新しいバージョンのESXi6.0をすぐに導入すると、色々と問題が起こる場合があります。
例えば、ESXi 6.0で稼動しているWindows 7の仮想マシンが予期せずに再起動される問題が発生しています。
対象となるKBはこちら。
>>VMware ESXi 6.0 ホストで実行している Windows 7 仮想マシンが予期せずに再起動される (2123481)
・/var/log/vmkwarning.log に、次のようなエントリが表示される。
<YYYY-MM-DD>T<TIME> cpu3:255920)WARNING: World: vm 255903: 12276: vmm0:VDI-STD-005:vmk:vcpu-0:p2m update buffer full<YYYY-MM-DD>T<TIME> cpu3:255920)WARNING: VmMemPf: vm 255903: 652: COW copy failed: pgNum=0x3d108, mpn=0x3fffffffff<YYYY-MM-DD>T<TIME> cpu3:255920)WARNING: VmMemPf: vm 255903: 2626: PhysPageFault failed Failure: pgNum=0x3d108, mpn=0x3fffffffff<YYYY-MM-DD>T<TIME> cpu3:255920)WARNING: UserMem: 10592: PF failed to handle a fault on mmInfo at va 0x60ee6000: Failure. Terminating...<YYYY-MM-DD>T<TIME> cpu3:255920)WARNING: World: vm 255896: 3973: VMMWorld group leader = 255903, members = 1<YYYY-MM-DD>T<TIME> cpu7:255896)WARNING: World: vm 255896: 3973: VMMWorld group leader = 255903, members = 1<YYYY-MM-DD>T<TIME> cpu0:32859)WARNING: World: vm 255903: 9604:Panic'd VMM world being reaped, but no core dumped.
この問題は、Windows7がインストールされた仮想マシンで高いビデオ解像度設定または複数のディスプレイを使用している場合に発生するようです。
この問題は、ESXi 6.0 Update 1で解決されている為、アップグレードできる環境ならアップグレードを実施します。ちなみに、影響を受ける ESXi 6.0 ホストが VMware Horizon View クラスタの一部である場合、 ESXi 6.0 Update 1 は VMware Horizon View 6.2 とのみ互換性がありますと説明がありますが、VMware環境でWindows7を利用する場合は、Horizon Viewを利用しているケースが多いと思いますので、バージョンアップする場合は、互換性に注意してください。
また、アップグレードが難しい場合に、この問題を回避するには、仮想マシン .vmx ファイルでsched.mem.pshare.enable を false に変更します。
①影響を受けた仮想マシンをシャットダウンします。
cd /vmfs/volumes/vm_datastore/virtual_machine/
④テキスト エディタを使用して、仮想マシン .vmx ファイルを開きます。
vi virtual_machine.vmx
⑤エントリ sched.mem.pshare.enable を編集して false にします。
例：
sched.mem.pshare.enable = "FALSE"
⑥変更内容を保存し、エディタを終了します。
⑦仮想マシンをパワーオンします。
ESXiのバージョンが限定されていますので、本事象が出るのは一部だと思いますが、予期しない再起動が発生すると業務にならないと思いますので、どちらかの対応が必要になると思います。
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