よろづやアンテナ

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他者視線恐怖症の元経験者が語る苦しみと長期にわたる治療法とは?

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実は私は、かつて「他者視線恐怖症」で悩まされていました。最初はどうでもいい事から始まったのだと思います。


病気が発症した時は、システムエンジニアの仕事がうまくいかず、自社の上司からパワハラを受け、ストレスがピークの頃でした。ストレスを心の中に溜める事を続けていると、いつしか、自分自身を責めるようになっていました。


「これが失敗したのは自分のせい」
「仕事がうまくいかないのは自分のせい」
 ・
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これを繰り返していくうちに、周りの人が自分自身を責めているように感じるようになりました。


「おまえなんかいらないよ!」
「本当に使えないやつだな」
etc


こういう事を妄想するようになってから、周りの目や態度がだんだん気になるようになりました。そして、この状態を続けていると、段々、周りににらまれているように感じるようになりました。


結果、人の視線がだんだん怖くなるようになったのです。そして、気付いたら、他者視線恐怖症になっていました。もう、人の視線が気になってしょうがないのです。仕事が全く手につきません。


酷い時は、視線が気になって、手に汗がにじみ出て、その場にいられないくらいになりました。


それを解消する為に、お酒を大量に飲むようになりました。お酒の力を借りて、二日酔でぼーっとした状態で仕事をしている時は、視線が若干、怖くなくなりました。


しかし、そんな無茶な状態を続けていると、体の調子自体が悪くなりました。結果、本格的に精神が参ってしまいました。そして、その結果、円形脱毛症ができてしまうのです。


仕事が全く手につかず、視線ばかり気になる日々。もう限界を感じて、会社を辞めて職場から離れました。職場を離れれば、この病気も治ると思っていましたが、その考えも甘かった事に気が付きます。

 



仕事で関東に戻り、ふと電車に乗ると、目の前の人の視線が気になる。


もう、「パブロフの犬」状態です。いついかなる時も人の視線が気になるのです。自分が好きな人の視線すら気になってしまうのです。


ちなみに、この病気は色々と複雑で、同じような病気でも種類が色々とあります。

>>視線恐怖症 - wiki

主に、以下の4つにわけることが出来る。
自分の視線が相手(第三者)に対して、不快感を与えるのではないか、と考える症状である。これは対人恐怖症の範疇である[1]。

人の視線を極度に恐れる症状である。

●正視恐怖症
人と距離が近いときに、目を合わせることに恐怖を抱く症状である。

●脇見恐怖症
視界に人が入ってくるだけで、その人に対して、何かしらの信号のようなものを送っていると考える症状である。特定の対象や状況を恐れる場合には特定の恐怖症である。
 
 



もう、平常心を保つだけで精いっぱい。最もひどい時は、家族の視線すら気になっていた時期があります。しかし、今は、完治しています。ちなみに、今思えば、あのまま悩み続けたらもしかしたら統合失調症とかになっていた可能性もあります。嫁曰く、一番精神的に病んでいた頃は、ため息をついたり、ひとり言がひどかったそうです。まさに、統合失調症が発生するギリギリだったかもしれません。


そして、他者視線恐怖症をなぜ完治できたのか。


それは、自分自身の性格を変えるしかありませんでした。以前の私は、周りに気を使い過ぎていました。仕事に対しても完璧主義でした。それを改めて、肩の力を抜いたのです。そう、今の結果に対して、「もっと頑張れる!」というのを辞めました。


失敗を失敗と捉えるのではなく、成長だととらえるようにしました。そうした日々の考え方の変化が、徐々に他者視線恐怖症から抜け出す事ができるようになりました。


一番の転機は、私より全然仕事ができない人が、偉そうに仕事をしていたり、ミスをしても全然気にしていないところを見た事です。私が小さいミスでもくよくよ悩んでいるのがバカらしく思えました。ようは、この病気は自分が作り出している事に気付いたのです。しかし、このころは本当に辛すぎて、自分と同じような病気の人のブログを探したり、色々と検索して、本当に治せるのか悩んでいましたね。


この事から、精神的な病気は、自分自身が作っている事に気が付きました。だからこそ、人生は楽しむ事が重要なんだと思います。


日本人は、これだけ経済的に恵まれているにも関わらず、自殺者が多いと言われています。これも、日本人の真面目過ぎる性格が原因なんだと思います。


真面目なのは悪い事ではありませんが、度が過ぎると、自分自身を攻撃してしまいます。


真面目過ぎる人や、自分にルールを課してしまう人は鬱になりやすいとも言われています。もし、自分がそのタイプだという人は、仕事で精神をやられる可能性がありますので、どこかで楽観的な自分を持つことが大切だと思います。


一度、精神的な病気になると、立ち直るのにもっと時間がかかりますので。。。

 

人の目が怖い、人の目が気になる!: 正視恐怖症、自己視線恐怖症克服のための本

人の目を見て話すことが苦手!
視野に入った人のことを異常に気になってしまう!
自分の視線が人に不快感を与えている!
視線恐怖である自分に罪悪感を持ってしまう!
神経過敏が暴走し続けている!

こんな症状の方、いませんか?

◆この本について

人の目が怖い、人の目が気になる、そして自分の視線が人に不快感を与えている…こんな生きづらさを体験している方向けの本です。
筆者(渡辺)が学生時代から苦しみ抜き、やっとのことで克服できた体験談と克服に必要だったことを書いています。

正視恐怖症、自己視線恐怖症の人のみならず、対人恐怖や社会不安障害で苦しむ方が少しでも症状が和らぐことを願っています。