移動ユーザープロファイルとフォルダーリダイレクトを併用している環境で、フォルダーリダイレクトのフォルダーが正常に作成されない事象が発生しました。
そして、この状態でイベントビューアをチェックしていると、以下のエラーが表示されていることが分かりました。
Product: Windows Operating SystemID: 1128Version: 6.0Symbolic Name: gpEvent_EXTENSION_EXECUTION_DENIEDMessage: The Group Policy Client Side Extension %3 may have caused the Group Policy Service to terminate unexpectedly. To prevent further failures in the Group Policy Service, this extension has been temporarily disabled until after the next system restart. Group Policy settings managed by this extension may no longer be enforced until the system is restarted. The vendor of this extension should be contacted if this issue reoccurs.
出力はマイクロソフトのサイトからの抜粋です。
>>Event ID 1128 — Application of Group Policy
日本語としては、”グループポリシーサービスが予期せず強制終了されました。”という内容で、本環境ではフォルダーリダイレクトのグループポリシーが正常に適用されなかったという感じです。
ちなみに、SBC方式の仮想デスクトップ環境を提供しているような環境で、同時に複数のユーザーがサーバーに接続する場合、ターミナル サーバーのグループ ポリシー クライアント サービスがクラッシュすることがあるようです。
この問題が発生したとき、ユーザーはターミナル サーバーにログオンできないという事象が発生するそうです。ただし、情報としては少し古いですかね。
>>同時に複数のユーザーがサーバーに接続するとき、Windows Server 2008 を実行しているターミナル サーバーまたは Windows Server 2008 R2 のグループ ポリシー クライアント サービスがクラッシュします。
今回、こちらの環境では、すべてのユーザーで発生するのではなく、一部のユーザーで発生していたことから、ターミナル サーバーのグループ ポリシー クライアント サービスがクラッシュしていたとは考えにくく、切り分けをしていて、ユーザーIDで作成されるフォルダーを事前に作成し、再度、ログインしてみたら、エラーが出力されなくなりました。
ちなみに、フォルダーリダイレクト用のフォルダー内にDesktopなどのフォルダーがあると、うまくいきませんでした。つまり、
事前に箱を作っておけばOKという事でした。
少し分かりにくいですが、サーバー自体がおかしくなっているというよりは、ユーザー単位で問題が発生していた状態です。
ちなみに、移動ユーザープロファイル環境で、ユーザー権限で「gpupdate /force」を実行するとすると以下の出力が表示されることがあります。
システムのスタートアップまたはユーザーのログオン前に変更を処理する必要があったため、グループ ポリシーのクライアント側拡張機能 Software Installation で 1 つまたは複数の設定を適用できませんでした。次のスタートアップまたはこのユーザーの次回のログオンの前には、グループ ポリシーの処理が完了するまで待機します。この結果、スタートアップおよび起動のパフォーマンスが遅くなる場合があります。
これは権限の問題で、コマンドは管理者権限で実行する必要があるみたいです。話を戻して、最初のエラーですが、おそらく原因が多岐に渡る可能性があるので、切り分けは意外と大変かもしれないですね。