vCenterサーバのデータベースにMicrosoft SQL Expressを使っている場合は色々と注意が必要です。
そもそも、Expressは無料のデータベースなので、色々と機能的に制限があります。
そして、データベースにExpressを利用して、何も対処せずにvCenterを管理していると、vCenterが起動できないという事象が発生する場合があります。
vCenterサーバのデータベースにMicrosoft SQL Expressを使っている場合の注意点は以下のKBで公開されています。
>>VMware vCenter Server に使用されているデータベースから古いデータを消去する (2014792)
●VMware VirtualCenter Server サービスが起動し、その後失敗する●トランザクション ログが正しく動作していない●VPX_EVENT テーブルが過剰に大きくなる
Could not allocate space for object 'dbo.VPX_EVENT'.'VPXI_EVENT_USERNAME' in database 'VCDB' because the 'PRIMARY' filegroup is full. Create disk space by deleting unneeded files, dropping objects in the filegroup, adding additional files to the filegroup, or setting autogrowth on for existing files in the filegroup.
●[テーブルごとのディスク使用量] レポートで、VPX_EVENT およびVPX_EVENT_ARG テーブルが最大領域を使用していることが示される。
●次のトラブルシューティングの手順を実行しても、問題が解決されない。・古いデータの消去・テーブルの切り詰め・ログとデータベースの圧縮・ロールアップ ジョブの再作成
vCenterサーバーのサービスが起動しない原因の一つに、データベースのログが貯まっていくというものがあります。
こんな文言があります。
ファイルが拡大するため、それらのファイルを圧縮するためのメカニズムが必要となります。 データベースの圧縮についての詳細は、次を参照してください。データベースの圧縮ハウツー： データベースを圧縮するには (SQL Server Management Studio)
また、SQL Expressを使う場合、以下のような注意もあります。
SQL Express 2005/2008（vCenter Server 5.x は SQL Express 2008 とバンドルされています）では、最大 5 台のホストと 50 台の仮想マシンがサポートされています。 環境がこのしきい値を超えている場合は、データベースを SQL Standard Edition にアップグレードする必要があります。
稼動できる仮想マシンの数に推奨値があります。これを超える台数でも起動ができますが、操作が重くなるなどの影響がある場合があるので、Expressはあくまで小規模での利用と考えた方がいいですね。
