仮想化基盤を構築していても、知らない事はまだまだあるなぁと思うのですが、仮想マシンをアップグレードする際は、先にVMwareToolsをアップグレードする必要があるみたいです。
>>vSphere のアップグレード パスの理解
第 3 段階: 仮想マシンをアップグレードする際は、先に VMware Tools をアップグレードしてから、必要に応じて仮想ハードウェアをアップグレードします。
vSphere 6.0 ではサポート マトリックスの拡張により、新しいバージョンの ESXi で古いバージョンの VMware Tools や仮想ハードウェアがサポートされます。
この拡張により、vCenter Server や ESXi ホストをまずアップグレードし、後日仮想マシンをアップグレードするという段階的なアプローチを取ることも可能になります。
vSphere 6.0 は、VMware Tools バージョン 4.x、5.x および 6.0、仮想ハードウェア バージョン 4、7、8、9、10 および 11 をサポートします。
仮想マシンをアップグレードするには、パワーオフが必要となるため、この手順を実行する前に、停止可能なメンテナンス時間について検討します。
vSphere Update Manager を使用すると、オーケストレーションされた仮想マシンのアップグレードを実行できます。この方法では VMware Tools と仮想ハードウェアを同時にアップグレードできます。
上記は、vSphere6.0へのアップグレードに関する内容になりますが、まずはESXiをアップグレード。
続いて、仮想マシンをアップグレードしますが、順番はVMware Toolsが先で、続いて仮想マシンをアップグレードするそうです。
これ意外と知らない人いるんじゃないかな~。
ちなみに、仮想マシンをアップグレードする場合、これまでと環境が変わる可能性があるので、運用としては注意が必要です。
以下は、vSphere6.0にアップグレードした場合の仮想マシンバージョンが確認できるKBです。
>>ESXi/ESX ホストおよび互換性のある仮想マシンのハードウェア バージョンのリスト (2020181)
vSphere6.0の場合、仮想マシンバージョンは11になります。
下位互換があるので、古いバージョンの仮想マシンであっても運用する事は可能です。逆に、仮想マシンを最新にすると、vSphere Clientで操作制限が発生する場合があるので、注意が必要ですね。
vSphere6はまだ操作したことがないですが、5.5の場合は、仮想マシン10にしてしまうと、vSphere Clientで一部操作できなくなります。
例えば、CD/DVDドライブがマウントできなくなります。ただし、仮想マシンバージョン10で新規作成した場合に発生し、下位バージョンからアップした場合は利用できました。
その為、アップグレードする前は、テストサーバーなどを用意し、変更後、運用しながら確認するのがいいかもしれませんね。
変更によって運用手順書の更新が必要になる場合もありますので。