいっぱいという人だと、とてもじゃないですが、100万円を出す事もできない場合があるのではないかと思います。


葬儀屋によっては、見積もりと違い、3倍以上の費用を請求されたという事もあるそうで、人生は常にお金の悩みがつきまといます。と私が経験した事を書かせてもらったんですが、実際に部屋に入ると遺体の腐敗臭は忘れれない、なんとも言えない臭いがします。


母親も一緒に部屋に入ったんですが、数十分で限界と言っていました。ちなみに、父の遺体は警察が保管していたのですが、それでも部屋の臭いは残っていました。

 

 

孤独死による遺体の腐敗臭が4階から1階にまで臭いが漂う!特殊清掃から学ぶこと

今回の件で、家族と色々と話をしたんですが、孤独死によって、死に方も様々で、強烈な臭いを発することがあるそうです。別で聞いた話では、道路を挟んで対抗側の家にまで臭いが漂ったことがあるそうです。


そして、こういったニュース記事があります。一度、孤独死というものを考える良い記事だと思います。

「特殊清掃」が教える孤独死の知られざる実態

死後のことに頓着しない人はあんがい多い。おれが死んでも何もしなくていい、ひとりで勝手にあの世に行くから構ってくれるな、などとうそぶいたりする。しかし「ひとりで勝手に」死ぬことなどだれにもできない。本人はすっきり旅立ったつもりでも、あとにはしっかり死骸が残る。

すぐにだれかが見つけてくれればいいが、何日も放っておかれたらそのうちとんでもない異臭を放ち始める。そこが賃貸住宅であれば、大家は思い切り頭を抱えるだろう。場合によっては100万円単位の代金を払ってその道のプロに掃除を頼まないと、もはや店子を入れることはかなわない。

今、自分は孤独死しても構わないという孤独老人がたくさんいますが、ただ、周りに迷惑をかけることを知っておく必要があります。 

 

無葬社会 彷徨う遺体 変わる仏教



孤独死の現場は4階なのに、1階からエレベーターに乗った時点で今まで嗅いだことのない異臭を感じた」り、「床下の土にも体液が染み、土からどんどん新しいウジが生まれてハエになって、を繰り返していた」りする。そこに3分もいれば皮膚にも髪の毛にも臭いが染みつき、一度染みついたら容易にはとれない……。つまるところ人は、生きるためにはもちろん、死ぬときにもだれかの世話にならざるをえないのである。



孤独死で起こる現実を知っておいた方がいいし、とにかく、早く発見されれば、その被害も少なくてすみますが、遺体は直ぐに腐敗が始まります。さらに、死に方によっては、上下階にも迷惑をかけることになります。


例えば、木造のアパートなどは、体液が下に染み出すなんてこともあったそうです。下の住民もたまったものではありません。なんか天井にシミがあると思ったら遺体からの体液だったなんて、想像もしたくもないですよね。。。


そして、この記事は葬式の在り方時代について言及しています。

葬儀の簡便化が時代の流れ。遺骨をトイレに捨てるものも。。。

葬儀の簡便化が時代の流れ。遺骨をトイレに捨てるものもいるそうです。最近、介護に疲れて自殺する人、親族に手を出す人も増えています。もはや、高齢者の増加は様々な負担を日本社会にもたらしているのです。

まず、先祖代々の墓の継承がもはや極めて難しい時代であること。都市に住みながら地方の墓を守り続ける余裕がないため、「墓じまい」に踏み切るケースが急増している。目下、都心で永代供養をうたう巨大納骨施設が相次いで建設されているのは、彼らの改葬ニーズを受けてのことにほかならない。

一方で加速しているのが、葬儀の簡便化だ。家族葬はもちろん、告別式をせず火葬だけで済ませる「直葬」や散骨を選ぶ人も増えている。宅配便で遺骨を送ると供養してもらえる「送骨」、僧侶の読経が買えるチケット制のサービスなどが支持を集めていたりもする。どこか不埒にも思えるそれら新ビジネスが登場した背景には、遺骨をトイレに捨てる者、骨壺を電車の網棚に置き逃げする者すら少なくない現実がある。

お金があれば老人ホームに両親を預ける事ができるので、自分自身の負荷も減らせるし、何かあったらすぐに気づけますが、お金がなくて介護をしながら働いている人、もしくは生活保護を受けてるような人は、相当な精神的、肉体的な苦痛を余儀なくされ、人によっては精神的に参ってうつ病になるケースもあります。


その為、これからの日本社会は高齢者とどう付き合っていくのかを考えていく必要があります。また、葬式や墓の高額な負担も、遺族の大きな負担になります。


だからこそ、最近は、シンプルで格安な葬式が流行っています。お金があるなら別ですが、今は時代が変わってきています。


そこで、葬儀、葬式を安く済ませたいと考えている方に、オススメの業者があります。


それが、「小さなお葬式」です。

全国対応、低価格のシンプルな葬儀【小さなお葬式】


葬儀費用は200万円以上が当たり前とされていた中、『小さなお葬式』が打ち出した193,000円という葬儀費用は価格破壊で話題になりました。そして、今では年間で1万4千件を超える依頼があるそうです。


