よろづやアンテナ

ITから生活の参考になる情報を備忘録代わりに残していきます

築古アパートに住む生活保護を受けている孤独老人は孤独死のリスクが高い

 

先日、親が孤独死してから、孤独死はこんなに大変な状況になるんだと改めて知りました。よく、テレビで孤独死の話題が出ることがありますが、これまでは他人事でした。


それは、日々ニュースで流れる悲惨な事件もそうですが、多くの人は他人事のように感じているのではないかと思います。


実は、私は殺人を犯した人と仕事を一緒にしたことがあります。それは、事件が発覚していない時で、すでに手を染めていた時に、普通に接していました。その後、しばらくしてその人が捕まっているニュースを見て、ぞっとしたことがあります。


もし、ニュースを見なければ、もしかしたら気付かなかったままかもしれません。


そして、今回は、父親の孤独死から、孤独死について色々と考えるようになりました。まず、孤独死が起こる要因として、若い人の場合は、自殺が多いそうです。そして、高齢になればなるほど、病気などで亡くなるケースが多いです。


父親は浴槽で亡くなっていたので、おそらく立ちくらみかなんかして、そのまま亡くなったのかもしれません。検死で死因は不明となっていました。また、自宅には健康診断の結果もありましたが、特に体に悪い所はなさそうでした。また、近所の方も少し前まで話をしていて、元気だったと言っていました。


つまり、孤独死は突然ふりかかってくる可能性があるのです。また、こういった状況になると、まず、遺体が腐敗していきます。通常は、病院などで看取ることができれば、きれいなままで葬式をあげることができるのですが、孤独死の場合はそうはいきません。


多くの場合、発見が2週間程度かかることが多いそうです。長い場合は数か月発見されないこともあります。私の父親の場合は、2か月間、誰にも気づかれませんでした。夏場なのに珍しいと思います。


通常、孤独死や自殺をして夏場になると、腐敗の進行がはやいので、周囲の人が異臭に気付くそうです。そして、孤独死が起こると親族も辛い思いをしますが、同様にオーナーさん、大家さんも大変な事になります。実は、私も不動産投資をしたいと思っていたのですが、アパート経営はこういったリスクがある事を知っておく必要があります。


例えば、以下は自分が所有する物件で、孤独死を経験した人の質問です。

>>大家です。アパートで生活保護を受けていた方が孤独死されたのですが、生活保護課の責任を問えないかということで質問させて頂きました。(Yahoo知恵袋)


2か月も経過すると、死臭も建物にしっかりとつくので、簡単に臭いもとれなくなります。この方は、孤独死後2-3ヵ月経過して発見されたそうです。

死因は病死で事件性はないのですが、発見が遅れたために死後2-3ヶ月経っており、遺体の損傷は激しく、臭いも大変なものでした。住居へのダメージも大きく、管理会社からの報告では床はフローリングを根田から交換、壁紙も張り替えが必要な状況な上に、この部屋及び他の部屋の契約時に心理的瑕疵を説明する必要がある「事故物件」になったため、敬遠する人がいるかもしれないとのことでした。
~ 
これが2ヶ月ではなく、経過観察の間隔である2週間程度で発見できたら、孤独死という事実は変えられないにしても、損害を小さくできたであろうことを考えると、損害の一部は市の生活保護課にあるのではと考えています。
こうしたケースで市に責任及び賠償を問うことは可能なのでしょうか。
アドバイスを頂けると幸いです。


ここでもありますが、以下に早期発見できるかは費用を安くする為に必要なことだと思います。孤独死は遺族にとって辛い事ですが、負担がかかるのは遺族だけではない事を知る必要があります。


というのも、今回、私はオーナーさんと色々と話をして、オーナーさんの意見も色々と言われました。オーナーさんは今後もこの物件と向き合っていかなければならない訳で、遺族とは違う立場で大変です。


オーナーさんが良い人で、父親が住んで30年近く経過していたので、どのみち内装はきれいにしなければいけないから、清掃は不要で解体すると言っていました。


その為、清掃費は要求されず、敷金をそのまま利用してもらう事にしました。ただ、遺族の立場からすると、通常は相続破棄をすることが多いと思います。理由として、生活保護で生活している高齢者は財産がないからです。色んな支払いをしていくのは大変ですし、相続破棄すれば、プラスの財産、マイナスの財産、すべてを相続しないという事になります。


今の時代、自分の生活でせいいっぱいという人が多いでしょうから、そういった場合に孤独死されると相続しないケースが多いと思います。


つまり、多くのケースでは大家さんが色々と負担をしなければならないという事になるのです。孤独死は遺族だけの問題だけでなく、大家さんの問題にもなるのです。また、孤独死があった部屋は想像を絶する死臭がします。


そして、その片づけも特殊清掃にお願いするかしないかという話になると思います。ちなみに、特殊清掃は5万円~50万円という数字をネットで検索するとよく見ますが、特殊清掃のサービスをしている「メモリーズ」という会社さんはかなり格安でやってくれているようです。


ワンルームの特殊清掃が10万円前後でされているので、価格は安い方なのではないでしょうか。例えば、今回の父親の孤独死もそうですが、一旦、特殊清掃することができれば、独特の臭いを軽減できますし、その他の撤去もしてくれます。


大家さんによっては、この清掃代を軽減したい為、自分たちで対応される方もいると言います。その場合、孤独死された遺体を見る事もあるので、その衝撃は計り知れないと思います。ちなみに、遺族側も孤独死がどれだけ悲惨なものなのかを知る必要があると思います。そうする事で、孤独死を防ぐ努力をするようになるのではないかと思います。


孤独死の壮絶さを知る事ができるブログがありましたので、シェアします。ただし、興味本位で見ると衝撃を受けるので、注意してください。

>>死臭 苦手な人は見ないでね


このブログで2015年に追記されたものの内容が一番、衝撃を受けると思います。まず、この方は、2014年に会社で管理しているアパートで孤独死が4件あったと書かれています。


そして、警察官という仕事がいかに大変なのかも知ることができました。

その狭い浴室で、先ほど嘔吐を繰り返していた若い警察官が一人背中を見せ、小さな唸るような声を出し半泣き状態で何かやってました



かなり内容がハードなので、一部だけ抜粋させてもらいましたが、見てもらうと孤独死というものが以下に見るのも絶えない状態であるかを知ることができます。


そして、それを対処しなければならない人もいるという事実も知るべきです。今回、父親の孤独死で、身元確認をしないほうがいいと警察に言われましたが、父親の弟さんにも、見なくてよかったと言われました。というのも、弟さんはかつて身元確認をした事があったそうですが、その遺体も腐敗がひどくて脳裏に焼き付いて忘れられないそうです。


日本は超高齢社会に入り、これから孤独死する老人は増えていくと思います。そして、遠方に両親がいる場合は、孤独になくなるケースは我が身に起こりうるという事を知っておく必要があります。孤独死は本当につらい経験になると思います。また、死臭がすごくて、遺留品すら持ち帰るのもためらってしまうようになります。


日本は少子高齢化で高齢者の割合がますます増えていきます。だからこそ、この孤独死をもっと真剣に考え、そして、それを防止する仕組みを考えていく必要があると思いました。

ひとり誰にも看取られず 激増する孤独死とその防止策