よろづやアンテナ

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日本で一番歌の上手いロックバンドのボーカリストとは?稲葉浩志よりも上手いと言われる人見元基

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私は昔からロックが好きで、洋楽、邦楽問わず、今もロックを中心に聴きつづけています。


日本で歌の上手いボーカリストというと、ロックの場合、真っ先にイメージするのがB'zの稲葉さんじゃないでしょうか。 個人的に言うと、ロックなのか微妙ですが、L'Arc〜en〜Cielのhydeは聞き惚れるほどテクニックをもっていると思います。


私が考えるロックボーカリストの巧いというのは、単にメロディーライン通りで外さないとかではないと思っています。なぜなら、ロックは魂の叫びだからです。


この件は、私がバンドを組んでいた時に、ヤマハにレッスンを受けていた先生も同じ意見でした。


ロックは決して、きれいに歌う事が答えではないと思います。だから、歌の巧さを誤解されやすくなると感じます。では、稲葉さんは、どうでしょう。


リズム感とか、ハイトーンが評価されています。実際、B'zの歌は難しい歌が結構あります。そもそも、日本語は子音と母音の組み合わせなので、言葉の数が詰まると、かなり歌いにくいはずなのですが、それをきれいに歌いあげる稲葉さんは、やはり、すごいと思います。


しかし、私がある一点だけ、賛同できないのが、ハイトーンという部分です。


確かに、高いキーでも声は出るとは思うのですが、如何せん、声がか細いのです。理由は、喉で声を出しているからなんですが、B'zの曲のキーが全体的に上がったTHE 7th BLUESあたりから、声が軽くなります。

THE 7th BLUES


RUN


アルバムRUNとTHE 7th BLUESを聴き比べてもらえば、分かりやすいと思います。


発声に興味がある人は、以下の書籍をお勧めします。





話がそれてきましたが、要はロックは高いキーで歌い上げる必要がありますが、やはり、会場に響きわたる声を持たなければなりません。確かにその音が出せる事は大切ですが、芯のある声でなければならないのです。


ボーカルをやっている人だと分かりますが、同じキーを芯がある声で出している場合、実際に歌ってみると、自分が情けなく感じる事があります。それくらいの声を出せないとダメだと思うのです。


では、その稲葉さんより、巧いと言われているロックボーカリストがいます。最近知ったのですが、その名は「人見元基」さんです。


なぜ、私が知らなかったかと言うと、今はバンド(VOW WOW)を辞めて英語の先生をしているそうです。

 



では、動画を発見したので、聞いてください。



B'z Deep kiss


B'zは敢えて、歌うのが大変な曲をチョイスさせてもらいました。確かに、世間の意見にある通り、人見元基さんの方が高音は安定しているように聞こえますが、実際は声がこもっているので、稲葉さんの方がクリアに聞こえますよね。


ただ、どちらも喉にかなり負担がかかっているのは間違いなくて、高音を喉に頼らず歌うのはかなり大変です。実際、私の大好きなエアロスミスのボーカルスティーヴン・ タイラーの歌う曲は、基本的に歌が高音域なので、喉に頼っていてかなり歌声はか細いです。


実際、キーの高い音を芯のある通る音を出し切るボーカリストは世界でも少ないのですが、以前、洋楽大好きのバンド仲間と「世界一巧いロックボーカリストは誰だ?」という話になった時に、私はクイーンのフレディ・マーキュリーを出したのですが(他にもSkid Rowのバズ。ただし、ライブは少しレベルが落ちるので却下)、そこで二人とも意見があったのがLOUDNESSのマイク・ヴェセーラです。


以下は、イングヴェイ・マルムスティーンのSeventh Signという曲のライブです。かなりハイトーンですが、声が安定していると思います。しかも、音もクリア。




Never Die



どうでしょうか。


先ほど紹介した福島英さんの書籍にもありますが、やはり日本人の歌い方が原因だと思います。体で歌うという事をあまりしないので、どうしても喉に頼ってしまう。


実際、ボーカリストの巧さって、ファンからしたらフィルターがかかって、正しくジャッジできない場合が多いと思います。好き嫌いで、巧い下手まで判断してしまいがちですし。


ただ、安定した芯のある声で歌い上げる事は、とても重要なのです。


ちなみに、私が昔、目標にしたボーカリストの一人は、「ホイットニー・ヒューストン」です。





声に芯がある事ももちろんですが、声帯が邪魔していないので、音がとても通りますよね。


そして、表現力もすごい。間違いなく世界トップレベルの歌手です。私の考える本物のボーカリストは、歌を表現する為の芯のある声を持ち、歌に気持ちを乗せれる人だと思います。


だから、メロディーライン通り歌うから巧いとか、CDと同じように歌い上げるから巧いとか、あまり思わないのです。


歌はそれを表現する為の声を必要とし、それを表現する人間性が必要なんだと思います。