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私立高校、私立大学は学費が高すぎる!家計を火の車にする出費で生活は極貧に

以前から議論していますが、大学って不要とは言いませんが、多くの場合、大学が家計の負担になっているということはよくあります。例えば、東大、京大など、世の中で高い評価を得ている大学に入学する意味はあるのかもしれませんが、私の場合、地元の広島の大学を卒業しましたが、たいして人生でプラスになったとは思えませんでした。


むしろ、高い入学金、学費が必要になり、親に負担をかけてしまったとまで思っています。しかも、家が裕福ではないので、アルバイトで学費の足しにしたりしていたので、生活は学校とアルバイトの日々でした。お金がある学生は、親の仕送りなどを利用して生活をしていたり、それでも足りないから、アルバイトをするといった人もいましたね。


少なくとも私のまわりは、サークル、コンパが最優先で、大学の授業は2の次という人が多かったです。しかも、大学の意味は単位をとる為に行くだけです。私は英文科を専攻しましたが、私も含めて4年間大学に通って、誰一人英語をまともに話せる人がいません。むしろ、4年間無駄です。


まぁ、大学の価値については、人それぞれ考えがあるので、今回は別の視点で書きたいと思います。それは、私立高校、私立大学は学費が高すぎてm家計を火の車にする出費で生活は極貧になる可能性があるという事です。


ちょうど、こんなニュース記事がありました。
40代・年収700万円家計、収入高めでも“どれか”は諦めよ


記事では、年収や家族構成によって陥りやすい「支出の罠」があるので、年収が高いからといって油断はできない、そして、ファイナンシャルプランナーが教える「理想の家計バランス」をもとに、年代別「ダメ家計簿」にテコ入れしていこうというものです。


この記事で発言しているのは、ファイナンシャルプランナーの黒田尚子です。個人向けの相談業務、セミナー・FP講座等の講師、書籍や雑誌・Web上での執筆など幅広く行っているかたです。以下は著書の一つ。

 

50代からのお金のはなし~介護、相続、実家対策まるわかり

 

年収が高くても2人とも私立は無謀

 

 

とにかく高い教育費。一人育てるのに2000万円かかると言われていますよね。この教育費を下げる事ってできないのでしょうか。特に子供が私立に行きたい!なんて言い出したらヤバいです。


子ども1人を私立に通わせるには、だいたい45万円、2人なら90万円の月給が必要だといわれている!


40代で年収700万円台は、国税庁発表の男性平均給与629万円(45~49歳「民間給与実態統計調査(2014年分)」)と比べても高め。しかし、上がりすぎた生活レベルと、私立高校に通いながら大学進学のための予備校に通う第1子、私立高校に入るつもりで塾通いをする第2子の存在が家計を圧迫している。

「食費や水道光熱費、住居費などは頑張っていますが、車関係の出費が多すぎ。また、夫の小遣いも多く、非協力的すぎると言わざるをえません。塾の送迎で一時的に車が必要なら、駐車場代のいらないカーシェアリングなどを検討すべき。夫の趣味なら小遣いの中でやりくりさせましょう。また、教育費もさすがにかかりすぎです。子ども1人を私立に通わせるには、だいたい45万円、2人なら90万円の月給が必要だといわれています。諦められないなら、『教育資金贈与』の形で両親の援助を受けることも考えて」


まぁ、信じられない話ですが、子ども1人を私立に通わせるには、だいたい45万円、2人なら90万円の月給が必要だといわれているそうです。45万円でも悪くない収入ですが、二人で90万円って何?と思いませんか。そんな高給な人わずかですよ。


私立に通わせる事がそれだけ家計の負担になっているなんて、、、という事実です。そもそも、私立高すぎるんですよ。私の地元の大学でも全部合わせたら500万円以上の出費はあったと思います。さらに、仕送りをしている家庭なんて、家賃、生活費を合わせたら、1000万円以上の出費になることだってあるんじゃないでしょうか。


まさに教育費貧乏になってしまいます。

 

2015年の仕送り額は最低を更新し2015年は8万6700円

 

 

ちなみに、私大生への仕送り額、最低を更新し2015年は8万6700円だそうです。

>>私大生仕送り額、最低を更新(共同通信)

