よろづやアンテナ

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上にヘコヘコして部下に厳しい上司は信頼されない「ヤル気のない部下をクビにして何が悪い」

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仕事において上司に求められるものは大きいと思います。


私が見てきた職場でも、自分の仕事さえしとけばいいと思っている人は、部下に信頼されません。そして、部下に信頼されない上司の部署は、いずれ崩壊します。


なぜなら、部下が優秀であればあるほど、上司の器を見抜き、別の居場所を求めるようになるからです。


最近読んだ書籍で感銘した、「ヤル気のない部下をクビにして何が悪い」から、ぜひ伝えたい内容を共有したいと思います。


上にゴマをする上司ほど自分に甘く、部下に冷たい


書籍の中で、国吉氏は、”「上司の理想」とは、ある意味で、「才と徳」を兼ね備えた人物ではないかと思う。”とあります。


また、中小企業では、「できる人」よりも「年功のある人」が役職に就くケースが多く、大手企業の場合は、ゴマすりだけで上にのし上がってきた人とか、「金魚のフン」のように役員の後ばかりついて回るような人など、「才なくして徳もない」というダメ上司が本当にいると書かれており、実際の経験から両方を兼ね備えた上司が少ないという事も感じます。


実際に、私も経験上、両方を兼ね備えた人は10人に1人いればいい方ではないかと思います。


基本的には、優秀な上司には、能力が高い人、もしくは仁徳の高い人のどちらかに偏る傾向がある気がします。


私が最初に勤めた派遣会社では、社員の平均年齢も若かった為、必然的に30前後で部長の肩書を持つ中途半端な役職をもった上司を量産していました。


私の上司に当たる部長も、上にはヘコヘコし、部下には偉そうにするという動きをしていたので、部下の離職率も高く、彼を尊敬している人はいませんでした。

 



当時、私もIT業界に入って一年ちょっとくらいの状態で、彼の下で働く事になりました。ある日、特に詳細な説明もなく、このエクセルデータを顧客にメールしておいてと言われて、何も考えずに送付したところ、顧客に見せたくない見積もりの内訳が書かれているシートがあり、情報事故扱いになりました。


本来、上司は「~のシートを削除してメールして」と言うべきを、忙しさのあまり、伝え忘れて起きたにも関わらず、私の確認ミスという報告をして、自らの非を私に押し付けました。結果、私は社内の関係する人に、代理で謝る事になりました。


さらに、追い打ちをかけたのは、彼が私に「今回のようなミスは新人の頃は起こしてしまうものだから、以後気を付けるように。」と言ってきました。


そこから、私はこの上司にはついていけないと心に決め、下についてから1年くらいで部署移動する事に成功しました。ここは、戦略を持って、色々と動いた結果、成功したのですが、あのまま彼の下で働いていたら、今頃どうなっていたかとゾッとします。


私の年代であれば、プロジェクトのチームをまとめると言った役割を与えられる事が多く、自分の振る舞いに気を付けるようにしています。そして、過去のなってはいけない上司のような態度はしないように心がけています。


なぜなら、当時、彼らと、「とてもでないが一緒に仕事をしたくない!」と強く思ったのと同様に、同じような動きをしていたら、信頼されない上司になってしまいます。人間性のできていない人は、ダメ上司に従い、自分自身もダメ上司になる事があります。


会社において、はっきりとダメなところをダメというのは、はっきり言って難しいです。場合によっては、KYと捉えられる可能性もあります。しかし、私の考えでは、ダメなものを知っておきながら、放置しているのは、組織のダメな部分に愚痴や文句を言う資格はないと思っています。


これは、いじめの現場を見て、自分もいじめられたくないから、見なかった事にするのといっしょです。


立派な上司というものは、そういった状況で、おかしい事はおかしいとはっきりと言える人物です。つまり、自分よりさらに上の発言に矛盾があったら、はっきりと意見できる人です。そういった人を煙たがるような組織は、レベルの低い人の集まりだと私は感じます。


チームは上であれ、下であれ、お互いのいいところを活かしあい、助け合うからこそ最高のプレーができると確信しているからです。

 

 

ヤル気のない部下をクビにして何が悪い!!-誰も教えてくれなかった上司の本当の仕事101