よろづやアンテナ

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Hyper-Vのnest構成なら安全に障害テストにも使えて便利

仮想化基盤って一度作ると、上に仮想マシンがいるので中々停止が難しかったりしますよね。Hyper-Vもライブマイグレーション構成であれば、ゲストの移動でホストを停止することが可能と思いますが、運用中は動作確認などが難しいケースがあります。


そこで、障害テストや、運用中に影響がある操作を安全に確認したい場合に便利なのがNest構成のHyper-Vです。簡単に言うと、Hyper-V仮想マシン上にHyper-Vをインストールします。


マイクロソフトのサイトが分かりやすいです。


入れ子になった仮想化は、Hyper-V 仮想マシン (VM) 内での Hyper-V の実行を可能にする機能で、これは、仮想マシンVisual Studio 電話エミュレーターを実行する場合や、通常は複数のホストが必要な構成のテストを行う場合に便利とのこと。


前提条件
Hyper-V ホストとゲストの両方が Windows Server 2016/Windows 10 Anniversary Update 以降であること。
VM 構成バージョン 8.0 以上。
●VT-x および EPT テクノロジを使用する Intel プロセッサ。入れ子は現在 Intel のみでサポートされています。
●第 2 レベルの仮想マシンの仮想ネットワークとは、いくつかの違いがあります。 入れ子になった仮想マシン ネットワークに関する記述を確認してください。


設定はとても簡単です。以下は手順の抜粋です。

 

入れ子になった仮想化の構成

仮想マシンを作成します。 必要な OS と VM のバージョンについては、前述の前提条件をご覧ください。
仮想マシンがオフ状態のときに、次のコマンドを物理的 Hyper-V ホスト上で実行します。 これで、この仮想マシンに対して入れ子になった仮想化が有効になります。

 

> Set-VMProcessor -VMName <VMName> -ExposeVirtualizationExtensions $true

 

仮想マシンを開始します。
Hyper-V仮想マシン内にインストールします。方法は物理サーバーの場合と同様です。 Hyper-V のインストールの詳細については、Hyper-V のインストールに関するページを参照してください。


これで色々と動作確認ができます。例えば、サービスの再起動とかしても問題ないですし、運用中はできない障害テストなどにも使えます。パフォーマンスは多少落ちるようなので、実運用では使わないと思いますが、あくまで動作確認だったり、テストで使うのにはこの方法を知っておくといいと思います。


情報元はこちら。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/virtualization/hyper-v-on-windows/user-guide/nested-virtualization