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映画 マイノリティ・リポート レビュートム・クルーズが若い!未来予知で犯罪を防止するシステム

映画 マイノリティ・リポート レビューです。昔の話ですが、トム・クルーズが若いしカッコいいですね。

 

まだまだ現役でアクションしていて、ほんとうにすごいです。

 

まずはあらすじです。

 

2054年のワシントンDC。犯罪予防局の刑事ジョン・アンダーソンは、予知能力者・プリコグの透視により、次々と犯罪を未然に防いでいた。ところがある日、プリコグが透視した犯人の名がジョンだったことから、彼は予防局に追われる立場に追い込まれる…。
トム・クルーズスピルバーグ監督が、がっぷり組んだ娯楽大作。近未来の最新テクノロジーを堪能できる特撮、青みがかったシャープな映像など、スピルバーグらしい凝ったヴィジュアルが楽しいし、追う立場から追われる立場になってしまった主人公が、逃亡しながらも事件の真相を探るストーリーもスリリングだ。クルーズ演じるジョンを敵視する司法省の調査官をコリン・ファレルが好演、ドラマをピリリと引き締めている。(斎藤 香)

 

レビュー
予知能力者を使った犯罪予知予防システムが機能し始めた未来社会が舞台である。時代設定は2054年だが、先のイラク戦争は、ここに描かれる犯罪予防システム社会が想像上のものではないことを、多くの人に伝えたのではないか。だが、監督はスティーヴン・スピルバーグ。そういった社会問題や、原作者フィリップ・K.ディックが描く時間の神秘や人間の内面よりも、将来犯すだろう殺人罪で手配されることになってしまった主人公、犯罪予防局のチーフ刑事の起こすアクションとその人生の反転ぶりに興味を示す。劇中の台詞にもあるように「予知能力者は感情を見るのではなく、人間の行動を見る」のであり、これはそのまま映画にも当てはまる。映像にできるのは人の内面や感情をそのまま描くことではなく、人がどんな顔で何に対して何をするかという行為を写すことである。観客は、それらのアクションの連なりを見ることができるだけなのだ。そんなスピルバーグのアクションのリズムに乗って物語を追ううちに、しかしさらに何かが反転していることに気づかされる。映画がアクションしか描くことができないからこそ、我々はそこに心理を見るのだと、この映画は語っているようにも見えるのだ。そのアクションと心理の反転が作り出すエネルギー……。そこでは観察と行動という表層的な事項と、決意や戸惑い迷いといった内面的な事項とが、一つのシーンを常に引き裂いていく。そしてその裂け目の中で生きるしかない人間たちの頼りない行動の記録が、物語を作り上げるのである。見方を変えるとそれは、人がいることによってはじめてその両極がつなぎ止められて、彼らの生きる世界が作られていくということでもある。だからこそ人には“愛”が必要なのだとこの映画は語っているように思える。 (樋口泰人) --- 2003年07月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)

監督: スティーヴン・スピルバーグ 原作: フィリップ・K.ディック 出演: トム・クルーズ 声の出演: 堀内賢雄/根谷美智子/水樹奈々
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)

 

 

続いて、参考にしたレビューです。※ネタバレ注意

 

「21年も前の作品なんて全く感じないトムの代表作の一つですね。
感想を色々書くつもりでしたが、あり過ぎて文章力のない私には書けそうにないので、まだ観てないという方へ、、、
何度観てもストーリーも映像も凄いので観てみて下さい!!」

 

「私が小学生だった頃に公開された映画です。
大学生になった頃にディックの小説にハマり、その流れで数年前に視聴。

公開から15年経った今でも、本作の近未来の描写は色褪せていないと思います。彩度を敢えて落とした画面が非常にクール。
話が話なのでそこまで派手なアクションはありませんが、それでもさすがはスピルバーグと言うべきか、ひとつの映画として素晴らしいエンターテインメントになっています。

事態が二転三転していく様は、純粋にミステリーとしても楽しめます。
自分を殺してしまうと結果的に黒幕の野望も潰えてしまうというパラドックスを投げかけ、自ら選ぶよう迫る主人公。黒幕の選択も予想外のものでした。
ディック原作の例に漏れずディストピア作品でありながら、未来は自分で選べるという希望を与えてくれる映画です。
ありきたりな感想ですが、悪役にも魅力がある作品っていいですよね...。

基本的に洋画はヒーロー物をはじめとした派手なアクションが好きな私ですが、「好きな映画は?」ときかれたら今でも一見地味な本作を挙げています。
ファンとしては複雑な気もしますが、ブルーレイがいまやこの値段で買えるというのはやはり嬉しい限りですね。」

 

スピルバーグ&トム・クルーズの近未来SFでハズレはないと思ったが、想像以上に面白い。独創的なストーリーと投げ掛けるテーマ性の奥深さで群を抜く傑作。
そのテーマ性とは2つ。
犯罪の未然防止と題名でもある少数派報告を無視する2つの危険性だ。
未然防止による被害者を生まないシステムは、一方で冤罪リスクを孕む。また現在進行形のカメラによる監視社会や電子決済普及による個人情報・プライバシー侵害とも無縁ではない。外形情報で危険人物にカテゴライズされる恐怖は計り知れない。さらにAI分析で行われれば、本作のプリコムの機能と非常に近い。
マイノリティ・リポートの抹殺は、既製システムを都合よく擁護する為に真実を覆い隠す、これまた恐ろしい所業だ。情報公開や少数意見にも耳を傾ける重要性を改めて思わせる。
この時宜を得た鋭い問題提起こそ、本作の先見性の面目躍如で、名作とする最大の理由だろう。
奇想天外のシナリオ、簡潔で深みのある脚本、トム・クルーズの鬼気迫る演技力、未来都市や機動スーツ、家電品やナノマシーンのデザイン、それらの緻密なCG映像が完璧にシンクロナイズし、近未来アクションとしては芸術的な名作だと思う。
今まさに身の周りで進行中の社会変化を洞察するヒントが満載の本作、未観の方は是非楽しみながら、忍び寄る危険性を感じ取って欲しい。
科学進歩に伴う社会リスクを警鐘するのがSFの本質なら、本作は紛れもなくSFの王道中の王道だ。」

 

 

かなり前に見た記憶があったのですが、記憶が薄れていたので見ました。

 

トムクルーズ作品ははずれが少ないですが、今回もまさにそうでした。少し前にバニラスカイを視聴したのですが、これもひさしぶりにみて楽しめました。

 

同じくこちらもレビューにもありますが、王道のストーリーなのと、過去の自分の辛い経験がまたリンクしてくるあたり、巧いですね。

 

見ていて、奥さんの行動に何でとか思う時もありましたが、そうする流れになっていてさすがという感じです。

 

ここからどうやって解決していくのかというところがなるほどですが、一つ、システム入るの簡単すぎないかというところがちょっと笑いましたが、最後のどんでん返しはさすがです。

 

ということで、まだ見たことがない人もそうですが、昔に見て忘れたという方はおすすめです。