首都圏を中心とする私立大に2015年度に入学した下宿生への仕送り月額(6月以降の平均)は15年連続減少の8万6700円となり、1986年度の集計開始以降の過去最低を更新したことが6日、東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)の調査で分かった。
 前年度より1800円減り、ピークだった94年度の12万4900円から3割以上減った。仕送り平均額から家賃平均額を引いた生活費は1日当たり850円で、これも過去最低となった。


仕送り金額が下がっているというのも、今の日本経済を表しているのかもしれないですね。この金額はさらに下がっていく可能性があります。


また、大学に行かせるという負担もあるし、地元以外の大学に行くという負担ははかりしれないものもあります。


これからの時代、安易に大学を選ぶというのができなくなる可能性もありますね。特に生活するだけでかつかつという場合は、奨学金などを活用しないと大学に行くことすら厳しい家庭もあるかもしれません。


我が家も子供が大学に行きたいと言われた場合のことを考えて、日々、がんばらないと。。。と痛感させられる日々です。


大学の為に借金をしてまで頑張ってローン地獄に苦しむ

 


私の同僚にもいましたが、家が貧乏だから奨学金制度を利用して大学に行っている人もいます。しかし、それが借金であったり、利子で将来的に苦しむ可能性があるのです。


奨学金には、返金不要のものもありますが、貸与のものについては、貸与終了後に返還しなければなりません。その為、この返還金額が高額の場合、それが負債となってその後の人生にのしかかってくる可能性があるのです。


まず、奨学金で苦しんでいるという今の若者について書かれた記事があるので共有します。

>>新入社員の働く目的「楽しい生活をしたい」が過去最高 奨学金に苦しむ様子も浮き彫りに


記事によると奨学金によって苦しい生活を強いられる今の学歴社会の問題が浮き彫りになっています。

「楽しい生活をしたい」「経済的に豊かになりたい」が上昇しているという部分だけを見ると、新入社員が自分第一と考えているように見える。しかし、その背景には現在奨学金などで苦しい状況にあるという問題もあるようだ。
奨学金の利用状況について聞くと、利子付きの奨学金を31.6%の人が、利子なしの奨学金を5.2%の人が利用していた。四年制大卒で返済する必要のある奨学金を利用した新入社員の74.2%が「奨学金の返済を負担に感じている」と答えており、負担が重くのしかかっていることが分かる。


実際、私が以前、勤めた職場の同僚も奨学金の返済まだ100万円以上あると言っていました。給料もそれほど高い会社ではなかったので、ご飯をなるべく節約したり、お金がなくて困っていると言う話は聞いていました。これは、日本が学歴社会で、せめて大学を出ないといい会社に入れないという不安が煽るものだと思います。


ただ、大学はとにかく学費がかかる。私の親も私を広島の修道大学に入学させてくれましたが、学費は毎年100万円近く必要だし、総額で400万円以上必要になります。家庭が貧乏であれば、支払いができないので、奨学金を利用せざるを得なくなりますが、この奨学金制度がまたひどいようです。


その奨学金の制度があまりにひどいという事がこちらの書籍に書かれています。


 

”出版社からのコメント
欧米諸国に比べ際立って高い日本の教育費。にもかかわらず、高い金利の日本独特の奨学金。 
この10数年で「サラ金よりアコギな学生ローン」と変貌した奨学金制度。 
そのひどすぎる実態を告発し、根本原因と改善策を解明する。 
困っている方の相談窓口、救済方法も提示。 
「誰もがお金の心配なく学べる社会へ」「貧困の連鎖のない社会へ」のための必読の書。 
弁護士、研究者、ルポライター、学生当事者が慢心の怒りをこめて執筆。”


サラ金よりアコギな学生ローンとはどういった事なのか。私は実際に奨学金を利用した事がないので、実際に利用した人のコメントがすごく参考になります。

私が本書を手にとったのは、奨学金の恐ろしさを身をもって体験し、この奨学金制度の瑕疵を早急に是正しなければ、年金と並んで近々社会問題になると直感したためです。
2015年春、実家の母より電話があり、自分名義の奨学金(無利息・第一種)があり、それを何年にもわたり両親が返済してくれていた事実を知りました。
両親は、私の学費を工面するため、日本育英会から借りていた奨学金(2,448,000円)を1995年から21年間に渡り返済していました。
結局、私たち家族は、無利息の奨学金「2,448,000円」を借りて、結果的に「4,138,000円」を支払うことになりました。 

