vCenter、ESXi6 仮想マシンの名前にorphaned、親なし状態で削除できない対処法です。これ、間違ってストレージから直接仮想マシンを削除した場合に発生しました。実際にESXi上では仮想マシンはいないのですが、vCenterのデータベース上には存在する為、ゴーストの仮想マシンみたいになってしまいます。
その為、仮想マシンの名前にorphaned、親なし状態になると、右クリックで削除しようとしても削除のメニュー自体がでなくなり、どうしていいか分からなくなります。この事象前にも見たことがあったんですが、かなり前なので解決方法を完全にわすれてしまいました。
これ、色んな事象で発生しますが、元データ自体がない場合は、以下のKB情報が参考になります。
●親なし状態の仮想マシンのリカバリ
https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/6.0/com.vmware.vsphere.troubleshooting.doc/GUID-BFD8C9BC-30FB-4A92-AFEC-2FC9FF387920.html
【問題】
Center Server が管理する ESXi ホストにある仮想マシンが親なし状態になることがまれにあります。そのような仮想マシンは vCenter Server データベースに存在しますが、ESXi ホストはこれらを認識しなくなります。
【対応策】
ホストのフェイルオーバーが失敗した場合、または仮想マシンがホスト上に直接登録されていない場合に、仮想マシンが親なし状態になることがあります。この状況が発生した場合は、親なし状態の仮想マシンを、仮想マシンのファイルが格納されているデータセンター内の別のホストに移動します。
【手順】
①仮想マシンの構成ファイル (.vmx) が格納されているデータストアを特定します。
vSphere Web Client インベントリで仮想マシンを選択し、関連オブジェクト タブをクリックします。
・データストア をクリックします。
・仮想マシン ファイルが格納されているデータストアが表示されます。
・複数のデータストアが表示される場合、各データストアを選択してファイル ブラウザ
・アイコンをクリックして .vmx ファイルを参照します。
・.vmx ファイルの場所を確認します。
②vSphere Web Client で仮想マシンに戻って、右クリックし、すべての Virtual Infrastructure アクション > インベントリから削除 を選択します。
③はい をクリックし、仮想マシンを削除することを確認します。
④vCenter Server で仮想マシンを登録します。
・仮想マシン ファイルが格納されているデータストアを右クリックし、仮想マシンの登録 を選択します。
・.vmx ファイルを参照して、OK をクリックします。
・仮想マシンの場所を選択し、次へ をクリックします。
・仮想マシンを実行するホストを選択し、次へ をクリックします。
・終了 をクリックします。
実際に削除することができました。VMwareは情報が多くて助かります。やはり仮想化基盤ならVMwareが一番安定して使えますね。