よろづやアンテナ

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vRealize Operations Manager6で仮想マシン追加後のシュミレーション機能が便利

最近、仮想化基盤の構築に携わることができて、色々と勉強になることが多いですが、仮想化基盤でVMware製品で固めている企業が多いと思います。


私もこれまでサーバー仮想化基盤を構築してきましたが、VMware製品が圧倒的にシェアがありますし、運用を考えると、操作性もよくおすすめです。


そして、最近は自動化というキーワードがよく出てきますが、運用をいかに楽にするかがカギになっています。そこでクラウドサービスを利用する企業も増えていますが、まだまだオンプレで運用している企業も多いと思います。


サーバー仮想化基盤におけるリソースの可視化においては、やはり、vRealize Operations Managerが便利です。


そして、vRealize Operations Managerの最新は6.6.1ですが、この製品の仮想マシン追加後のシュミレーション機能がとても便利なんです。


例えば、これまでサーバー仮想化基盤に仮想マシンを追加する場合、ホストの残リソースをチェックしたり、資料を使って机上で追加予定の仮想マシンのリソースを計算して、どのホストに乗せるかを検討していたと思います。ここで、リソースをオーバーコミットするかどうかで、また考え方が変わってきますが、この計算が意外と工数がかかると思います。


それが、vRealize Operations Manager6で仮想マシン追加後のシュミレーション機能を使うことで、実際にホスト、クラスタ単位で仮想マシンを追加した場合に、仮想環境に実際の変更を適用しないで、新規仮想マシンクラスタまたはホストに追加することの影響を評価することができてしまうのです。この機能は、vROpsならではのものです。


手順は以下の公式サイトが参考になります。

新しい仮想マシンのためのサンプル プロジェクトの作成


以下は手順の抜粋です。

『手順】
1. [インベントリ] ペインで移動先オブジェクトを選択します。
シナリオを実装する場合、宛先オブジェクトは、新しい仮想マシンを配置するクラスタまたはホストです。

 

2. プロジェクト タブをクリックし、新規プロジェクトの追加 アイコンをクリックします。
3. [プロジェクト] ワークスペースから、プロジェクトの名前と説明を入力します。
4. 計画済み ステータスを選択します。
5. このプロジェクトにシナリオを追加するには、シナリオ をクリックします。
6. 仮想マシンの追加 シナリオを選択し、[シナリオ] 領域にドラッグします。
7. 仮想マシン数と、仮想マシンの設定を設定します。
(vRealize Operations Manager では、新しい仮想マシンのディスク I/O とネットワーク I/O の使用量を設定する必要はありません。vRealize Operations Manager は、ホストまたはクラスタ内の仮想マシンのディスク I/O とネットワーク I/O の平均使用量を、新しい仮想マシンの使用量の予測として使用します。)

 

8. 構成の選択が終了したときに表示チャートでの影響を確認するには、プロジェクトを保存して編集を続行する をクリックします。
9. プロジェクトにシナリオを追加するには、保存 をクリックします。
10. プロジェクト ワークスペースを閉じるには、閉じる をクリックします。
(閉じる をクリックすると、すべての変更が破棄されます。プロジェクトを保存して編集を続行する をクリックすると、以前に保存されていないすべての変更が保持されます。)


【タスクの結果】
選択したオブジェクトに vRealize Operations Manager によってプロジェクトが適用されます。プロジェクトでは、現在のキャパシティと、仮想マシンをターゲット オブジェクトに追加したときの予想されるキャパシティの比較が表示されます。



以前は、vROpsは多機能すぎてよく使い方が分からないということが多かったと思いますが、こういった日々の運用で発生するタスクにかかわる便利機能は、運用に乗りそうなので、是非、利用したい機能の一つですね。