仕事において最大の敵は、仕事自体ではなく人間関係だと思います。
どんな仕事も難しくするのも、簡単にするのもすべては人間が決めています。
その為、同じ業界で仕事をしていても、楽勝な現場もあれば、細かすぎて胃に穴が開くような現場もあります。
先日、たまたま読んだSPAに、作家・元外務省主任分析官の「佐藤 優氏」のコラムがありました。
そのテーマがよかったので、とりあげようと思いました。
今週の教訓と書かれていて、”「上司と戦う」という発想を持った途端負けます。”とあります。
サラリーマンにおいて上司こそが最大のリスクだという事に、佐藤氏も賛同しています。
私もこれには賛同する事があって、上司と闘っても何もいいことがありません。
むしろ疲弊して終わる事が多いのが現状です。会社は、上司を簡単にクビにはできませんが、その部下は簡単にクビにできます。
上司が悪くて、部下が正しくても関係ないのです。
私自身、かつて正義心から、上司と闘った事があります。しかし、まさに勝負に勝って試合に負けました。
私に賛同してくれる人がたくさんいましたが、結果的に、私が辞めて、彼は会社に残りました。
それが現実なのです。
コラムにもありますが、半沢直樹が流行った理由は、日本人のサラリーマンが普段言えないような、心のセリフをはっきりと発言したからに過ぎません。
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あんな発言しまくったら、あっと言う間にクビです。
会社は正義を貫き通す場ではないという事を、この年になって痛感します。
世の中は、考え方の違う人が集まっているにすぎません。その為、人によって正義は違うのです。
自分の正義は、他の人からしたら正義でない事もあるのです。
ただ、これまでの人生経験の中で間違いなく言える事があります。
それは、人格者の周りには人が集まるという事です。ただし、人格者が常に会社の評価を得れる訳ではないのも現実です。
コラムにもありましたが、自分の性格と上司が全く合わないのであれば、我慢し続けるか、会社を変えるしかないのです。
そんな現実があるからこそ、居酒屋に集まるサラリーマンは減らないのでしょう。
そんな環境から抜け出す為には、自ら稼ぐ力を持ち、資産を増やして行くしかありません。羊飼いになるか、羊になるかは自分の考えと行動次第なのです。