昔、小学生の頃になりますが、みんなの間で有名になったおばさんがいました。そのおばさんは、突然、ふらふらと現れては、子供にどなりつけるのです。さらに、独り言をぶつぶつ言う。
私たちの間では頭がおかしいから近寄るな!という話題になっていました。しばらくして、ネット社会。たまたまyoutubeを見ていたら、以前、おばさんが起きていたような症状が出ている病気がありました。
それが、「遅発性統合失調症」です。実は、統合失調症は身内にも起きて、以前、調べたことがあるんです
その症状とは、幻覚と幻聴です。
話を聞くと、部屋にいる時に、自分を責める声がするそうです。
「おまえはだからダメなんだ!」
「お前の会社の同僚は、ほんとうはお前に辞めて欲しがってる!」
「(寝ようとすると)お前なんか寝かせねえよ!」
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色んな表現で、自分を責めてくるそうです。しかも、幻聴による、言葉責めは続くので、眠る事もできません。
身内が突然、この度、症状が悪化してしまい、それが行動に出てしまった為、措置入院となりました。お見舞い時には、気持ちは安定していましたが、これから長い戦いになるかもしれないとの事でした。
病院にお見舞いにいったのですが、その際に、待合室にある書籍が置いてありました。「統合失調症がやってきた」です。
松本ハウスの「統合失調症がやってきた」です。時間の関係で、内容は最初の方しか読めませんでしたが、その内容もかなり重いです。学生時代に、幻聴で「脇が臭い」と聞こえ、学校に行くのが怖くなります。そして、耐え切れなくなって、(実際は臭くないと診断されるのですが)脇の手術をしてしまいます。
手術後、幻聴がなくなったと思ったのもつかの間、再び、「臭い」という声に悩まされる。。。そんな内容が書かれていました。
精神病と言うものは、とても辛いものです。周りのフォローがなければ、中々回復する事は難しいでしょう。かく言う私もかなり後遺症に悩まされました。私の場合は、強くなる事と、目標を持つことで克服できました。
一番ひどい時は、月曜日の朝、仕事に行きたくなくて”ぶつぶつ”独り言を言っているのを、今の嫁に聞かれた事があります。おそらく、その時は、「この人大丈夫だろうか?」と心底不安だったと思います。
私は統合失調症の経験はないですが、どちらの症状も、一つの原因として、自分を追い詰めるタイプの人間がなるのではないかと思います。統合失調症は、意外と知られていない病気で、周りに独り言をブツブツ言う人がいたら、この病気の可能性が高いです。
ちなみに、私の同僚でもそうかな?という人がいて、トイレで「死ぬ死ぬ死ぬ・・・」とブツブツ言っていたひとがいます。周りからしたら、気持ち悪いし、恐ろしいと感じることでしょう。
そして、統合失調症はかなり重い病気であることが分かるブログがあります。
>>息子が統合失調症になったとき
このHPはそれ迄健常者であった私の息子が、ある日突然発狂してしまったという、通常では考え難い経験を綴ったものです。
この方のお子さんはまだ治療をしているようです。最近記事をみてみたら、15年とありましたので、この病気が長期的に向き合っていかなければならないのです。ちなみに、統合失調症は、妄想、幻聴などがあり、誰かに襲われている、盗聴されているなんて妄想することがあります。
そして、前述したおばさんもまさにそうなのです。そして、統合失調症は、若い人に起こる病気だと思われていましたが、実は、高齢者、特に女性に起こることがあるそうです。
ちょっと衝撃的な映像ですが、”遅発性統合失調症”がどんなものなのか分かります。
ここで出てくるおばさんたちは、盗聴されていると思っている人が多いです。なんか聞いたことるかもしれません。その為、動画に出てくるおばさんは、サングラスにマスクで、会話も筆談です。他にも、電磁波というような事も言います。
基本的に盗聴されていると本気で言い出したら、統合失調症の症状の可能性があります。登場するおばさんは、街の人のすべてが監視していると思い込んでいます。また、遅発性統合失調症の危険なところは、近隣迷惑をかけることがあることです。
そして、この病気を発症するのは、旦那さんをなくした独身女性で50代、60代に多いと言います。そして、孤独な生活が続く中で、被害妄想などを繰り返し、だんだんと統合失調症の病気になってしまうのではないかと思います。
この統合失調症が発症した娘さんも絶句していますが、もう、別人になってしまいます。部屋は汚くなり、生ごみもある状態で、ひどい時は蛆虫なども湧くそうです。人が住めるような環境ではないです。これが、誰の身にも起こりうるわけです。
私は先日、父親の孤独死を経験しましたが、今の時代、孤独に生きている高齢者が増えていると思います。核家族化によって、親と一緒に住むという人も減っていると思います。さざえさんのように数世帯が住むというのは、今後、さらに減っていくかもしれませんね。
そうなると、独りでさびしく孤独死する人や、今回のように遅延性の統合失調症になる人も増えると思います。せめて、普段から会話できる人がいればいいのですが、独りでいるというのは本当に孤独なんだと思います。
動画にでてきた女性も、お母さんを病院にいれるお金だってないし、介護だって難しいと言っています。現実はそうなんだと思いますが、いざ、自分たちの親も離れて暮らしている場合は、同じようなことが起こるかもしれません。
騒音おばさんも統合失調症だったという話もあります。それだけ周りにも迷惑がかかるし、突然、ふりかかるっ病気なのです。親と離れて暮らしている人は、たまには親元に戻ってみるとか、電話をしてみるなどしたほうがいいかもしれません。この病気も早期に発見すれば、薬などで軽減できるようなので・・・。