ITよろづや

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移動ユーザープロファイルでWindows7、2012R2などの異なるバージョン間の利用は不可

今や、仮想基盤は運用コスト削減おいてなくてはならないものになってきていますね。


中小企業でも、よほど管理しているサーバー台数が少ない限りは、物理だけで運用しているお客さんの方が少なくなっている印象があります。


その中でも、セキュリティレベルの強化、運用工数の削減で便利なのが、VDIやSBCなどの仮想デスクトップ。


VMware horizon 6.0 with Viewからは、正式にRDSホストベースの公開デスクトップのサービスが提供されるみたいです。所謂、CitrixでいうXenAppの公開デスクトップ機能ですね。


また、公開アプリケーション機能もあるので、細かい話はおいておいて、Citrixのような機能を提供できるようになったみたいです。


こういった中で、論議になるのが、異なるバージョン間での移動ユーザープロファイルの利用です。


VDIやSBCでは異なるマシンにログインする環境で利用する場合は、移動ユーザープロファイルを利用する事になります。VMwareのViewならリンククローン、CitrixならMCSやProvisioning Services (PVS)などです。


例えば、クライアントOSは、Windows7で、サーバーOSはWindows 2012 R2などを使いたいというハイブリッドに利用したいという場合、異なるOSを使う事はできるのか?


この答えはNOになります。


ちょうど、この件を調べていて分かりやすいマイクロソフトのサイトがあったので紹介します。


二つ分かりやすい日本語の情報があったので載せます。

>>移動ユーザー プロファイルと移動プロファイルの他のバージョンの Windows、Windows 8 の間の非互換性(原文:Incompatibility between Windows 8 roaming user profiles and roaming profiles in other versions of Windows)


そして、こちらの方が分かりやすいので、異なるOSのバージョン間で移動ユーザープロファイルの利用を検討している方は、こちらがオススメです。


>>移動ユーザー プロファイルを展開する(マイクロソフト)


以下は抜粋です。


複数の Windows のバージョンで移動ユーザー プロファイルを使用する場合の考慮事項

複数の Windows のバージョン間で移動ユーザー プロファイルを使用する場合、次の対策を講じることをお勧めします。
オペレーティング システムのバージョンごとに、個別のプロファイル バージョンを維持するように Windows を構成します。これにより、プロファイルの破損など望ましくない予測不能な問題を回避します。 

フォルダー リダイレクトを使用して、ドキュメントやピクチャなどのユーザー ファイルをユーザー プロファイルとは別に保存します。これにより、ユーザーがオペレーティング システムのバージョンの違いに関係なく、同じファイルを使用できます。さらに、プロファイルが小さく維持され、サインインが速くなります。

移動ユーザー プロファイルに十分な記憶域を割り当てます。2 つのオペレーティング システムのバージョンをサポートする場合、オペレーティング システム バージョンごとに個別のプロファイルを維持するため、プロファイルの数 (したがって消費される合計の領域) が倍になります。

Windows Vista/Windows Server 2008Windows 7/Windows Server 2008 R2 を実行するコンピューター間で移動ユーザー プロファイルを使用しないでください。これらのオペレーティング システム バージョン間での移動は、それらのプロファイル バージョンの非互換性のため、サポートされていません。

ユーザーに、一方のオペレーティング システム バージョンで行った変更は他方のオペレーティング システム バージョンに移動されないことを通知してください。

環境を新しい Windows のバージョンに移動すると、ユーザーは新しい空のプロファイルを受け取ります。ユーザー プロファイルを別のオペレーティング システム バージョンに移行するためにサポートされている方法はありません。


結論、プロファイルが壊れる可能性があるから、異なるバージョン間で移動ユーザープロファイルを使うのはやめてねという事です。


そして、互換性があるクライアント、サーバーOSのバージョンのペアがあるので紹介します。


ユーザープロファイルは、次のクライアントとサーバー間の組み合わせのみ互換性があります。

 ・Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2



つまり、Windows 8.1Windows Server 2012 R2の組み合わせならOKという事になります。


そして、異なるバージョン間で移動ユーザープロファイルを使いたい場合は、組み合わせ毎に複数のプロファイルを作成する構成にしてあげる必要があります。


また、その方法ですが、上記サイトの抜粋です。



①移動、固定、スーパー固定、またはドメインの既定のプロファイルを使用するすべてのコンピューターに、適切なソフトウェア更新をダウンロードしてインストールします。
Windows 8.1 または Windows Server 2012 R2: Microsoft サポート技術情報の記事 2887595 に記述されているソフトウェア更新をインストールします (リリースされた場合)。

Windows 8 または Windows Server 2012: Microsoft サポート技術情報の記事 2887239 に記述されているソフトウェア更新をインストールします。

②移動ユーザー プロファイルを使用する Windows 8.1Windows 8Windows Server 2012 R2、または Windows Server 2012 を実行するすべてのコンピューターで、レジストリ エディターまたはグループ ポリシーを使用して、次のレジストリ キー DWORD 値を作成し、それを 1 に設定します。グループ ポリシーを使用してレジストリ キーを作成する方法については、「[レジストリ] 項目を構成する」を参照してください。
 
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\ProfSvc\Parameters\UseProfilePathExtensionVersion


これにより、異なるOS間で移動ユーザープロファイルを利用しても、互換性のないものについては、複数のファイルができるので、問題は発生しないと言う事になります。


ただし、利用者側は、複数のプロファイルを利用する事によって、設定などが相互に反映されない事を知っておく必要があります。


また、業務データなどはフォルダリダイレクトの機能を使えばいいので、課題になるのは移動ユーザープロファイルの利用だけですね。


という事で、異なるOS間で移動ユーザープロファイルの利用を検討している方は、参考にしてみてください。


おそらく、Windows 10の利用で、また、論議になるとおもいますので。