証明機関の管理は基本的にはGUI操作で十分ですが、運用の仕方によってはコマンドライン(バッチ)での運用も考えられると思います。
その場合、「Certutil.exe」を利用してコマンドラインで証明書サービスの一連の操作をすることが可能です。
その場合、「Certutil.exe」を利用してコマンドラインで証明書サービスの一連の操作をすることが可能です。
このツールを使用すれば、以下のような事ができます。
・ダンプおよび証明機関 (CA) の構成情報を表示
・証明書サービスをバックアップ構成
・CA コンポーネントを復元
・証明書キーの生
・証証明書チェーンを確認
certutilのヘルプオプションで表示される内容を備忘録代わりにアップしておきます。
【certutilコマンド構文】
C:\Users\Administrator>certutil -?
動詞:
-dump -- 構成情報またはファイルをダンプします
-asn -- ASN.1 ファイルの解析
-decodehex -- 16 進エンコード ファイルをデコードします
-decode -- Base 64 エンコード ファイルをデコードします
-encode -- ファイルを Base 64 にエンコードします
-deny -- 保留中の要求を拒否します
-resubmit -- 保留中の要求を再送信します
-setattributes -- 保留中の要求の属性を設定します
-setextension -- 保留中の要求の拡張機能を設定します
-revoke -- 証明書を失効します
-isvalid -- 現在の証明書のディスポジションを表示します
-getconfig -- 既定の構成の文字列を取得します
-ping -- Active Directory 証明書サービスの要求インターフェイスを PING します
-pingadmin -- Active Directory 証明書サービスの管理者インターフェイスを PING します
-CAInfo -- CA 情報を表示します
-ca.cert -- CA の証明書を取得します
-ca.chain -- CA の証明書チェーンを取得します
-GetCRL -- CRL を取得します
-CRL -- 新しい CRL を公開します [または Delta CRL のみ]
-shutdown -- Active Directory 証明書サービスをシャットダウンします
-installCert -- 証明機関の証明書をインストールします
-renewCert -- 証明機関の証明書を更新します
-schema -- 証明書スキーマをダンプします
-view -- 証明書の表示をダンプします
-db -- 未処理データベースをダンプします
-deleterow -- サーバー データベースの行を削除します
-backup -- Active Directory 証明書サービスのバックアップを作成します
-backupDB -- Active Directory 証明書サービス データベースのバックアップを作成します
-backupKey -- Active Directory 証明書サービスの証明書と秘密キーのバックアップを作成します
-restore -- Active Directory 証明書サービスを復元します
-restoreDB -- Active Directory 証明書サービス データベースを復元します
-restoreKey -- Active Directory 証明書サービスの証明書と秘密キーを復元します
-importPFX -- 証明書および秘密キーをインポートします
-dynamicfilelist -- ダイナミック ファイル リストを表示します
-databaselocations -- データベースの場所を表示します
-hashfile -- ファイルに暗号化ハッシュを生成し表示します
-store -- 証明書ストアをダンプします
-addstore -- 証明書をストアに追加します
-delstore -- 証明書をストアから削除します
-verifystore -- ストアの証明書を確認します
-repairstore -- キーの関連付けの修復、または証明書プロパティやキーのセキュリティ記述子の更新を行います
-viewstore -- 証明書ストアをダンプします
-viewdelstore -- 証明書をストアから削除します
-UI -- 証明書信頼リスト:
-attest -- キーの構成証明要求を確認します
-dsPublish -- 証明書または CRL を Active Directory に公開します
-ADTemplate -- AD テンプレートの表示
-Template -- 登録ポリシー テンプレートの表示
-TemplateCAs -- テンプレートの CA を表示します
-CATemplates -- CA のテンプレートを表示します
-SetCASites -- CA のサイト名の管理
-enrollmentServerURL -- CA に関連付けられた登録サーバーの URL を表示、追加、または削除します
-ADCA -- AD CA の表示
-CA -- 登録ポリシー CA の表示
-Policy -- 登録ポリシーの表示
-PolicyCache -- 登録ポリシー キャッシュ エントリを表示または削除します
-CredStore -- 資格情報ストアのエントリを表示、追加または削除します
-InstallDefaultTemplates -- 既定の証明書テンプレートをインストールする
-URLCache -- URL キャッシュ エントリを表示または削除します
-pulse -- パルス自動登録イベント
-MachineInfo -- Active Directory コンピューター オブジェクト情報を表示します
-DCInfo -- ドメイン コントローラー情報を表示します
-EntInfo -- エンタープライズ情報を表示します
-TCAInfo -- CA 情報を表示します
-SCInfo -- スマート カード情報を表示します
-SCRoots -- スマート カード ルート証明書の管理
-verifykeys -- 公開/秘密キー セットを確認します
-verify -- 証明書、CRL、またはチェーンを確認します
-verifyCTL -- AuthRoot または Disallowed Certificates CTL を検証します
-syncWithWU -- Windows Update と同期します
-generateSSTFromWU -- Windows Update から SST を生成します
-sign -- CRL または証明書に再び署名します
-vroot -- Web 仮想ルートとファイルの共有を作成または削除します
-vocsproot -- OCSP Web プロキシの Web 仮想ルートを作成または削除します
-addEnrollmentServer -- 登録サーバー アプリケーションを追加します
-deleteEnrollmentServer -- 登録サーバー アプリケーションを削除します
-addPolicyServer -- ポリシー サーバー アプリケーションを追加
-deletePolicyServer -- ポリシー サーバー アプリケーションを削除
-oid -- ObjectId の表示、または表示名の設定をします
-error -- エラー コード メッセージ テキストを表示します
-getreg -- レジストリ値を表示します
-setreg -- レジストリ値を設定します
-delreg -- レジストリ値を削除します
-ImportKMS -- キーのアーカイブのユーザー キーおよび証明書をサーバー データベースにインポートします
-ImportCert -- データベースに証明書ファイルをインポートします
またはアーカイブされたキーの回復を行います
-RecoverKey -- アーカイブされた秘密キーを回復します
-MergePFX -- PFX ファイルの結合
-ConvertEPF -- PFX ファイルを EPF ファイルに変換します
-? -- この使用法のメッセージを表示します
CertUtil -? -- 動詞の一覧 (コマンドの一覧) を表示します
CertUtil -dump -? -- "dump" 動詞のヘルプ テキストを表示します
CertUtil -v -? -- すべての動詞のヘルプ テキストをすべて表示します
CertUtil: -? コマンドは正常に完了しました。
--
例えば、証明機関のバックアップをタスクスケジューラなどで定期的に実行する場合に、上記コマンドを利用できますね。
また、コマンドの場合は、証明書の失効などの操作がまとめてできるので、使い方次第ではGUIより便利なものもありますね。