少子高齢化の影響で、65歳以上も働くことが必要となってくる時代がやってきます。これからの時代、定年という考え方自体もなくなるかもしれませんし、年金だってどうなるか分かりません。
少なくとも今のままのやり方では、日本は破たんします。その中で、今、一度定年で会社を辞めた人が再就職するといったことが行われるようになりました。
私の身内でも、再就職して仕事をしている人がいますが、これは社会にとっては喜ばしいことですよね。その分、税金からお金を支払う必要がないし、さらに税金も集められる。本当の事を言えば、国からしたらみなさんには働けるだけ働いて欲しいのです。
これからの時代は、年金さえ払っていれば、将来は楽に暮らせる~なんて思うのは逆にリスクかもしれません。そして、会社によっては縦社会で、上が偉そうにしている会社もあると思います。
そういった所で過ごしてきた人というのは、やっはり発言や態度が偉そうです。以前も、保険の女性の営業をボコボコに説教しているところを見て、可愛そうだな~と思った事があります。※怒らせた理由は謎ですが。
そして、せっかく再雇用してもらっても、以前の環境を引きずり、偉そうにするシニアがいるみたいです。
>>再雇用シニア 今は上司となった元部下を「お前」呼ばわり(エキサイトニュース)
ちなみに、記事によると、厚生労働省が2015年10月にまとめた「高年齢者の雇用状況」にて、その時点までの1年間に60歳で定年を迎えた人のうち、実に82.1%が継続雇用されたそうです。一億総活躍社会が叫ばれるなか、これは喜ばしい事ですね。
ただ、ここから色々と問題があるようです。
「昔の癖が抜けずに上司風を吹かせて周囲に煙たがられたり、『雑用ばかり任される』と本人が不満をためこんだり、再雇用社員の立場は思っている以上に難しいのです」(労働問題に詳しいジャーナリスト・溝上憲文氏)
再雇用で、以前と変わらない立場がもらえるかというと、実情は難しいケースが多いみたいですね。そして、再雇用先でうまくやっていけず、途中で辞めてしまうシニアも少なくないそうです。
その原因の多くは、シニアたちが職場で思わず取ってしまう“ダメな行動”だとあります。
「とくに再雇用先が同じ職場の場合、気持ちを切り換えるのが難しい。本来管理すべき課長がいるのに横から口を出して後輩を叱りつけたり、いまは上司である元部下を『お前』と呼んでしまったり。再雇用先が別の職場でも、自分のほうが年上で経験もあるという自負から、若い社員を指導しようとして逆に疎まれてしまう」「飲んだ勢いで、同期で役員になった人について『あいつは若い頃はこうだった』などと余計なことを口走ってしまう。そうした話が社長の耳に入り、工場の倉庫作業に飛ばされた人も実際にいます」
一方、シニアのノウハウや技術をうまくいっている企業が先日、テレビで取り上げられていました。そのシニアたちは技術職で、立場が下がってもきちんとした技術があるので、その技術を学ぼうと若い人も集まるし、自分のスキルが活用出来て、シニアも満足ができるのです。
一方、そういった技術がない、立場だけがあったような人は、新しい現場でもやらせる事がなかったり、煙たがられる存在になるのかもしれません。
これからこういった再雇用によるトラブルは少なくはないと思います。再雇用される側も、以前のままの仕事をしていれば、職を失う可能性もありますし、まずは新しい会社に入った場合は、新たなスタートして考えた方がいいのではと思いますね。