よろづやアンテナ

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長生き、長寿はめでたい事ではなく家族の負担が増え不幸という実情

今、様々な研究が行われて、より人間は長生きできるのではないかという議論があります。私も日本人として生きてきて、長寿は喜ばしいことだと聞いてきたので、そう思っていましたが、年齢を重ねてからふと考えると、実は、長生き、長寿はめでたい事ではなく家族の負担が増え不幸という実情があるのではと思えてきました。


というのも、今年の夏に、父親の孤独死を経験して、色々と調べてみました。すると、親が動けなくなったり、認知症とかになると、子供が面倒を見る必要がありますが、お金がない場合は、自分たちで世話をしなければなりません。


長生きすること自体は決して悪い事ではないんですが、長生きする事というのは、家族の負担になる可能性があるという事を知っておく必要があります。


実際にこういった質問があります。
長生きするってまわりが不幸せになるだけじゃないんでしょうか(Yahoo知恵袋)
 

長生きするってまわりが不幸せになるだけじゃないんでしょうか
なんだか気分の悪くなる題名で申し訳ありません。
最近祖母が亡くなりました。痴呆で介護、晩年の施設の入院費用など・・・
家族は約10年苦しみました。協力もしましたが、母なんて一日の時間はほぼ祖母にかかり、毎月30万近い金額を家族で負担しあってきました。亡くなった時、悲しむより正直ホッとしました。
それからずっと考えています。長生きするって幸せなんでしょうか。自分もいつかは年を取ります。
家族に負担かけないために、長生きしないほうがいいんじゃないか・・・
そんなことを考えてしまっています。
子どもは二人おりますが、きっとこの子達に頼ることはできないと思います。自分たちの生活で精いっぱい、迷惑をかけないためにどうすればいいのか
どう生きていけばいいのか・・・
そればかり考えてしまいます。


この話はすごく分かるのです。理想は長生きして欲しいというものがあると思いますが、実際は、負担になるのは間違いありまえん。特に自分自身が年齢を重ねていくと、子供の養育費も増えていくでしょうし、大学とかいくとなったら、どんどんお金が必要になります。


そういった状態の中で、自分の親の世話をするというのはとても大変なことです。例えば、わたしが子供が二人いますが、この状態で親の面倒を見るといった話になったら、実際は自分たちの生活があるので厳しいというのが本音です。


そうして、こういった本音を持っている人って多くいるだろうし、実際に世話をしていて大変という人が多いと思います。こちらは回答の一部ですが、実際に思うのはやはり負担が増え、それを誰かが受けないといけないということです。

 

そして、その負担する人間も実際には限られるのです。息子と結婚したお嫁さんであったり、同じく年老いたパートナーであったり。
皆で協力して・・・。口で言うのは簡単ですが実際はお金もかかる、体力もいる、そして精神的にも辛い。
痴呆などで自分の事も自分でできなかったり、目を離せない状態にまでなった人の介護は想像を絶すると思います。
言い方が悪いかもしれませんが結局は誰かが犠牲になるのです。時間も体力も精神も全てを使って。
それからずっと考えています。長生きするって幸せなんでしょうか。自分もいつかは年を取ります。家族に負担かけないために、長生きしないほうがいいんじゃないか・・・
そんなことを考えてしまっています。
子どもは二人おりますが、きっとこの子達に頼ることはできないと思います。自分たちの生活で精いっぱい、迷惑をかけないためにどうすればいいのかどう生きていけばいいのか・・・
そればかり考えてしまいます。

長生きはいいことだと言えるのは、そういった負担が少ない、経験していないから言える事であって、実際に負担に苦しんでいる人は、違った気持ちになるのも理解できます。
 

最近、長生きしたくない若者の増加に納得できるようになってきた
 
以前、会社の同僚が「長生きしたいくない」と言っていたのを聞いて、それを記事にしたことがあったんですが、その記事の反響が大きく、過去で一番のコメントをもらっていました。※今はネガティブな記事はあまり掲載しないようにしています


そう考えると、この長生きしたくない、早く死にたいと思ってしまうのって、実は切実な問題なんじゃないかと思えてきました。長生きしたくないという事は、人生を早く終わらせたい訳ですが、その理由は、人それぞれです。


例えば、病気で辛いからとか、将来に不安がある、他にも人生が楽しくないとか色んな理由があると思います。しかし、これらは今の日本の事実であり、将来に期待できない日本の実情でもあるのです。

日本の少子高齢化が抱える問題。社会保障給付費が20年前の倍以上!
 
現在は20年前に比べて、高齢者による現役世代の負担は倍に、そして、50年後にはその倍になるという想定がされています。



1990年:5人で1人 
2012年:2.4人で1人 
2060年:1.2人で1人  



例えば、1990年代。1人が平均30万円の手取りがあったとすると、高齢者の生活に20万円必要だとした場合、それぞれの出費は、4万円。


これが、2012年では、同様に平均30万円の手取りがあったとすると、高齢者の負担額が、約8万円。そして、2060年には、なんと、約20万円の出費!