また、小さなお葬式は、「24時間365日」、3名~5名の葬儀・葬式の専門コールセンタースタッフが交代で常駐しているので、いつでも気軽に相談する事ができます。


安い葬式、葬儀を検討している方は、小さなお葬式をチェックしてみてください。さて、今回は葬儀は役所で指定した広島の葬儀屋さんの「玉屋」さんでした。


ここで、私の名前、生年月日、戸籍の本拠地を伝えある必要があり、葬儀屋さんに連絡し、急遽、翌々日に火葬を行う事になりました。


ちなみに、yahoo知恵袋にこんな質問がありました。ケースは私と似ていると思います。

>>生活保護を受けてる人が亡くなった時の葬式代は?(yahoo知恵袋)

生活保護を受けてる人が亡くなった時の葬式代は??義母が現在、生活保護を受けて生活しているのですが先日、「私は葬式もタダだから、何の蓄えもないけど大丈夫だから」と言われたんですが、そうなんでしょうか?実際は、喪主であるうちの夫が生活保護を受けていなかったら無理なんじゃないかと思うのですが、わかるかた、教えてください。
補足義母は単身で他府県に住んでいます。

この質問はまさに私と同じ環境です。また実際の葬儀屋さんからの回答が以下のようにあります。
葬儀社のものです。東京23区の場合のお話です。結論から言うと、本人が生活保護を受けていれば大丈夫です。葬儀社は、生活保護を受けられている方が亡くなった場合、管轄の福祉事務所を通して、「減額証明書」を発行してもらいます。死亡届けは通常通りです。

他の回答はちょっと間違いがある部分があるので、この葬儀屋さんの回答が正しいと思います。親が単身で生活保護を受けているという人は多いと思いますので、参考にしてください。


そして、火葬自体は葬儀屋さんと直接連絡をしてから、スケジュールなどを確認します。ここで、役所経由で葬儀が行われる場合は、費用はいっさい必要ありません。


この火葬の後、まだまだやらなければならない事があります。それが、孤独死した賃貸マンションの清掃、整理です。


火葬までは私のケースの場合は、費用もかからず一安心でしたが、孤独死したマンションの部屋をきれいにしてあげる必要があります。 


ちなみに孤独死した場合の費用は大家、管理オーナーからどのように請求されるのかが以下のサイトが参考になります。

>>孤独死居住者の部屋の清掃代金 大家は遺族に請求できるか


ちなみに、孤独死した部屋のクリーニング費用はネットでよく見ると5万円〜50万円と書かれていることがよくあります。状況に応じて価格が大きく変わるのが分かります。
【質問】 アパートを経営しています。先日、部屋を貸していた老人が孤独死。部屋が汚れていたので(体液など)専門の清掃業者に頼むと費用が50万円近くにもなり、遺族に請求しましたが拒否され困っています。こういう場合、清掃費用(リフォームも含め)は、こちらが受け持たなければいけないのでしょうか。

こちらは、大家さん目線の相談ですが、清掃費用は請求できるのかという話になります。ここで、大きく分かれる判断があります。それは、親の財産を破棄するか否かです。
孤独死の遺体が放置された結果、室内を汚した場合にも同様です。そこで相続人に対し、原状回復の費用を請求できます。しかし、死亡した賃借人に資産がなければ、相続人は相続放棄をすることになるでしょう。
 この場合、相続人への請求はできません。相続放棄は、相続人が相続開始を知って3か月(熟慮期間)以内に家庭裁判所に申し出る必要があります。3か月経過後に相続放棄がないことを確認して請求できます。
 
財産を破棄する事で、親のプラス、マイナスのすべての財産を受け取らないという選択ができます。おそらく、生活保護を受けているという事は、プラスになる財産は少ないと思いますので、特に思い出にしたいものがなければ、財産を破棄することもできます。


この場合、オーナーさんは、相続人への請求ができなくなります。私のケースの場合、父親は保証人がいない状態になっていたそうです。これは、役所が生活保護により、家賃が役所から確実に振り込まれるということからだそうです。


本来は保証人へも支払いを求められることがありますが、私が該当しないことになります。ちなみに、私のケースの場合は、相続破棄をする予定ですが、勝手に遺品整理などをすると、相続破棄が認められなくなるので注意が必要です。


ちなみに現状回復費用は色々と調べていると150〜250万円と様々です。もともと内装がきれいな状態の場合は、クリーニングだけと一部リフォームでもいいかもしれませんが、場合によってはかなり大掛かりなリフォームが必要な場合もあります。


その為、相続破棄をしない場合は、高額な請求をされる可能性もありあす。少なくとも、生活保護の場合、ある程度の貯金しかできないので、生活保護者に貯蓄があるとは言えないと思います。


今回のケースで言える事ですが、単身で住んでいる親が孤独死した場合は、火葬は役所の費用ででき、さらに、相続を破棄することで親族に多額のお金を支払う必要がなくなります。


親族の死を経験する事って意外と少ないですし、自分の両親ならなおさらです。今回、始めて経験した事なので、色々と勉強になったことが多かったですし、家族で久しぶりに合い、色んな話ができました。これも父親が家族を巡り会わせたという話になりましたが、やはり、孤独死させてしまったのは寂しい限りです。


両親と住んでいる場所が違う場合、孤独死になる可能性は高いと感じました。たまに連絡をしても、タイミング的に気づけない場合もあります。その為、少子高齢化の日本において孤独死をいかに防ぐかの仕組みを持つ事が大切なのかもしれません。


それは、親族だけでなく、物件を所持するオーナーさんにも言えると思います。孤独死がもっと少なくなることを祈ります。