vCenterサーバで作成した仮想マシンをテンプレートにしてそのままデプロイすると、ゲストOS内のethの番号が、連番で作成されるようになります。
例えば、元の仮想マシンにeth0があった場合、デプロイ後の仮想マシンはeth1で作成されてしまいます。
この事象について、展開後にeth0に戻す方法は以前の記事でも紹介しました。
>>vCenter5.5環境でRedHatLinux6.xのテンプレートからデプロイした時に、eth1から作成される件
正直、eth1で運用しても大して問題になりませんが、なんか気持ち悪いですよね。
後、運用的にどうかという話もあります。そこで、テンプレートにするLinux、CentOSのゲストOSで初期化して展開する方法があります。
要は、Windows Serverのsysprepみたいなものです。vCenterでデプロイする場合、カスタマイズ仕様などでsysprepの実行を指定する事ができますが、Linux、Cent OSの場合は、別に準備する必要があります。
【Linux、CentOSの仮想マシンを初期化する方法】
③/etc/sysconfig/network に HOSTNAME=localhost.localdomain を設定します。
④/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth* から HWADDR= の行を削除します。
⑤任意で /var/log から全ログを削除し、/root からのログを作成します。
⑥次のコマンドを実行します。
参考元は、Red Hat Linuxの公式サイトです。
>>2.6. テンプレートとしてデプロイする Linux 仮想マシンを sys-unconfig でシーリングする手順
これを実施した上で、仮想マシンをテンプレート化して、デプロイすると、初期化が実行されます。
sysprepのように、起動後、一度、再起動が実行されます。
起動後、パスワードの再設定などが必要になりますが、これでゲストOSのNICはeth0から作成されるようになります。
後から変更しようとすると、意外と大変なので、先にシーリングの設定を実施しておくことをオススメします。