メモリ、CPUの大きい仮想マシンで不十分なフェイルオーバー リソース vSphere HA クラスタが無効 (赤)になる可能性があるそうです。最近では、リソースの大きい仮想マシンを構築する機会がありますが、その仮想マシンの影響でHAが正常に動作しなくなる可能性がありますので注意が必要です。
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不十分なフェイルオーバー リソースによる赤のクラスタ
[クラスタで許容するホスト障害] アドミッション コントロール ポリシーを使用している場合、不十分なフェイルオーバー リソースにより vSphere HA クラスタが無効 (赤) になることがある例についての説明があります。
原因の一部抜粋です。
この問題の別の考えられる原因として、ほかの仮想マシンよりも著しく大きいメモリまたは CPU の予約がある仮想マシンがクラスタに含まれている場合が挙げられます。
[クラスタで許容するホスト障害] アドミッション コントロール ポリシーは、2 つのコンポーネントを構成するスロット サイズの計算、および仮想マシンの CPU およびメモリの予約に基づいています。このスロットサイズの計算が、異常な仮想マシンによって歪曲された場合、アドミッション コントロール ポリシーは制限が付きすぎとなり、赤のクラスタが生じます。
この場合は、vSphere HA の詳細オプションを使用してスロット サイズを小さくするか、別のアドミッション コントロール ポリシーを使用するか、またはポリシーを変更して許容されるホスト障害の数が少なくなるようにします。
例えば3台構成で、クラスタ リソースの割合アドミッション コントロールの割合を34%という設定にするという内容をよくみます。これは33%だと100%に満たないのでという内容になりますが、この割合の場合、34%がフェイルオーバー用にリソースが確保されるという設定になります。
そして、1台に障害が発生した場合は、その34%を使用することになりますが、仮想マシンを追加したり、リソースを増やした場合は、そこに収まらなくなる可能性がありますので、リソースが大きい仮想マシンを構築する場合は注意が必要です。