よろづやアンテナ

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広島尾道の空き家問題から考えるリフォームの活用による古民家再生


先日、テレビのドキュメンタリー番組で、私の地元である広島県の空き家問題について取りあげられていました。
 
 
私は生まれも育ちも広島市内ですが、取り上げられていたのは尾道市です。私も仕事などで尾道市には何度か足を運んだことがありますが、尾道市は寺が多くてのどかな場所です。有名なグルメに尾道ラーメンがあります。
 
 
私が訪問したのもかなり前なのと、仕事で行ったので尾道をあまり堪能できていませんが、風情があっていい場所だと思います。


また、尾道が好きな映画監督もいて、尾道市を舞台に何度か映画も撮られているそうです。そんな尾道市である問題が起きています。
 
 
それが、”空き家問題”です。
 
 
実は、尾道市に限った問題ではないのですが、日本全国で空き家問題が深刻になっています。


空き家事態が悪いことではないのですが、空き家を長く放置していると建物が老朽化し、朽ち果て、崩壊、火事などの問題が発生する場合があります。
 
 
また、それだけではなく、害虫、ねずみなども繁殖し、衛生的にもよくないそうです。
 
 
実際に、ある空き家で家事がおき、周りの家に火が燃え移り、被害が増大したというニュースもありました。


日本は高齢化社会を越えて、超高齢社会と言われてます。その中で、今でも新築の住宅が増え続け、人工減少と相反して、建物が増えているのです。
 
 
 
結果、高齢者が住んでいた家も高齢者がなくなると、住む人がいなくなり、それが空き家になるのです。


そして、その子供たちは、その空き家を相続するかどうか選択する訳ですが、相続した場合、それが負債になる可能性があるのです。
 

テレビに出演していた女性も、両親の建てた家に住んでおらず、年々、老朽化していき、固定資産税などの税金を支払い、負担が重くのし掛かっているという話でした。


ただ、家には思い出が詰まっていて、中々処分もできないという現状でした。
 

しかし、その女性も高齢で家の管理どころか、維持すらも大変になっているという現実を突きつけられる訳です。そして、その女性はいろんな人に相談していく中で、家を売却することにしました。
 
 
結果、市内に住む夫婦が老後に住む家を探していて、見事、その家は売却されました。内装はボロボロなので、その夫婦はリフォームをして住むと言っていました。
 
 
その時、旦那さんが部屋の間取りを広くしたり、リビングには囲炉裏を作りたいなどと目を輝かせて話していたのが印象的でした。
 
 
一方、空き家をうまく有効活用する例もあれば、どうしようもなく困っている人もいます。
 
 
ある高齢者が保有する空き家が、朽ち果て、とてもリフォームできるような状態ではないものでした。その為、もはや解体するしかない状態。
 
 
しかし、解体費用も250万~300万円かかると言われ、とてもそんなお金は用意できないと言っていました。


人は家を買うときに幸せな将来を思い、夢をもってマイホームを購入します。しかし、そんな夢のマイホームも時間が過ぎ、住む人がいなくなると、負債に変わることもあるのです。


そういったリスクが今、全国に空き家問題として大きくのし掛かっているのです。
 
 
また、空き家が減らない理由に、法律上の優遇もあります。老朽化した家屋は、所有者としても取り壊してしまいたいとは思いますが、解体することで土地の固定資産税が最大6倍に増えてしまうのです。この金額の差は、大きな負担となって所有者にのしかかるのです。


空き家は様々な問題が発生する一方、空き家の所有者の負担となり、さらに、取り壊すお金もなく、どうしようもない状態にまでなっている人もいるのが現実なのです。


その為、まだ空き家に価値がある状態であれば、リフォームをすることで、家を価値があるものにしたり、売却することで、利益を得ることもできます。


ただし、地方の場合、人が少なくて買い手が中々見つからないというリスクもあるので、空き家を保有しているは、持ち続けるのではなく、すぐにでも売却することを考えたほうがいいのかもしれません。 



これから少子高齢化が進み、ますます、こういった空き家問題は深刻化していくと思います。日本は、こういった大きな問題に直面しながらも、具体的な方針がたてられないまま、徐々に経済が衰退していき、私たちの生活はさらに厳しいものになっていくことが予想されます。


今の時代、自分たちを守るのは自分たちです。国や企業に期待しても、既に厳しい財政状態の中にあります。その為、動けるうちに行動することが今の私たちに求めらえることだと思います。