最近はESXi上にゲストOSを作成した時に、時刻同期はデフォルトで無効になっています。VMwareではゲストOSはESXiではなくNTPサーバーなどと時刻同期をするのが推奨みたいですが、以前構築したゲストOSなどではESXiとの時刻同期が有効になっている場合があります。
その場合の時刻同期を完全無効化する方法を紹介します。
時刻同期を完全無効化する方法は以下のKBに紹介されています。
>>時刻同期の無効化 (2076744)(VMware)
サイトにもありますが、以下の手順で時刻同期を無効にしても完全には時刻同期は無効になっていません。
その為、時刻同期を完全に無効化したい場合は以下の手順を実施します。
●vSphere Client を使用して構成パラメータを追加する
①vSphere Client のインベントリで仮想マシンを選択し、パワーオフします。
②[サマリ] タブで、[設定の編集] をクリックします。
③[オプション] タブをクリックし、[詳細]の [全般] をクリックします。
④[構成パラメータ] をクリックしてから [行の追加] をクリックして、次の情報を追加します。
名前 | 値 |
tools.syncTime | 0 |
time.synchronize.continue | 0 |
time.synchronize.restore | 0 |
time.synchronize.resume.disk | 0 |
time.synchronize.shrink | 0 |
time.synchronize.tools.startup | 0 |
time.synchronize.tools.enable | 0 |
time.synchronize.resume.host | 0 |
●vSphere Web Client を使用して構成パラメータを追加する:
①vSphere Web Client のインベントリで仮想マシンを選択し、パワーオフします。
②仮想マシンを右クリックし、[設定の編集] を選択します。
③[仮想マシン オプション] タブをクリックします。
④[詳細] オプションを展開します。
⑤[構成パラメータ] で、[構成の編集] をクリックします。
⑥[行の追加] をクリックし、次の情報を追加します。
名前 | 値 |
tools.syncTime | 0 |
time.synchronize.continue | 0 |
time.synchronize.restore | 0 |
time.synchronize.resume.disk | 0 |
time.synchronize.shrink | 0 |
time.synchronize.tools.startup | 0 |
time.synchronize.tools.enable | 0 |
time.synchronize.resume.host | 0 |
他にも仮想マシンの .vmx ファイルに構成オプションを追加する方法が紹介されていますが、vSphere Web Client、vSphere Clientで設定したほうが分かりやすいと思います。
特にActive Directoryのような正確な時刻同期が必要なゲストOSの場合は、NTP同期するほうが好ましいですね。
以前の職場で、Active Directoryは仮想マシンではなく、物理サーバーで構築すべきという議題が上がりましたが、これまで仮想マシンで構築した実績が多くあり、トラブルもないので、仮想マシンで構築で問題ないと思います。
ただ、スナップショットなどのリストアで問題が起こることが多いので注意が必要です。