サーバ仮想化基盤を構築する場合、メーカーはVMwareを利用することが多いと思います。私もこれまで色んな企業で仮想化基盤を構築してきましたが、VMwareの割合が多くて、金額を下げたい場合に、Hyper-Vを使っているケースがある感じでした。
そして、最近はvCenterサーバをアプライアンスで構築するほうが推奨の様でWindowsサーバではなく、仮想アプライアンスとして構築するケースが増えています。実際、仮想アプライアンスで構築する場合は、仮想サーバをデプロイすればすぐに利用できますので、導入コストもさがりますね。
そして、仮想アプライアンスになると、いくつか運用が変わる部分がありますが、構築時に選択したサイト名を確認したケースがあるかと思います。
vSphere Web Clientの画面で確認しても見つからないのですが、VCSA、PSCの仮想アプライアンスでサイト名、ドメイン名を確認する方法があるので紹介します。
参考は公式サイトです。
vSphere ドメインにあるサイト間での VMware vCenter Server 6.0 の再ポイント (2139520)
https://kb.vmware.com/s/article/2139520
vCenter Server をサイト間で移動する前にという手順になりますが、以下のコマンドでサイト名を確認することができます。
移動しようとしている vCenter Server で、次の手順を実行します。
VMAFD-CLI コマンドを使用して、現在のサイトを特定します。vCenter Server Appliance の場合
/usr/lib/vmware-vmafd/bin/vmafd-cli get-site-name --server-name localhostWindows がインストールされている vCenter の場合:
C:\Program Files\VMware\vCenter Server\vmafdd\vmafd-cli get-site-name --server-name localhost
仮想アプライアンスの場合は以下の手順になります。
①仮想アプライアンスへSSHなどでアクセス、ログインします。
②shellを入力します。
③以下のコマンドを入力します。
/usr/lib/vmware-vmafd/bin/vmafd-cli get-site-name --server-name localhost
実行後、サイト名が表示されます。その他、ドメイン名も確認できますが、ドメイン名はWEB UIでも確認できますね。また、上記コマンドはVCSA、PSCの仮想アプライアンスのどちらでも確認可能です。
そして、本題のサイト名が変更できるかどうかですが、上記コマンドで、「set-site-name」が見当たらないので、変更はできないようです。
その為、サイト名を変更したい場合は、仮想アプライアンスの再デプロイが必要になるのではと思います。
また、公式サイトによると、同一ドメイン内に複数のサイトを構成することは可能なようです。
Platform Services Controller サイト
Platform Services Controller ドメインを論理的なサイトに編成することができます。VMware Directory Service のサイトは、vCenter Single Sign-On ドメイン内の Platform Services Controller インスタンスをグループ分けする論理的なコンテナです。
Platform Services Controller をインストールまたはアップグレードすると、サイト名を入力するように求められます。『vSphere のインストールとセットアップ』ドキュメントを参照してください。
ドメイン名、サイト名など出てきますので、設計の中で、しっかりと意味を把握しておかないと、想定外の問題を引き起こす可能性がありますね。