Windows Server 2012 R2の移動ユーザープロファイル環境でWEBシステムのログインIDが保存されないことがあります。
例えば、WEBシステムに「ログインID」を保存する機能があるようなケースで、IEなどで保存をする設定をしても、ログオフ後に再び、システムに接続するとログインIDが保存されていないようなケースです。
Windowsでは、ID情報を色んなところに格納するのですが、例えば、ブラウザの点から考えると、オートコンプリートがあります。
例えば、ショッピング サイトなどのログインが必要な Web サイトにアクセスすると、IEでは、ユーザー名とパスワードを記憶するかどうかをたずねる画面が表示されることがあります。
その場合に、保存をすると、次回からそのサイトを訪問してユーザー名の入力を開始するとIEによってアカウント情報が入力されます。
また、IEではパスワードの保存が既定でオンになっていますが、パスワードの保存のオンとオフを切り替える手順も紹介します。
①IEを起動し、Internet Explorer を開きます。
②「ツール」ー「インターネットオプション」ー「コンテンツ」をクリックします。
③「オートコンプリート」をクリックし、「フォームのユーザー名およびパスワード」にチェックを入れます。
これでID、パスワード情報が保存されます。また、ここ以外にも資格情報として保存されることがあります。
自動ログオン用にパスワード、証明書などの資格情報を格納するには以下の設定を行ないます。
①「スタート」ー「コントロール パネル」をクリックします。
②「ユーザー アカウントと家族のための安全設定」(ネットワーク ドメインに接続している場合は 「ユーザー アカウント」)ー「ユーザー アカウント」の順にクリックして、ユーザー アカウントを開きます。
③左のウィンドウで、「資格情報の管理」をクリックします。
④「Windows 資格情報の追加」をクリックします。
⑤「インターネットまたはネットワークのアドレス」ボックスに、ネットワーク上のアクセス先コンピューターの名前を入力します。
例: server.test.com
⑥「ユーザー名」および「パスワード」ボックスに、そのコンピューターまたは Web サイトで使用するユーザー名とパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
後、ここ以外に保存される可能性があるのが、Cookieです。その為、システムによってはクッキーを有効にする必要があるシステムもあります。
また、移動ユーザープロファイル環境でCookieが正しく保存されない可能性があるのは、プロファイル破損などで一時プロファイルでログオンしている場合です。この場合、正しくCookieが保存されないため、ログオン情報が保存されない可能性があります。
その為、移動ユーザープロファイルの環境で、WEBシステムのログインIDが保存されない場合は、プロファイルに問題がないかを確認するのも一つですね。