複数NICのWindows10でファイルコピー時に指定したIPアドレス以外の予期しないNICが使用されるというものですが、Windows10に限らず、Windows Server 2016、Windows Server 2019で複数にネットワークがある場合に、共有フォルダに対してデータをコピーした場合に、複数のNICが同時に使用されるという動作が発生します。
これはどういった原因で発生するのか気になって調査したのですが、以下のサイトにその原因についての記載がありました。
https://community.spiceworks.com/topic/1515733-file-transfers-on-unwanted-nic
質問内容の抜粋です。
これは私が確かに過去に存在しなかったことを知っている問題です。Hyper-Vホストとして機能するServer2012物理サーバーがいくつかあります。物理マシンには2つのNICがあります。
NIC1-低帯域幅(管理者など)のトラフィック用に100 Mbps(Fast-E)スイッチに接続されています。(172.16.10.5)NIC2-
大規模な転送用に1000Mbps(GigE)スイッチに接続されています。(10.1.1.57)ホスト自体(VMではない)のコンソールにログインすると、特に別のマシンのIPアドレス(ホスト名ではない)を使用して、これら2つの物理ホスト間でコピーアンドペーストファイル転送を開始しました:\ \ 10.1.1.52 \ c $ \ filepath
奇妙なことに、ファイル転送が両方のNICで実行され始めました。
NICチーミングは有効になっておらず、これらのインターフェイスは別々のスイッチに接続されており、別々のIPスペースにバインドされています。
なぜこれが起こっているのか考えはありますか?Fast-Eインターフェイスからファイル転送をオフにしておくことを絶対に望んでいます。
これって何が原因なのかと思ったのですが、SMBマルチチャネルが原因だそうです。なるほどという内容です。
SMBマルチチャネルが原因でした。
Microsoftの主張に反して、複数のインターフェイスを利用して転送を高速化することはありません。私たちの場合、それは事態を著しく悪化させました。私の元の投稿のグラフは、400 Mbps(98 Mbps + 297 Mbps)未満の総転送速度を示しています。
ここにあるpowershellコマンドを使用して、SMBマルチチャネルを無効にしました。
Windows Server 2012以降はデフォルトで有効になっているようです。予期しないNICでデータ転送をさせたくない場合は、これを無効にする必要があります。
SMBのマルチチャネルを無効化する手順については以下が参考になります。
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