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映画 彷徨う魂 ネタバレ レビュー 動物虐待がテーマ 最愛の猫を失った男の復讐劇

 

映画 彷徨う魂 ネタバレ レビューです。なかなか救わなれない内容だったので、ハッピーエンドが見たい方には向きません。

 

まずはあらすじです。

 

商品の説明
【解説】『イヌ』、『ZONE/存在しなかった命』、『動物愛護法』で知られる北田直俊監督の最新作、『彷徨う魂』。動物の命を軽視する社会や法律を数々の作品で問題にしてきた北田監督。今作ではある動物虐待事件を題材にし、理不尽な現実がありありと浮かび上がってくる。動物愛護法の盲点、遅れた動物福祉、そして日本人の愛玩動物問題への意識にメスを入れた作品となっている。主演は劇団メンソウルの座長であるベテラン俳優の杉本凌士。その妻役は杉本と共演経験のある名優、山野はるみ。その他共演に礒部泰宏、剛州、高山陽平、生井みづきらが名を連ね、本作を彩っている。

 

【ストーリー】

写真家兼トラック運転手の坂崎陽平と大学講師である公務員の妻、由美は雨が降りしきる夏の日に捨て猫を拾った。「喜雨」と名付けられたその猫は、愛情たっぷりに育てられた。陽平の夢であった猫の写真個展も成功に終わり、幸せを噛み締めていたところ、喜雨は坂崎家のわずかな隙間から出て行ってしまう。喜雨の捜索が続けられて数日経ったある日、陽平と由美は隣町で野良猫の虐待事件があったと知る。

 

後日、虐待犯は逮捕された。喜雨の安否を確かめたい陽平は犯行現場の廃屋を特定し、現場で喜雨の首輪を見つけ、悲しみと怒りに身体を震わせる。一方、逮捕された男は「動物愛護法違反」の軽犯罪扱いで、執行猶予処分になり自由の身に。さまざまな感情が渦巻く陽平は、運送の仕事で事故を起こしてしまい、由美も心労が祟って精神のバランスを崩す。そんな時、陽平は隣町で何食わぬ顔で暮らす犯人を目撃するのだが・・・。

 

監督    北田直俊
出演    杉本凌士, 山野はるみ, 礒部泰宏
ジャンル    ドラマ
オーディオ言語    日本語

 

 

参考にしたレビューです。

 

「北田直俊監督による、2017年に埼玉県で起きた連続猫虐殺事件をモデルに作られた映画。

自主映画なので、役者さんの演技は多少気になる始まり。でも、逆に純粋さや想いの深さなどがあらわされて辛さ倍増。
愛する飼い猫が虐待されて殺されたかも…という展開から、ひたすら恐ろしく想像したくない状況になりました。
動物虐待が器物破損と同じなんて納得がいかなくて当然。我が子が虐待された様な苦しみを味わうはず。

日本は先進国なのに動物に対しての扱いはまだまだ遅れを取り過ぎています。
そういう部分の問題提起になる映画かなと思いました。

⚠️動物虐待の映像が出てきますが、ぼかしは入っています。」

 

「命がモノとして捉えられてる事には憤りを覚えるし、あれだけ楽しんで沢山の猫を殺して全く反省もないのに執行猶予がつくのは本当におかしいと思う。
ただ、可愛がっていた猫が殺されてしまって、その動画も見てしまって、納得しようが無い判決を聞いた被害者夫婦が引きずってしまう気持ちはすごくわかるんだけど、そのまんま犯人に危害を加える事を選んでしまったのが納得いかない…酷い目に遭わされた猫を思って同じ目に合わせてやりたいって思うのはわかるんだけど、思うのと実効するのはかなり違う気がして…なんて言うか、命を大事に思うなら自分達の人生も大事にして欲しかったなぁと…自分の思いを遂げるために危害を加えるのは犯人と近いように見えてしまって、上手く言えないけど後味が悪い以上にモヤッとしました。

でも動物の命が軽すぎるとは思うので、映画が作られた事や考える人が増えて(今でも沢山いるとは思いますが)現行法が変わるといいなと思います。とりあえず命あるものに対して器物扱いは無いと思います。」

 

「評価高いようだったので何となく観ました。最初は再現ドラマみたいなノリで脱落しそうになりましたが途中からの展開にはやはり引き込まれました。正直、私はペットなど飼ったことなく犯人の量刑は妥当だと感じました。しかし虐待された側の飼い主のには他人には計り知れない日常がありその日常に愛が育まれるそこを丁寧に描いていた(再現ドラマみたいと思っていたとこ)ことにより観ていた私達の感情を揺さぶることになる。あと、失敗により主人公の量刑が少なくなったのはある意味救いに感じました。」

 

 

そして、個人的な感想です。

 

まず前半は、写真家兼トラック運転手の坂崎陽平と大学講師である公務員の妻、由美の幸せな夫婦の映像が流れます。

 

もともとすごく仲良くて、さらに、捨て猫を拾ったことでさらに幸せが増えます。

 

ところが、そこから抜け出してしまい、運悪く野良猫の虐待事件の犯人の犠牲にあってしまいます。

 

そして、判決も軽く怒りとともに、仕事も手につかず・・・という具合にどんどん幸せな生活が狂っていきます。個人的にペットを飼ったことがないので、ちょっと行き過ぎな気がしましたが、人によってはあそこまで引きずってしまうのでしょうか。

 

そもそも猫って犬と違い、自由なので探すのも楽ではない気がしましたが、今回のケースは運悪く犠牲になってしまいます。そして、動物愛護がテーマなので、動物の命が軽く扱われていることが指摘されています。

 

世の中の悲惨な事件において、動物に限らず、人の事例に対しても軽い場合があり、被害者遺族が苦しい思いをしています。ただし、復讐をして救われるかどうかということがあり、やはり、法律が変わっていくことが必要になると感じました。