この計算だと、自分の生活もできなないほど経済状態は悪化していると言えます。想像を絶しますよね・・・・


以下は厚生労働省の発表している社会保障給付金の推移についてのグラフです。

>>厚生労働省 社会保障給付金の推移

f:id:merrywhite:20220205053444p:plain



この数十年で圧倒的に増えている事が分かります。1960円辺りから増えだして、信じられないほどの金額に膨れ上がっています。年金制度が崩壊する理由がわかりますよね。数字を見ていればもう完全に崩壊です。


ちなみに、2060円にはここから、単純計算で倍になる訳です。さらに、少子化によって現役世代から得る事ができる税金も減ります。これは想像を絶する状況に追い込まれている事が分かります。


実際に、年金制度が作られた時代に、これほど高齢者が長生きするとは想定できていなかったそうです。高齢者が増えれば、必然的に、年金と医療、そして、生活保護などの社会保障に必要なお金が増えていくわけです。


現状の日本は、40万円の収入で、100万円の出費があります。


これを節約で40万円の出費にする事は現時点の政策では不可能です。しかも、この金額は将来、さらに増加することが見込まれているのです。さらに少子化がさらに状況を悪化させます。だからこそ、一億総活躍社会にしようとしたいのです。ようは、もっと働いてお金を稼いでほしい訳です。

 

 

キレる高齢者が増加しているらしい。ご近所トラブルも含めて性質が悪い

 

そして高齢化社会になってから思う事もあります。それは、社会でのあり方です。それは、キレる高齢者が増えているという内容の記事を発見しました。こちら。

>>キレる高齢者が増加 タクシー会社や鉄道会社がビクビク(エキサイトニュース)


記事にもありますが、最近のニュースで私も見たのですが、2016年3月20日兵庫県加古川市で小学生の男女から「たばこのポイ捨てはあかんのに」と注意された75才の無職男性が逆上。6才の小1男児の首を両手で絞めて逮捕されたという事件がありました。


小さい子供に手を出すなんて最低行為だし、クビを両手で締めるなんて、何を考えているだと思いますよね。最低な大人です。子供は勇気を出して正しいことを言っているのに、本当に恥ずかしい事件です。


そして、これと同様に、記事によると事件を起こす暴走老人が増えているそうです。

暴走老人による同様の事件は、各地で続出している。2015年版犯罪白書によれば、一般刑法犯の検挙人数に占める65才以上の高齢者の割合は過去最高の18.8%に達した。17才前後の少年犯罪が相次いだおよそ15年前、新聞や雑誌は一斉に「キレる若者」という見出しを掲げたが、現在は「キレる老人」が世の中にあふれているのだ。



要は一般刑法犯の約2割が65歳以上という事実があるのです。高齢者っておとなしいと思っていましたが、実は危険な存在であることがわかります。さらに言えば、高齢者の割合は数十年後にはもっと増えるので、この割合はさらに増加しますね。


特に下流老人が増えれば、生活が苦しくて、生活苦からストレスでさらに悪化する場合もありますね。


ちなみに、どんな事件が起きているかが書かれているのですが、あまりにひどい。

「ウチの運転手は、お年寄りの男性客にいきなり杖で顔面を殴られました。顔面が腫れて変色し、2週間も包帯を巻いたままでしたよ」 こうため息をつくのは、都内のタクシー会社社員だ。同僚のドライバーが運転中にややきつめのブレーキをかけてしまったところ、後部座席の高齢客が「危ないじゃないか!」と激高したという。


さらに難癖をつけて、タクシー代を払わない高齢者もいるそうです。


そもそも、高齢者って現役世代の税金で生きているんだから、その税金を納めている現役世代にキレるって本当に最低行為だと思わないのですかね。


こういった身勝手な行動は本当に許せないですね。私は仕事柄、高齢者に難癖をつけられることはないですが、先日も、ホテルの受付で、偉そうにする年配の客がいて、気分が悪くなりました。


今の高齢者の中には、高度成長期を育てたのは自分たちだと、もっと社会保障を充実させろと言っているそうですが、これ以上は無理なんです。お金を集めるしかありません。しかし、税金が増えれば増えるほど、消費は下がります。


今の日本は税金大国なのです。そして、今の時代、介護に疲れて自ら命を絶つ人もいます。これは、今の日本の介護の問題を表していると思います。

 

これからの日本、介護は身に迫った負担となります。急に介護が必要になり慌てないように予備知識は集めておきましょう! 

 

親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第2版

 

大介護時代を乗り切る、待望の改訂版!

福祉の基本は「情報収集」と「自己申告」なので、
自分から動かないと事態は何も進みません。
親の入院・介護に直面した時に必要な知識を「短期的戦略→
中期的戦略→長期的戦略」と時系列に分けてわかりやすく紹介。
制度の仕組みや手続き、サービスや施設の費用、専門職とのやりとり、
仕事や子育てと介護の両立……など、「いま」知りたいところから読めます。

法制度の改正に対応するとともに、「顔も見たくない親の介護」
「きょうだいリスク」など新たな項目を追加し、充実の第2版です。

●旧版の読者の声●
「突然、高齢の親が入院して不安でいっぱいの時、
どこに相談すればよいかがわかってすぐに行動できた」

介護保険の申請、ケアマネ探しなど順を追って解説されているので
先の見通しが立てやすかった」

「介護サービスに否定的な親を説得する時に、
本に書かれていた事例を真似してうまくいった」

「本書でケアマネジャーは変更可能と知って、思い切って変えることにした」…etc.