vCenter7 仮想マシンのフォルダ、ファイル名をオンラインで変更する方法についての情報になります。正直、仮想マシン名ってあんまり管理していないというところもあるかもしれませんが、厳重に管理している場合は、ちょっと情報として知っておいたほうがいい情報です。
仮想マシンを新規で作成する場合は、特に意識することはないですが、同じ名前で仮想マシンを移行したいというケースがあるかもしれません。
例えば、ActiveDirectoryの移行などは、ADを降格、昇格という手順で行うことがありますが、その場合に元の仮想マシン名を引き継ぎたい場合に、vCenterでは同じストレージのフォルダー内に同じ名前の仮想マシンを作成することはできません。
条件によっては別の名前で作成することも可能ですが、今回の前提として、同じ名前で作成できない場合です。その対応方法としては、これも環境によりますが、変更する方法はあります。ただし、これも条件があります。
参考になるのはこちらの情報です。
仮想マシンの名前の変更
以下は抜粋です。
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仮想マシンの名前は、仮想マシンが配置されているフォルダ内で一意にする必要があります。同じ名前を持つ既存の仮想マシンがある、別のデータストア フォルダまたはホストに仮想マシンを移動する場合、仮想マシンの名前が一意になるように名前を変更する必要があります。
仮想マシンの名前を変更する場合、仮想マシンを特定するために使用する名前を vCenter Server インベントリで変更します。このアクションでは、ゲスト OS がコンピュータ名として使用している名前を変更できません。
仮想マシンの名前によって、ディスク上の仮想マシンのファイルとフォルダの名前も決まります。たとえば、仮想マシンに win8 という名前を付けると、その仮想マシンのファイル名は win8.vmx、win8.vmdk、win8.nvram のようになります。仮想マシンの名前を変更しても、データストア上のファイルの名前は変更されません。
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「仮想マシンに win8 という名前を付けると、その仮想マシンのファイル名は win8.vmx、win8.vmdk、win8.nvram のようになります。仮想マシンの名前を変更しても、データストア上のファイルの名前は変更されません。」とあります。これはVMwareを運用していたらご存知のことと思います。
そしてこちらが対処法です。Storage vMotion で移行を行うと、仮想マシンのインベントリ名と一致するように、移行先データストアの仮想マシンのファイル名が変更されます。移行により、すべての仮想ディスク、構成、スナップショット、および .nvram ファイルの名前が変更されますとあります。
つまり、ストレージがいくつか環境内にあり、ストレージvMotionができる環境なら、フォルダー名をオンラインで修正することができます。
ただし、そういった操作ができない場合は、仮想マシン名に注意が必要です。