よろづやアンテナ

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vCenterでESXi5.5の[ハードウェアのステータス]にストレージセンサーの情報が表示されない

vCenter Server経由でESXiにアクセスした場合、[ハードウェアのステータス] タブにストレージコントローラのセンサー情報が表示されないという事象が発生します。


また、vSphere Client を使用して ESXi ホストに直接接続している場合は、全てのセンサー情報の参照ができます。これは、ESXi5.5のアップデートなしの場合に発生する既知の問題のようです。その為、本事象は、ESXi 5.5. Update 1で解決されているので、アップデートすることで解決します。



また、以前遭遇した別の問題に、vCenterServer5.5で”ストレージビュー”タブを開くと”ストレージ サービスが初期化されていません。”と表示されるというものがありました。


事象としては、vCenter Server 5.5(5.1)をインストール後、「ストレージビュー」タブをクリックすると、以下のようなメッセージが表示される事があります。

 

”ストレージ サービスが初期化されていません。あとで操作をやり直してください”



これにより、ストレージビューが表示されない状態になります。また、この表示されない状態でも、ストレージは参照でき、且つ、正常に利用する事ができます。


ちなみに、このストレージビューで使用しているサービスは「 VMware vSphere Profile-driven Storage Service」になります。このサービスを停止すると、違うエラーが表示されるようになります。


●KB2060967
>>VMware vCenter Storage Monitoring Service fails with the error: Service initialization failed after upgrading to vCenter 5.5 (2060967)


最終的に海外のサイトになりましたが、ようやく今回の事象の解決となるKBを発見しました。それが上記のKB2060967です。


解決方法の抜粋です。
①Log in to the vCenter Server machine.
②Click Start > Run, type services.msc, and click OK. The Services window opens.
③Locate the VMware VirtualCenter Server service. Make note of the Log On As user account.
④Locate the VMware vSphere Profile-Driven Storage Service service , the status should be Started / Automatic.
⑤Right-click the VMware vSphere Profile-Driven Storage Service.
⑥Click Properties > Log On tab and click the radio button next to This Account. Change it to use the same account used to run the vCenter Server service found in Step 3 and click OK.
⑦Restart the VMware vSphere Profile-Driven Storage Service and VMware VirtualCenter Server service. For more information, see Stopping, starting, or restarting vCenter services (1003895). 

要はvCenter Server serviceを起動するアカウントとvSphere Profile-Driven Storage Serviceを起動するアカウントを一緒にしましょうというものです。


これは環境によると思いますが、vSphere Profile-Driven Storage Serviceはデフォルトでローカルのシステムアカウントになっており、vCenter Server serviceを起動アカウントが別であれば、発声する可能性がある問題という事になります。


その為、アカウントが異なる場合で、この問題が発生する場合は、試してほしい手順になります。構築中にこういった事象ではまっても、結構大変なので、注意が必要です。


ちなみに、Administratorグループであれば、最初からサービス起動する権限が割り当てられていますが、それ以外の場合は、起動できない場合は、ローカルポリシー、もしくはGPOで変更する必要があると思われます。


その手順は以下が参考になります。

>>サービス起動許可のトラブルシューティング(マイクロソフト)


ちなみに、自分自身に権限があっても、自分自身のアカウントを追加してサービスを起動使用すると失敗しました。停止はできました。その為、別の権限のあるアカウントでログインして、変更を実施しました。


とりあえず、vCenterServer5.5で”ストレージビュー”タブを開くと”ストレージ サービスが初期化されていません。”と表示された方は、参考にしてみてください。