An error occurred while saving the snapshot: msg.snapshot.error-QUIESCING-ERROR

vCenterサーバー5.Xの環境でスナップショットの作成に失敗する事があります。

失敗する際に、イベントには、以下のようなメッセージが出力されます。

An error occurred while saving the snapshot: msg.snapshot.error-QUIESCING-ERROR

この件については、以下のKBが公開されています。

>>静止スナップショットの作成が次のエラーで失敗する：An error occurred while saving the snapshot: msg.snapshot.error-QUIESCING-ERROR (2073262)

・仮想マシンの静止スナップショットを作成できません。

・スナップショットの作成が、進捗約 30% の時点で失敗します。

・vSphere Clinet に次のようなエラーが表示されます。

【原因】

この問題は、対象の仮想マシン上の Windows ゲスト OS で「Virtual Disk」サービスが開始されないために発生します。

【解決法】
この問題を解決するには、Windows の「Virtual Disk」サービスを開始してください。

管理者として、Windows OS にログオンします。

［スタート］>［ファイル名を指定して実行］で "services.msc" と入力し、［Enter］キーを押します。

「Virtual Disk」サービスを右クリックし、［開始］を選択します。

他にもスナップショット関連のトラブルとしては、Microsoft ボリュームシャドウコピーサービス (VSS)を利用する環境で起こるものがあります。

>>ボリュームシャドウコピーサービス (VSS) 静止関連の問題のトラブルシューティング (1036074)

・スナップショットの前に Microsoft ボリュームシャドウコピーサービス (VSS) を使用してゲスト OS を静止しようとすると、操作が失敗する。

・次のいずれかのエラーが表示される。

スナップショット作成操作が、停止した仮想マシンでの I/O 保留時間制限を超えたため静止スナップショットを作成できない

仮想マシンの静止中にエラーが発生しました。エラーコードは次のとおりです： 4 エラーは次のとおりです：静止が中止されました

・Windows 仮想マシンのイベントビューアのアプリケーションログに、次のようなエラーが表示される。

Event ID 11

Event ID 12292

Event ID 12032

Event ID 12298

スナップショットって便利な機能ですが、長期的に保持しているとトラブルが起こる場合があります。

また、スナップショットのデータが大きい場合、スナップショットの削除・統合ができなくなるケースもあります。

その為、スナップショットはバックアップというよりは、検証、設定変更時の一時的な切り戻し用として使用する事がオススメです。

また、ストレージのボリュームもデータがそれ以上保存できなくなった場合、仮想マシンが停止する可能性がありますので、不要なスナップショットは定期的にチェックして削除しましょう。