映画 ユージュアル・サスペクツ レビュー 大どんでん返しで有名 散りばめられた伏線に感動 間違いなく名作です。
あらすじです。
5人の前科者による犯罪計画の顛末を巧妙なストーリー展開で描いたクライムサスペンス。カリフォルニアの埠頭で麻薬密輸船が爆破されて27人が死亡し、現金9100万ドルが消えた。関税特別捜査官クイヤンは、ただ1人無傷で生き残った男キントを尋問する。6週間前、銃器強奪事件でニューヨークの警察に連行された5人の“常連容疑者”は釈放後に結託し、悪徳警官を襲撃して宝石を奪う。それを売りさばくためカリフォルニアへ向かった5人は、売人から新たなヤマを持ちかけられるが……。第68回アカデミー賞でケビン・スペイシーが助演男優賞、クリストファー・マッカリーが脚本賞を受賞。ブライアン・シンガー監督は本作で高く評価され、「X-メン」の監督に抜てきされるなど出世作となった。
1995年製作/105分/アメリカ
原題:The Usual Suspects
配給:アスミック
劇場公開日:1996年4月13日
続いて、参考にしたレビューです。※ネタバレ注意
この映画のエンディングを見終えてからというもの、似たような設定やキャラクターが映画やドラマに出てきた時、もしくは実生活においても裏で何か得体の知れない大きな力が働いているのではないかと感じた時などにふと思い出す名前があります。それほどブライアン・シンガー監督のクライム・サスペンス「ユージュアル・サスペクツ」(1995)のラストに鳥肌が立ちました。
その巧妙なストーリー展開と演出をさらに魅力あるものにしているのがキャストです。クセのある前科者5人を演じた、ガブリエル・バーンの渋み、スティーブン・ボールドウィンとベニチオ・デルトロのキレ味、ケビン・ポラックの狂気、ケビン・スペイシーの不敵な笑みが相乗効果を発揮。さらにチャズ・パルミンテリ、ピート・ポスルスウェイトらが脇を固めていて、彼らの絶妙な演技の応酬が、この映画のもう一つの見どころです。
なかでも物語の語り手であり、左側の手足が不自由で気弱な詐欺師のヴァーバル・キントを演じたスペイシーは、この演技により第68回アカデミー賞で助演男優賞を受賞しました。(※スペイシーは、2017年から告発が相次いだ性的暴行疑惑のため現在は主だった俳優活動を行っていません)
キントが語る出来事によって事件が次第に明かされていきますが、その中に出てくる、実在しないとも言われる伝説のギャングの名前が“カイザー・ソゼ”なのです。
まるでパズルを組み合わせていくような面白さがあるのですが、次第にキントが語る話はどこまでが真実なのか、映画を見ながら組み合わせていたパズルが果たしてあっているのか、見終わった後に自分の頭の中で組み直すことになるかもしれません。
視聴した感想ですが、もう見事でした。youtubeの映画おすすめ動画でよく聞く名前でしたので、気になって視聴しました。
最初、かなり古臭く感じて、あんまり興味がなかったのですが、ストリー展開も早くてぐいぐい作品にのめりこみます。
そして、何より仲間だと思っている中に、ラスボスがいたなんて・・・。と思ったらジョジョの奇妙な冒険のディアボロを思い出しました。
ディアボロも一見、ひ弱な少年が実はラスボスなんですよね。と書くとネタバレになってしまいますが、スーツを着た男がこれでおさらば的な発言をしたときに、それがこの中にいる人間と気づけた人はすごいです。
そう、最後の一人しかいないとなります。
ただ、語り部が嘘をついていて、それが真実であるかのごとく信じてしまうと本質に気づけないまま、最後にあーっとなります。
私も刑事がコップを落として少ししてくらいからようやくわかりましたが、本当にすごい作品だと思います。本当におすすめです。映画好きで見たことがないという方は少ないかもですが、間違いなく名作ですね。