よろづやアンテナ

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ESXiで仮想NICを再作成した場合に「この接続の名前を変更することはできません」と表示される

ESXiで仮想NICを再作成する事ってあると思います。


例えば、間違った仮想NICタイプを選択してしまった場合や、一時的にテストで仮想NICを作成する場合など。


ちなみに、以下のKBにネットワークアダプタの種類について説明があります。

>>仮想マシンのネットワーク アダプタを選択する (1036627)


以下は一部

VMXNET 3: VMXNET 3 アダプタはパフォーマンス向上のために設計された、次世代の準仮想化 NIC で、VMXNET および VMXNET 2 に関連していません。VMXNET 2 で使用可能なすべての機能を提供し、さらに、マルチキュー サポート (Windows では Receive Side Scaling とも呼ばれる)、IPv6 オフロード、および MSI/MSI-X 割り込み配信などのいくつかの新機能も提供します。 VMXNET 3 のパフォーマンスについては、「Performance Evaluation of VMXNET3 Virtual Network Device」を参照してください。オペレーティング システム ベンダーはこのカード用の組み込みドライバを提供していないため、VMware Tools をインストールして、VMXNET 3 ネットワーク アダプタを利用するためのドライバを取得する必要があります。

VMXNET 3 は仮想マシン バージョン 7 以降でのみ、以下の限定された一連のゲスト OS に対してサポートされています。
 
E1000: Intel 82545EM ギガビット イーサネット NIC のエミュレート バージョンです。この NIC 用のドライバはすべてのゲスト OS に含まれているわけではありません。通常は Linux バージョン 2.4.19 以降、Windows XP Professional x64 Edition 以降、および Windows Server 2003 (32 ビット) 以降に E1000 ドライバが含まれています。

注: E1000 では、ESXi/ESX 4.1 より前のジャンボフレームはサポートされていません。

E1000e: この機能は、仮想ハードウェアのより新しいモデルの Intel ギガビット NIC (番号 82574) をエミュレートします。これは "e1000e" vNIC として知られています。e1000e は vSphere 5 のハードウェア バージョン 8 以降の仮想マシンでのみ利用できます。Windows 8 以降の (Windows) ゲスト OS のデフォルトの vNIC です。Linux ゲストの場合、e1000e は UI から使用できません (e1000、フレキシブル vmxnet、拡張 vmxnet、および vmxnet3 は Linux に使用可能)。


こまでの構築では、E1000かVMXNET3しか使った事がないですね。ちなみに、説明にもありますが、VMXNET3はVMware Toolsをインストールしないとドライバがない為、NICを認識できません。


そして、NICの再作成を何度も行うと、IPアドレスやアダプターの名前が過去に利用したものを設定しようとすると重複しているというメッセージが表示される場合があります。


このネットワーク アダプター用に入力した IP アドレス xxx.xxx.xxx.xxx は既にこのコンピューターの別のアダプター 'xxxxx'に割り当てられています。
 
 
この接続の名前を変更することはできません。指定した名前の接続が既に存在します。別の名前を指定してください。



この件については、マイクロソフトにてKBとして解決方法が提示されています。

>>ネットワーク アダプターに IP アドレスを設定する際のエラー メッセージ

原因
他のネットワーク アダプターと同じ IP アドレスを持つネットワーク アダプターはレジストリに存在していても、デバイス マネージャーでは表示されません。これは、ネットワーク カードを、ある PCI スロットから別の PCI スロットに移動した場合に発生することがあります。


【解決方法】 

①[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。「cmd.exe」と入力して Enter キーを押します。
②「set devmgr_show_nonpresent_devices=1」と入力して、Enter キーを押します。
③「Start DEVMGMT.MSC」と入力し、Enter キーを押します。
④[表示] をクリックして、[非表示デバイスの表示] をクリックします。
⑤ネットワーク アダプター ツリーを展開します。
⑥グレー表示になっているネットワーク アダプターを右クリックしてから、[削除] をクリックします。

 

これでIPアドレスや名前が重複しなくなります。


構築や運用中にこういった事象にあたると、意外と面倒だと思いますので、仮想NICを誤って作成した場合や、再作成を繰り返した場合は、参考にしてみてください。