よろづやアンテナ

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道端で外回りの営業に声をかけられて強引な新築マンションの販売勧誘された件

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最近、様々なビジネス書を読んでいて、企業が陥る落とし穴を知る事ができました。


それは、顧客至上主義ではなく、売り上げ至上主義に走る事です。会社を経営していく為に、売り上げ増加に向けて、日々仕事をするのは当然ですが、それが顧客に丸見えになってしまうと、売り上げ増加どころか、顧客離れにつながり、逆に売り上げを落とすことにつながります。


ちょうど、いい経験をしたので共有しようと思うのですが、


我が家の近くでは、新築マンションがいくつか建設予定で、各デベロッパーは、様々な戦略を立てています。ちょうど、私の住まいの近くに、空きスペースがあり、そこを利用して様々な集客イベントをしています。


そこでは、デベロッパーAによる数週間に一度、子供向けのイベントを開催しており、風船を配って宣伝したり、ちょっとした縁日のお店のようなコーナー(スーパーボールすくい、輪投げ)など設けて、顧客の集客を頑張っています。


私は最初、そういったイベントに懐疑的でしたが、実際、イベントに参加させてもうらうと、簡単なアンケートを記入するだけで、子供が喜ぶイベントに早変わりします。


実際、一度アンケートを書いたから、2度目はダメなんて言わずに、通りがかると、何度もイベントに参加させてくれます。しかも、そのイベントに参加したからと言って、強引なマンション購入の勧誘は一切してきません。


その為、何度か通ううちに、マンションを購入しようと考えている方は、検討する余地を与えられると思います。私は、新築マンションの販売、営業はかなり強引なイメージしかなかったので、この手法は目から鱗でした。


そして、そういった経験をしていて、全く逆の動きをするデベロッパーBにも出会いました。


ある日も、近所で行われている集客イベントに参加して帰っていると、自転車をこいだ若い人に声をかけられました。


営業マン:「あちらでマンション見学会に参加されたのですか?」
私:「イベントに参加しただけです。」
営業マン:「あちらのイベントはどういことされているんですか?」
私:「(だんだんめんどくさく感じて)、スーパーボール救いとか、色々です。」
営業マン:「(段々距離を詰め寄ってきて)実は、私も近くのマンションを紹介して廻っているんです。」
私:「そうですか。。。(嫁と子供はそそくさと帰宅)」
営業マン:「私もこの暑い中、自転車こいで頑張っているんで、よかったら少し見てもらいたいのですが・・・」
私:「はぁ。(自分で頑張ってるて、よく言えるな。。。)」
営業マン:「(パンフレットを見せながら)こちらなんですが、場所も人気のエリアで、、、、」

その後、炎天下の中、しばらくマンションの説明が続く。

営業マン:「・・・というわけです。今回お渡しするパンフレットの感想をお伺いしたいので、興味がある場合でも、そうでない場合でも、お電話させて頂きたいので、私の携帯にワンコール・・・」
私:「申し訳ないですけど、簡単に番号を教えたくないので、、これもお返しします。」
営業マン:「すいません、普通そうですよね。。。パンフレットはお渡ししますので、興味があったら連絡ください。(パンフレットと名刺を受取る)」


ちょっと長くなりましたが、こんな経験をしました。営業マンの態度や発言にびっくりしたのもそうですが、こんな営業マン自体、信頼したくありません。


確かに、売り上げをあげなくてはいけないから、多少強引になるのもわからなくもないですが、先ほど出したデベロッパーAと比較すると、デベロッパーBの営業方針は、顧客の事を全く考えずに、とりあえず自分の言いたいことだけを伝えようとします。


実際、マンションの購入を検討していても、そういったアプローチをされると、嫌な気がして、検討する気もなくなると思います。実際、マンションの購入を検討している人は、自分たちにマッチする、よりいい物件を探していますから、その糸口さえ作れば、検討段階に入ってもらえます。


しかし、強引な販売、営業は、顧客の信頼を得られない為、次につながらなくなる可能性があります。


実際、もらったパンフレットの物件は、決して安くもないし、駅からも遠く、便宜性も悪いので検討の余地もありませんでした。もし、番号を教えていれば、断りを入れても簡単に「わかりました!」とは言わなかったでしょう。
 

今の日本は、新築マンションの需要より、供給が上回っていると言われています。少子高齢化が進んでいるのですから、これは当たり前の話です。


その為、各ディベロッパーは少しでも売り上げをあげようと必死だと思います。


だからと言って、顧客至上主義を忘れ、売り上げ至上主義になってしまうと、顧客の信頼を失い、評判を落とし、結果、逆効果という事になりかねません。


私の本業はシステムエンジニアですが、同じく、売り上げだけの仕事をするのではなく、顧客の目線に立ち、よりよいシステムを提案、構築できればと感じました。


売り上げ至上主義にで、売り上げばかりに気をとられて、顧客の信頼を失わないようにしないとですね!

 

「あなたから買いたい」と言われる 超★営業思考