この方は、奨学金を約240万円借りていたみたいですね。それが支払いが厳しく、支払いが滞り、結果、延滞金などで請求されて約400万円支払ったとあります。


最初の金額よりも約160万円も支払い金額が増えている計算になります。私がテレビで知った教師の方は、この奨学金が750万円ほどあったと言っていました。これだけ高額な理由が、当時は医者になろうとしたそうです。結果的には、教師になったのですが、あまりに高額である為、15年かけて毎月6万円ずつ支払うと言っていました。



社会に出て稼げるようになればいいですが、この家賃や生活費を支払って、さらにこの6万円は大きな負担だと言っていました。年間で72万円の支払い。これが15年も続くのです。さらに、上記にあるように利子があったり、延滞金があったりと、社会に出てからも奨学金の支払いが借金となって大きな負担になるのです。


さらに言えば、社会に出たばかりの時は、給料も安いし、生活も楽ではないと思います。そんな状態で奨学金を返していくのは大変ですよね。さらに、いい企業に勤めることができればいいですが、誤ってブラック企業なんかに勤めてしまったら完全にアウトですよね。そこで、仕事も続けられなくなったら、支払いもできなくなります。つまり、大学卒業と共に借金を背負って就職活動、仕事をしなければならないのです。


そもそも、私は大学進学は親の負担になるし、この学歴社会をなんとかしたほうがいいとまで思っています。もっと言えば、私は大学を出ましたが、その4年間が自分の為になったかどうかは怪しいものです。私も貧乏だったので、アルバイトに明け暮れていましたし、単位をとるのにも必死で、単位とアルバイトの日々で、学びたかった英語のスキルは大してつかずに卒業しました。


というよりも、英文科を専攻していても、卒業時に英語を話せる人はまれで、話せる人は自分で英会話教室に通ったり、独自の努力をしている人だけです。多くは英語を使えないまま社会に出る訳です。大学を出たから社会に出て実践で使えるものを学べる訳でもありません。一応、大学を出たというラベルはもらえるので、安心感はあります。


しかし、日本の場合、そのラベル代があまりに高くて、親や奨学金を利用した場合は、その子供に大きな負担となっているのが現状なのです。では、大学を出ないとまともな仕事に就けないかというとそうではないと思います。


私はIT業界で仕事をしていますが、大手企業で働く高卒の人もいたりします。どういった経緯で入社できたのかは謎ですが。そう考えると、高卒、大卒を大きく区切るのはどうかと思う訳です。とは言え、日本は学歴社会だったり、頭の固い人たちが人を評価するので、やはり、大学は出ないと、、、と思わされてしまう訳です。


ただ、考えてほしいのが、大学至上主義がなくなれば、高校卒業後に働く人が増えるので、親の負担が圧倒的に下がります。例えば、2人の子供がいる家庭の場合、約1000万円くらいは負担が減るのではないでしょうか。また、他県の大学に行くなんて言い出したら、仕送りもしなければならないので、さらに負担は大きくなります。


子供が大学行かなくて住めば、地方の安い中古マンションを買えちゃいますよ。そうすれば、両親もそれほど不安なく老後を過ごすことができます。大学に行かない事が親孝行になるかもしれません。


もしくは大学の学費をもっと下げるなどの対応でもいいかもしれないですね。とにかく学費が高すぎるんですよ。奨学金で人生真っ暗なんて最悪じゃないでしょうか。今回、たまたま大学の奨学金制度のダークな部分を知る事ができたのですが、この仕組みは改善させないと、これから少子高齢化でさらに学生が減っていくのに、さらに若者に負担をかけるのか!と考えてしまいます。


この悪しき奨学金の実態はもっと世の中に知られるべきだし、「奨学金=借金」という事実を知った上で、奨学金を借りるかどうかを検討しないと、大学を出てから辛い思いをすることになります。


奨学金で人生が逆に狂わされないように、そして、若者に負担をかけないように仕組みを変えてもらいたいものです。


長くなりましたが、要は、教育費が高すぎるんです。さらに、私立大学を出ても、いい企業に入れる約束がある訳でもなく、費用対効果が低いです。


この日本における高額な学費、そして、大学に入った方が人生安泰という過去の理想はもう、壊してしまってコスパのいい社会を作った方がいいでしょう。