これまでvCenter5.5でWindows端末しかデプロイした事がなかったのですが、RedHatLinux6.xのテンプレートからのデプロイで少しはまりました。
まず、テンプレートにNICが作成された状態でデプロイすると、eth*が追番で作成されます。例えば、eth0がある状態で、テンプレートをデプロイすると、eth1が作成されます。
これは、「/etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules」ファイルにeth0とテンプレートのNIC(Mac)の情報が残っている為で、NICが新規追加された場合、新たにeth1として追加されます。
また、この状態で「ifconfig」を実行すると、lo(loopback)とeth1のみ表示されます。eth1での運用で問題なければ、このまま使用すればOKです。
もし、きれいにeth0から使用したい場合は、テンプレートのNICをvSphere Clientから削除しておきます。また、削除したタイミングで、以下の設定も一緒に削除しておきます。
/etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules ⇒ eth0の情報を削除
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 ⇒ ファイルを削除
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 ⇒ ファイルを削除
展開後、NICを追加してあげると、新たに「eth0」が作成されます。ただし、注意点として、RedHatLinux6.xから「NetworkManager」という機能がデフォルトで有効になっており、NICを追加した時に、自動でeth*が追加され、しかもDHCPで起動します。
このまま、GUIでIP設定を行うと、GUIの表示名が反映されて、「ifcfg-Auto_eth*」という名前の設定ファイルが作成されてしまいます。この事象を回避するには、GUIで表示名を正しい値に変更します。
【簡易手順】
①vSphere Clientで、「設定の編集」から対象の仮想マシンのNICを削除
②以下の情報を削除
/etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules ⇒ eth0の情報を削除
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 ⇒ ファイルを削除
②以下の情報を削除
/etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules ⇒ eth0の情報を削除
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 ⇒ ファイルを削除
③対象の仮想マシンをテンプレート化
④テンプレートから仮想マシンのデプロイ
⑥サーバにログインし、ネットワークの設定
システム>設定> ネットワーク接続>編集(対象のeth*を選択して)
・接続名: Auto eth0⇒eth0
・IPv4のセッティング(アドレス、ネットワーク、ゲートウェイなど)
⑥ifcfgのファイルが作成されている事を確認。
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
NICを持ったままデプロイする場合に、eth0にしたい場合、古い情報を削除して、設定ファイルを色々と変更する必要がありますので、この方法は意外と簡単だと思います。