仮想化基盤を構築していく時に注意しなければならない事があるように、運用中も注意が必要な事があります。
まず、普段はあり得ない事ですが、VMware Toolsがインストールされていないなんて、ひどい環境があったりします。これはサポート対象外になるので、必ずインストールするようにしましょう。
続いて、スナップショット。
よく危険な作業前にスナップショットを作成しますが、スナップショットは長期的に利用するのは推奨されません。
まず、スナップショットを削除せずに放置しておくと、仮想マシンの動作が重くなる事があります。
後、スナップショットがあると、仮想ディスクの拡張ができなくなります。その為、スナップショットは短期的に使うのがオススメです。
>>VMware 環境で仮想マシンのスナップ ショットに関するベスト プラクティス (1038295)
以下の項目は構築時、運用中に注意が必要ですね、
●スナップショットはバックアップではありません。 スナップショット ファイルは元の仮想ディスクの更新ログのみですので、直接のバックアップ プロセスとして頼らないください。仮想マシンは元の 「vmdk」 ディスク ファイル上ではなく、最新のスナップショット上で実行しています。●チェーン内に最高で 32 個をサポートしています。但し、チェーン内に 2、3 個のスナップショットで使用することが VMware の推奨です。●スナップショット実体を 24 ~ 72 時間以上使用しないでください。●チェーン内にスナップショットが極端に数が多い場合、またはサイズが大きいスナップショットは仮想マシンおよびホストのパフォーマンスが低下されることがあります。●Storage VMotion を行なう前、(コマンド ラインを使用して) スナップショットがないことを確認します。スナップショットがある場合、Storage VMotion を行なう前に削除します。
そして、運用中にやってはならない事、それは、ポートグループ名の変更です。
ポートグループ名を変更すると、そのポートグループを使用している仮想マシンのポートグループが外れた状態になってしまいます。
結果、通信ができなくなります。再び、割り当てればいいのですが、知らずにリネームして通信障害なんて事になる訳です。
その為、もし名前を変えたいなら、新しくポートグループを作成し、割り当て直す方がいいでしょう。もちろん、切り替え時は通信段は発生しますが。
そして、古いポートグループを保持したスナップショット持っていると、古いポートグループを削除しても、不自然に表示されてしまうので、やはりスナップショットはこまめに削除する事がオススメです。
スナップショットは便利ですが、使い方を間違うとトラブルの原因になりますので、スナップショットの管理はしっかりと行いましょう。