NWエンジニアに限ったことではありませんが、機器の仕様を事前に入念に調べておくことはとても重要です。
購入後に要件を満たしていない事が判明すれば、大きな問題になる事があります。
例えば、Catalystで冗長を組んだときには、RSTP(Rapid Spanning Tree Protocol)を使う場合が多いと思います。
ちなみに、このRSTPは通常のSTPと構成した場合、STPで動作します。
その為、RSTPが使えない機器がいると、それに影響され、トポロジの収束も遅くなる可能性があるんです。
例えば、Cisco1921に EHWIC スイッチはRSTPは使用できません。
詳細は以下のCisco公式サイトを参照。
Cisco ギガビット イーサネット拡張高速 WAN インターフェイス カード Q&A
その為、Cisco1921のスイッチングポートと、その他のCatalystと冗長構成を組む際は、STPで動作してしまうという事を理解しておく必要があります。
以前も、場所が離れた拠点と構成した場合に、間に挟まれた光ファイバの接続に利用するメディコンがSTPしか利用できなかった為、結果、トポロジの収束に時間がかかる事になりました。
後から、想定していた動きと違うという事にならないように、各機器のデータシートはしっかりと眼を通しておきましょう。